みなさんこんにちは。前回からの続きです。

1990(平成2)年に開催された「国際花と緑の博覧会(花の万博・EXPO90)」から30周年の記念メモリアル展を見に「花博記念公園鶴見緑地(大阪市鶴見区・守口市)」へとやって来ています。

花博のテーマは「自然と人間との共生」でした。
解説にもありますが、この花博の大きな特徴というのが、博覧会の名称になっているように「花と緑」、翻ると「自然」を主にしたものだったということでしょうか。
これまでの万国博覧会が、産業の発展や科学技術の向上の成果を掲げていたのに対し、自然環境の大切さと、人間との共生という、まさにいま、人類が直面している課題を訴求する嚆矢であったということは、特筆すべきことだと感じます。
さらに文中にもありますが、花博から15年後の2005(平成17)年、愛知・東部丘陵で開催された「愛知万博(愛・地球博)」にも、この花博の理念というのは、大きな影響を及ぼすことになりました。
「愛知万博」のテーマは「自然の叡智」でした。
もともとが丘陵地帯だったということもあり、その豊かな緑を出来るだけ活かしたという会場。自然環境の大切さ、それとの共存、ということを主題に取り上げたパビリオンや展示館が多数あり、訪問する度、自然環境の大切さをなにかしらの形で意識したということが、個人的には大変印象に残っています。
開発一辺倒ではなく、自然環境の維持と、人間がどうやってそれとうまくつきあって行くかということは、このように継承されていました。
そういったことで、先の「愛知万博」では、花博開催に当たった団体の後進に当たる「財団法人 国際花と緑の博覧会記念協会」も協力を行っていました。余談ですが、愛知の地で「国際花と緑の博覧会」の文字を目にした時、なにかしらほっとした記憶があります。
ところで、「愛知万博」会場へのアクセスを担ったのは、万博に合わせて開業したこの「リニモ」でした。
万博公園(現在の愛・地球博記念公園)にて。
従来の鉄輪式ではなくゴムタイヤ式、さらにリニアモーターを用いた浮上式鉄道という、当時としては画期的なものでしたが、なんと奇遇なことか、この15年前の花博でも、リニアモーターを用いた地下鉄がアクセス路線として建設され、注目を浴びました。
そちらについては、また後日の項で取り上げたいと思います。
次回に続きます。
今日はこんなところです。