みなさんこんにちは。前回からの続きです。
「京都鉄道博物館(京都市下京区)」での観覧記の様子を、シリーズでお送りしています。
博物館内をぶらぶらとしています。本館から、外部へ出られるデッキを進んでいますと…
これはすごい!扇形の機関庫に、蒸気機関車がずらり並んでいる光景は、迫力満点です。
こちらは「梅小路蒸気機関車庫」。
かつて、実際に機関区として使用されていたものをそのまま残し、「梅小路蒸気機関車館」として開館していました。
隣接して「京都鉄道博物館」が開館するに当たり、その施設の一部としてリニューアルされました。
20両近くの蒸気機関車が、静態のみならず、動態(実際に動かせる状態)で保存されているという、日本最大の蒸気機関車保存施設でもあります。
蒸気機関車には、さすがに普段から乗ったことがない世代なのですが…くろがねの堂々とした佇まいを眺めているだけで、わくわくします。
ちなみに、この「C51 239」という機関車は、
1927(昭和2)年汽車会社製造、1962(昭和37)年新潟機関区で最終廃車という経歴。
立派な菊紋が取り付けられていることからわかるのですが、現役時代には、お召し列車を牽引する大役に当たっていました。
毎度おなじみ「Wikipedia#国鉄C51形蒸気機関車」より。
C51 239は僚機C51 236とともにお召し列車の専用機関車に指定されており、1928年11月の昭和天皇のご大礼から1953年5月の千葉県下植樹祭までに牽引回数104回という大記録を打ち立てた(後略)…とのこと。
まさに、選ばれたエリート機関車ですね。
園内では、実際に乗客を乗せて運行されている「SLスチール号」なる列車もありました。
構内の短い距離ではありますが、これは楽しそうです。哀愁を感じる汽笛がたまりません。
そういったことで、博物館の訪問記はここまでです。いや、実に楽しかったです。
出口近くのショップも覗いてみました。
今回の訪問の主目的だった「新快速50周年」にまつわる、限定グッズもたくさんでした。
ところで、出口として使用されているこの建物は、ここから近い「嵯峨野線(山陰本線)二条駅(同中京区)」の駅舎として、長年使用されて来たものだとのこと。
随所に木の巧みな構造が用いられたもので、1904(明治37)年に竣工、1996(平成8)年の駅高架化工事完成まで、長らく親しまれたものでした。京都ならではといいますか、社寺をイメージしたもので、貴賓室も兼ね備えていたという、荘厳な設えです。
まるで、戦前にタイムスリップしたかのようです。穏やかな気分になります。
それでは、博物館の外を少し散策してみることにします。
次回に続きます。
今日はこんなところです。