大津市歴史博物館 ミニ企画展「江若鉄道-思い出の品々-」展を見に行く その9 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。

先日まで「大津市歴史博物館(滋賀県大津市)」で開催されていた、「江若鉄道(こうじゃくてつどう)-思い出の品々-」展を拝見しに行った際の様子をお送りしています。

 

 

さて、歴史博物館でのさまざまな、貴重な展示を興味深く拝見して来ました。

 

 

 

滋賀県、湖西地域の大切な交通手段として親しまれて来た「江若鉄道」。

後継の「旧国鉄→JR湖西線(こせいせん)」にその座を譲り渡す形で、昭和44(1969)年11月に路線が廃止されて半世紀が経過した現在。 

 

 

わたしは生まれる前のことですので、現役当時のことは知る由もないのですが、沿線が活況を呈していた頃に小学生だった、当時京阪沿線に居住していた実母からは、この「江若鉄道」を利用して「夏のびわ湖レジャー」に挙って家族で楽しみに出かけた…という話しをよく聞かされた次第です。

 

 

 

京都・大阪へのベッドタウンと化した現在の沿線からはなかなか想像がつきませんが、娯楽の少なかった昭和20~30年代には、今回取り上げた「江若鉄道」沿線での水泳場、登山と言ったレジャーというのは、殊に京阪神に住む人々にとっては身近なものだった故、実に大きなウェイトを占めていたようで、その類いの話しになると嬉々として話しをする実母の姿が印象的に思えます。余談でした。

 

 

ところで、今回のシリーズで度々取り上げましたこの書籍、「江若鉄道の思い出 ありし日の沿線風景」 大津市歴史博物館編・サンライズ出版発行(2015年2月初版)


編纂は訪問した「大津市歴史博物館」ということもあり、当時、鉄道に携わっていた社員さん、また、沿線住民の方々の回想なども多数収録されているなど、湖西地域で重要な存在だった「江若鉄道」の姿を垣間見ることの出来る名著だと感じます。個人的にオススメの書籍です(^O^)

 

 

歴史博物館のショップのみならず、一般書店でも発売されているものです。

PRになりますが、ご紹介しておきます。

 

 

ところで、館内ではこんなポスターも見かけました。同じ滋賀県内を走る「近江鉄道(おうみてつどう)」で保存されていた、「ED31-4号機」という電気機関車に関する「クラウドファンディング」の告知です。

 

 

 

この電気機関車をはじめ、「近江鉄道」で使用されていた貴重な機関車は「彦根駅(同彦根市)」構内の「近江鉄道ミュージアム」という施設で保存、公開されていました(赤い↓□がその「ED31-4」号機)。 

 

ただ、大元の鉄道路線が長年赤字に悩まされている中で、多数の車両を保存、管理するということが次第に困難な状況になり、残念なことにこの「近江鉄道ミュージアム」は、昨年の12月に閉鎖されてしまいました。

 

「近江鉄道ミュージアム」を訪問した際の記事はこちらもどうぞ↓

当ブログ

「ガチャコンまつり2017」と近江鉄道・信楽高原鉄道を巡る日帰り旅 その4(2017年6月17日アップ)

https://ameblo.jp/kyle-of-lochalsh/entry-12477844468.html

 

 

そういったことで、保存されていた貴重な機関車たちも「解体処分」という憂き目に遭ってしまったのですが、そのうちの「ED31-4」については、学生さんたちが中心になった「クラウドファンディング」で以て、閉鎖後も再保存が決まったというニュースを後日知りました。

 

ヤフーニュース(京都新聞ニュース配信)

「最古級の電気機関車、クラファンが救う 解体を回避、学生らが580万円集める」(2019年12月5日アップ)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191205-00190418-kyt-l25

 

これは大きな動きだなと感心します。 

車両の保存、保管にもやはり多大な費用を要するものですから、後世に遺すということには、大変大きな意義があるものだなと思えますし、

閉鎖された「ミュージアム」も、同鉄道の拠点駅「八日市駅(ようかいちえき、同東近江市)」の構内に移設された、という喜ばしいニュースもありました。ぜひ訪問してみたいところです。

 

鉄道チャンネル「引退したあかね号の座席も 近江鉄道ミュージアムは明日11/2オープン」(2019年12月1日アップ)

https://tetsudo-ch.com/9870611.html

 

 

さまざまな収穫のあった、今回の展示訪問でした。再び「京阪電車石山坂本線 大津市役所前駅(同大津市)」へと戻ります。 

 

 

 

「石山坂本線」にも、京阪線と同じ新塗装の車両が徐々に増えて来ました。 

 

 

 

3分ほどで「びわ湖浜大津駅(同)」に到着。

こちらでは、貴重な「旧塗装」同士の並びを見ることが出来ました。

この後は「三条京阪駅(京都市東山区)」を経て帰阪した次第です。

 

シリーズにおつきあいくださり、ありがとうございました。

今日はこんなところです。