みなさんこんにちは。前回からの続きです。
関西3府県に対する、三度目の緊急事態宣言の発出を受け、京阪電車としては史上初と思われる、列車の減便を目的とした「臨時ダイヤ」の設定とその概要について、公式サイトなどをひもといて取り上げています。
今日は「三条駅(京都市東山区)」です。
京阪電車、京都方のターミナル駅です。
地下駅を出ると、すぐに「鴨川」が流れているという風情があるところ。
繁華街や著名な社寺仏閣にも近く、この時期ですと、大変な人の出があるのですが…
なんとも…大変な減便具合に驚きます。
下り大阪方面、日中は「特急」「準急」ともに20分間隔(1時間あたり3本)。
この区間では各駅に停車する「準急」は、この駅を出ると、なんと府県境を越えた「枚方市駅(大阪府枚方市)」まで先着します(通常ですとこの駅で後続の「特急」と接続した後は「丹波橋駅(京都市伏見区)」まで先着)。

さすがに、朝夕時間帯には「快速急行」「急行」が加わり、本数は多少増えるのですが…
「減便が大前提の臨時ダイヤ設定」が「人の流れを可能な限り減少させるという目的である」ことを痛感します。淀屋橋、コンコースにて。
ところで、これまでに例を見ないほどの、この大規模な減便ダイヤを目にして、ふと思い出したのが「大みそかダイヤ」です。
2017〜2018年にかけてのものを撮影。
全国的に著名な社寺仏閣が沿線に多数存在する京阪電車。例年、大みそかから元旦にかけては、初詣やイベントなどに向かう人々の需要に応じて、終夜運転が行われています。
京阪電車では、それを「大みそかダイヤ」と呼称しているのですが…

午前1時台から、4時台にかけては、通しの急行と普通が20分間隔の設定になっています。
先ほどまで見て来た、20分間隔の列車設定…
今回のものとは、趣旨がまったく逆に異なるものですので、例えが悪いであろうのは十分に承知するのですが、これを想起してしまいます。

この「大みそかダイヤ」、つまり終夜運転も、昨年から今年にかけてのものは取り止めになりました。
車内や駅、沿線が普段とはまったく異なる華やかな雰囲気を感じられるものなのですが…
何の心配もなく、自由に外出をすることが出来るようになる日というのがいつになるのか、皆目見当もつきません。
ただ、辛抱をしなければならない時期が、まだ続くということだけは確かなようです。
そんな中でも、公共交通機関の営業を維持してくださっている方々には、深く敬意を表するものだとつくづく感じます。
おつきあいくださりありがとうございました。
今日はこんなところです。