みなさんこんにちは。前回からの続きです。
「京都鉄道博物館(京都市下京区)」での特別展「新快速50周年」を拝見し、最寄り駅の「JR嵯峨野線(山陰本線)梅小路京都西駅(同)」から帰阪の途に就こうというところです。
さて、乗り込んだ京都ゆきの普通列車ですが…
右隣に「JR京都線(東海道本線)」の線路が寄り添いますと、古色蒼然としたこの陸橋をくぐります。
京都駅の西側を南北に延びる「大宮通り」ですが、かつては京都市電が道路上に並走していました。その時使用されていた市電の架線柱がそのまま遺されているのが車窓からも観察出来ます。歴史を感じるものです。

さて、乗車して来た列車は、折り返し「普通 亀岡ゆき(京都府亀岡市)」になります。
「山陰本線」の京都方には「嵯峨野線」という愛称がつけられています。
この駅を起点にしている「山陰本線」は、長年にわたり、山陰地方の各都市を結節する主要な幹線としての役割を果たして来ました。
かつては、大阪から福知山線を経由、福知山から山陰本線を走破した上に、下関から関門トンネルをくぐって博多までを結ぶという、食堂車も連結した超長距離ディーゼル特急「まつかぜ」というような、堂々たる名列車の設定もありましたが、現在は各々の地域輸送に特化しているという路線です。「国鉄監修 交通公社の時刻表 1981年3月号」より。
ところで、普通や快速列車が発着するホームの隣は、福知山・天橋立・舞鶴・城崎温泉方面などへ向かう特急列車がやって来ます。発車案内を見るだけで、実に旅情をそそられます。
あれほど、自由になにも臆することなく全国を旅することが出来たということが、いまとなってはものすご〜く、かけがえのないことだったのだなと、今年は殊に痛感します。
旅だけではなしに、当たり前のことを当たり前に享受していたことのありがたみ、それをいやというほど考えさせられる年だったような…いや、ひとりごとでした。
次回に続きます。
今日はこんなところです。