近鉄特急で令和最初の伊勢志摩を巡る その22 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。

「近鉄特急で令和最初の伊勢志摩を巡る」と題して、先月に伊勢志摩を日帰りひとり旅した際の様子をシリーズでお送りしています。

 

 

ただいま「松阪駅(まつさかえき、三重県松阪市)」です。

古くからの歴史があり、そして商人の街として数々の史跡が残る文化都市です。

 

ただし、残念ながら散策出来る時間は取れず…

「伊勢の入り口」として、大阪からは1時間ちょっとで到達することが出来るところですので、機会を設けてゆっくり訪問してみたいと思います。 

 

 

さて、ここからもさらに乗り鉄をします。

直近でやって来たのは「特急 賢島ゆき(同志摩市)」。「近鉄名古屋駅」からの列車です。 

 

 

先日の記事でも触れましたが、今回利用している「伊勢神宮初詣割引きっぷ」には、フリー区間(松阪~賢島間)で運行されている、特急列車の特急券引換券がついています。

 

 

1枚目は「五十鈴川→松阪間」で使いましたので、残りの1枚は「松阪→賢島間」に充当することにします。

駅窓口ですぐに引き換えて貰えました。

 

 

「松阪~賢島間」はおよそ60km。

先ほど巡って来た「伊勢市」を再び通り、古くからの港町、海に開けた観光地である「鳥羽(同鳥羽市)」を経由、さらに「志摩半島」を南下し「賢島駅(同志摩市)」へ向かいます。 

 

特急でも、約1時間を要します。

 

 

さて、「松阪駅」から乗り込んだ「賢島ゆき」1号車は、このような感じ。松阪での降車が結構あり、そのせいか割に空いています。

 

 

 

ところで、乗車しているこの「1号車」の様子を観察してみるのですが… 

 

 

車内案内ディスプレイの「禁煙 NO SMOKING」 というランプが灯っておらず、消灯したままです。

ということで、乗り込んだ「1号車」は、国内の鉄道でも、残り僅かになった「喫煙車両(座席に座ったまま喫煙が出来る車両)」でした。

 

 

近鉄電車 公式ホームページより。

 

昨年末のプレスリリースですが、今年4月より施行される「改正健康増進法」を受けて、近鉄特急に残っていた「喫煙車両」を2月1日より全廃する…という発表がありました。

 

 

それが現在乗車している「特急 賢島ゆき」に使われている、この昔ながらのオレンジと紺の塗装をまとった「12200系」という車両でした。

大阪上本町駅(大阪市天王寺区)にて。

 

もともとは、大阪万博(昭和45年)の開催に合わせた近鉄特急網の整備に伴って、大量に導入された車両群です。

 

 

都合、車齢は50年近くにも達するということで老朽化も激しく、日本の私鉄車両では唯一残った「喫煙車両」ともども、数年間のうちに廃車されるという方針が打ち出されています。 

 

せっかくの機会ですので、平成に入ってリニューアルされたとはいえ、昭和の雰囲気を残す、この車両を、あれこれと観察してみます。

 

 

さて、一座席ごとの肘掛けにはこのように、引き出しが取り付けられています。 

 

 

これを開けますと、吸い殻入れが出て来ます。

簡素な仕組みのものですが、車内の所々から客席内に立ち込める「紫煙」には、令和の現在では貴重な光景のように感じられます。

 

 

そして、吸い殻入れと一体化した肘掛けの下には「テーブル」の刻印。

摩れた金属の文字には味わいがあります。

 

ちょっと引き出してみたいと思います。

 

 

肘掛けの下からずずずい、と引き出すもの。少し重たく感じられる感覚です。

 

 

 

完全に引き出してから、表面をひっくり返して小さなテーブルの完成。よく出来ています。

説明書きも、実にレトロな感じがたまりません。 

 

 

冬ならではの澄んだ晴天のもと、列車は「伊勢」から「志摩」へと差し掛かりました。

 

次回に続きます。

今日はこんなところです。