新快速50周年!京都鉄道博物館に特別展を訪れて~その21 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。

 

10月でデビューから50年を迎えた、JR西日本の看板列車「新快速」、その歴史をひもといた、特別展が行われている「京都鉄道博物館(京都市下京区)」の展示を拝見しています。

 

 

さて、展示順路は、少し離れたこちらの「関西の鉄道」コーナーへと続いていました。 

 

 

「関西の急行列車」。

解説にもありますが、競合関係にある、関西の大手5私鉄を圧倒する勢いの「新快速」。

ですが、その潮流が著明になったのは、昭和の末から平成に入った頃です。 

 

 

というのも、関西では、はやくも明治期から民営鉄道が、当時は最新技術だった電車を用いた営業をはじめていて、頻発・高速運転、車両や駅設備、企画乗車券に至るまで、全国的に大変高いサービス水準にありました。

 

俗に「私鉄王国」と呼ばれるほどのもので、逆に旧国鉄を圧倒する状態が長く続きました。 

 

 

こちらでは、その「関西5私鉄」が、国鉄を圧倒していた時代にまつわる品々が展示されていました。 

 

 

 

「近鉄特急」のシンボルマーク。

逆三角形が特徴のものですが、スピード感のあるデザインです。懐かしいものです。 

 

 

こちらは「阪神電車」の特急ヘッドマーク。

路線が短いこともあってでしょうか、短い間隔で駅を設け、頻発運転で高い利便性があるのは現在も変わりません。

 

 

 

そして、京阪の一ファンとしてはうれしい!

「京阪特急」のシンボル、鳩マーク。 

 

 

いや、こちらも懐かしいものです。

1971(昭和46)年にデビューした、写真の「3000系(初代)」に設けられたものですが、正面のマークは電照式。

 

京阪の代名詞「テレビカー」を連結し、全車冷房。快適な転換式クロスシートを設け、豪華な装備で長年人気を博しました。 

 

 

 

京都・大阪間では、阪急京都線もその一翼を担いました。こちらも、転換式クロスシートを設置した、特急専用車両が運用されています。

 

 
 

 
「南海電車」も忘れてはなりません。
現存する日本最古の私鉄として、大阪から和歌山・高野山方面へ、古くから旧国鉄とサービスを競って来た歴史があります。
 
 

そういったことで、関西では鉄道会社同士の競合関係が古くから構築されていました。 

 

互いに切磋琢磨しながら乗客を開拓し、さらにサービスの向上を図るという、ユーザーにすれば望ましい競争が繰り広げられて来た訳ですが、昭和40年代まではその争いに参加しなかった旧国鉄(→JR西日本)が加わることで、各社のサービス展開にも多大な影響がありました。これは関西圏の鉄道の大きな特徴のひとつでしょうし、特急並みのスピードを出すほどの「新快速」が誕生した素地だとも感じます。

 

次回に続きます。

今日はこんなところです。