「ガチャコンまつり2017」と近江鉄道・信楽高原鉄道を巡る日帰りの旅 その4 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。

近江鉄道・彦根駅(滋賀県彦根市)に隣接している、「近江鉄道ミュージアム」で先日の10日(土)に開催された、鉄道イベント「ガチャコンまつり」にやって来ています。
 
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会場の道すがら、跨線橋から会場が見えました。これはわくわくする光景ですね。楽しみです。
 
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ところで、この「ガチャコンまつり」リーフレットの一面を飾っているのは、鉄道模型メーカー・トミーテックがプロデュースする「鉄道むすめ」、「豊郷あかね」でした。
全国各地の私鉄で見かけることの多い「鉄道むすめ」なのですが、この「豊郷あかね」はその中でも、群を抜いて人気のキャラクターなのだそうです。
 
もともとは左下の「駅長ガチャコン」というキャラクターが近江鉄道のメイン役?だったそうですが、いまでは「豊郷あかね」のサポート役に徹しているようです。
 
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午前10時。開場しました。
 
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会場内では、さまざまなイベントが行われるようです。楽しみです。
 
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先ほど、跨線橋から見えた会場はこのような感じ。
地方鉄道のイベント、ということもあるのでしょうか、展示されている車両との距離が近いように感じられ、身近に車両を観察出来そうです。
 
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さて、どこからどう見て行こうか…と思うのですが、目に留まったのが、この箱型の電気機関車でした。
 
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地方私鉄で電気機関車を持っている、というのは珍しい例だそうですが、それも複数台みられます。無骨な感じのする車両です。
 
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こちらは、近江鉄道オリジナルの水色をまとった車両。
 
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運転台前に、小さなデッキが設けられているのが特徴でしょうか。
「ED14型」という形式で、もともとは旧国鉄がアメリカから大正15(1924)年に4両を輸入した、古典の部類に当たる車両だそうです。
 
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床下には巨大な車輪。電気機関車ならではのものです。
 
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導入直後は、東海道本線の貨物列車に充当されていたそうですが、その後は甲府、豊橋(愛知県)、作並(宮城県)と機関区を転々とし、昭和41(1966)年にこの近江鉄道にやって来たとのことで、こちらでは主に、石灰石や石油の輸送に当たっていたそうです。
 
特筆すべきは、形式全車両がすべてこの近江鉄道にやって来て、さらに全車現存保存されているということでしょうか。
一両も保存されず、形式が消滅してしまうものが珍しくない中、こういった例は非常に稀な例だと思われます。
 
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さて、4両全車両が保存されているうち、4号機だけは「国鉄時代塗装」の茶色に復刻されているとのこと。
 
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こちらは、近江鉄道オリジナルカラーの水色をまとった3号機。
「田」の形の側面窓も、この形式の特徴だといいます。
 
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「大宮工場改造」のプレートをつけた1号機。
いずれにしても、貴重な遺産なのですね。
 
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後方では、がっちりと連結がなされていました。
身近で連結器を見るということ自体がないことですので、その大きさなど、見るにつけ圧倒されます。
 
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こちらは、その反対側にあった3号機。
 
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先ほど触れました、「鉄道むすめ」キャラクターの「豊郷あかね」の特製ヘッドマークが掲出されていました。
ここだけ、ギャラリーがたくさんでした(^O^)
機関車よりも、豊郷あかねさんは余程の人気なのですね。
 
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これ以外にも、こちらには電気機関車が保存されていました。
凸型が特徴の「ED31型」という形式です。
 
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もともとは、現在のJR飯田線の前身、伊那電気鉄道が大正12(1923)年に6両導入したものだそうですが、同線の国有化を経て、近江鉄道・親会社の西武鉄道、そして上信電気鉄道(群馬県)に譲渡されたとのこと。
 
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塗装はさび付いてはいますが、雰囲気がありますね。
 
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先ほどのED14型が軸重(車軸にかかる重量)があまりにも大きく、走行出来る区間が限られていたので、近江鉄道の貨物営業(昭和61年に全廃)においては、小回りが利き、軽量であったこの形式が重宝されていたようです。
 
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ところで、車両展示の中央にはこのように台車がどんと鎮座していました。
 
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こちらも、普段はなかなか見られるものではないですね。どんな構造をしているのかなどと、まじまじと観察してしまいます。
 
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こちらは台車中心部。心皿(しんざら)と呼ばれる部分で、車体と台車とを結節する、重要な箇所です。
 
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レールと車輪の、独特なフランジの様子もよく観察出来ます。
 
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他にも、これはパンタグラフですね。畳んでも大きいものです。
 
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ところで、会場をあちこち周っていますと、柵の向こうの立ち入り禁止区域にも気になるものがたくさんありました。
 
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これは分岐器(ポイント)の転轍機ですね。打ち捨てられているようにも見えますが(失礼)
 
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そして、おもしろいのはこれでした。
 
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同じ敷地内に停車している、この車両の前面部分だということがすぐにわかりました。電車というのは、さまざまなものを部品単位でくっつけているのですね。そう考えると、なかなかおもしろいものです。
 
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引き込み線の奥には、まだ「SEIBU」ステッカーが貼られたままの車両も停まっていました。これから改造されるものなのでしょうか。
 
では、続いては展示されている電車について取り上げたいと思います。
次回に続きます。
今日はこんなところです。