京阪電車が緊急事態宣言下の前例なき臨時ダイヤを設定 後編 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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みなさんこんにちは。前回からの続きです。



関西3府県に対する、三度目の緊急事態宣言の発出を受け、京阪電車としては史上初と思われる、列車の減便を目的とした「臨時ダイヤ」の設定について、公式サイトなどをひもといて取り上げています。
「三条駅(京都市東山区)」にて。


くだんの「臨時ダイヤ」は、緊急事態宣言の発出が終了するまで、土日祝日において設定されるとのこと。

「一応の期間」は、それが終了する前々日の9日までですが、宣言の延長がなされれば設定も継続がなされるようです。


ここからは主に公式サイトから拾ってみます。
PDFファイルで各駅の時刻表がダウンロード出来るほか、その概要も発表されています。


特に昼間時間帯、10〜16時における減便が主なもので、大きく減少しているのは、これら時間帯で多数、設定されている「特急(68本→36本)」と「普通(75本→42本)」。
逆に本数だけを見れば「準急」は増加(65本→72本)をしています。

減少率は、普段の休日ダイヤと比較すると実に30%にも及ぶものです。



それでは、特に減便が大規模になされている昼間時について、沿線主要駅の時刻表を少し探ってみることにします。

まずは、京阪電車最大の乗降客数を誇る「京橋駅(大阪市都島区)」から。


京阪間を通しで運行される列車は、1時間あたり合計6本。「特急3本」と「準急3本」です。
それに「枚方市折り返し準急3本」と「萱島折り返し普通3本(中之島線直通)」が加わるというダイヤです。

通常ダイヤですと、
「特急」6本(通し)
「準急」6本(通し)
「普通」3本(枚方市折り返し、中之島線直通)
「普通」3本(萱島折り返し、中之島線直通)
ですので、通しでは、10分間隔が倍の20分間隔になっていることがわかります。


続いては、路線中間に位置する「枚方市駅(大阪府枚方市)」。



大阪方面からの準急は、当駅で半分の3本が折り返しになるため、ここから上り京都方面へは「特急3本・準急(この区間では各駅に停車)3本」体制となります。20分間隔ベースです。

特急と準急はこの駅で接続を実施。
準急は特急を先行させ、そのまま終着の「出町柳駅(京都市左京区)」まで先着します。



「昼間の枚方市折り返し準急」というと、少なくとも最近では記憶にないダイヤのように感じます(ただ、朝夕のラッシュ時間帯には、この設定は多数ありますが)。

おそらくは、鴨川沿いの地上線が、京都地下線の開業にともなって姿を消した直後の1987(昭和62)年6月に実施されたダイヤ改正にまで遡るのではと思われます。
「淀屋橋駅(大阪市中央区)」にて。


それまでは昼間時の「準急」は大阪方面からは枚方市折り返しで15分間隔(毎時4本)。

これがダイヤ改正で、枚方市からさらに3駅、京都方の「樟葉駅(大阪府枚方市)」まで区間延長した以来だと記憶しています。


一気に、30数年前まで戻ったかのようです。



逆に「枚方市→大阪方面」下り時刻表。
先ほどの折り返し準急が、この駅始発で大阪方面へと加わるので「準急」に関しては、列車本数は通常ダイヤと同じ6本。

朝の7・8時台には、やはり多数の列車設定がなされていますが、特急はやはり一貫して時間3本(20分間隔)ベースです。


ちなみに、時刻表からは普通列車の設定が殆どないことに気づくのですが、この駅をはさむ区間では、準急が各駅に停車するので、準急が通過運転を行う区間のはじまり「萱島駅(同寝屋川市)」から普通列車は運転されています。


次回に続きます。
今日はこんなところです。