「花の万博」30周年記念メモリアル展に「咲くやこの花館」を訪れて~その10 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。

 
 
1990(平成2)年に開催された「国際花と緑の博覧会(花の万博・EXPO90)」から30周年の記念メモリアル展を見に「花博記念公園鶴見緑地(大阪市鶴見区・守口市)」へとやって来ています。
 
 
展示室には、当時の様子を思い出させてくれるものがたくさん並んでいました。
 
 
数あるパビリオンで、コンパニオンのおねえさんたちが着用していたユニフォーム。
バブル真っ只中だったということもあってでしょうか、斬新な色使いのものも目立ちます。そんな中…
 
 
見覚えがあるのがこれという(苦笑)
会期中もさることながら、この法被を着た関係者の方々が、梅田やナンバ、アベノや京橋などで盛んにPRされているのを覚えています。
あの頃は、大阪も賑やかやったなあと感慨に耽ってしまいます。
 
 
さて、半年に及ぶ会期中には、皇族の方々のご来場も多々あったようです。
 
 
 
花博の名誉総裁を務められた、皇太子殿下(今上天皇)。ご成婚前のことでした。
 
 
そして、天皇皇后両陛下(現在の上皇上皇后両陛下)。即位された翌年のことでした。
 
 
秋篠宮殿下と紀子妃殿下。ご成婚された直後で、ご夫妻としてはじめてのご公務が、この花博のご行啓だったとのこと。
 
 
 
「ヒゲの殿下」こと、寛仁親王殿下ご夫妻の姿もありました。たくさんの方々が訪問された催事だったことを感じさせられます。
 
 
 
続いて、こちらの特設コーナーが順路にありました。開催の目的と、その概要…
 
 
花博のテーマは「自然と人間との共生」でした。
解説にもありますが、この花博の大きな特徴というのが、博覧会の名称になっているように「花と緑」、翻ると「自然」を主にしたものだったということでしょうか。

 
これまでの万国博覧会が、産業の発展や科学技術の向上の成果を掲げていたのに対し、自然環境の大切さと、人間との共生という、まさにいま、人類が直面している課題を訴求する嚆矢であったということは、特筆すべきことだと感じます。
 
 
 
さらに文中にもありますが、花博から15年後の2005(平成17)年、愛知・東部丘陵で開催された「愛知万博(愛・地球博)」にも、この花博の理念というのは、大きな影響を及ぼすことになりました。
 
 
「愛知万博」のテーマは「自然の叡智」でした。
もともとが丘陵地帯だったということもあり、その豊かな緑を出来るだけ活かしたという会場。自然環境の大切さ、それとの共存、ということを主題に取り上げたパビリオンや展示館が多数あり、訪問する度、自然環境の大切さをなにかしらの形で意識したということが、個人的には大変印象に残っています。

開発一辺倒ではなく、自然環境の維持と、人間がどうやってそれとうまくつきあって行くかということは、このように継承されていました。
 
 
 
そういったことで、先の「愛知万博」では、花博開催に当たった団体の後進に当たる「財団法人 国際花と緑の博覧会記念協会」も協力を行っていました。余談ですが、愛知の地で「国際花と緑の博覧会」の文字を目にした時、なにかしらほっとした記憶があります。
 
 
ところで、「愛知万博」会場へのアクセスを担ったのは、万博に合わせて開業したこの「リニモ」でした。
万博公園(現在の愛・地球博記念公園)にて。
 
従来の鉄輪式ではなくゴムタイヤ式、さらにリニアモーターを用いた浮上式鉄道という、当時としては画期的なものでしたが、なんと奇遇なことか、この15年前の花博でも、リニアモーターを用いた地下鉄がアクセス路線として建設され、注目を浴びました。
そちらについては、また後日の項で取り上げたいと思います。
 
次回に続きます。
今日はこんなところです。