みなさんこんにちは。前回からの続きです。

先日10日(土)、滋賀県の「近江鉄道」(おうみてつどう)で開催された鉄道イベント「ガチャコンまつり2017」に行って来た際の様子と、合わせてそののち、あちこち乗り鉄して来た記録をシリーズでお送りしています。

会場のある「彦根駅」(滋賀県彦根市)へとやって来ました。

開場は午前10時ということで、少し時間があります。ですので、JR駅のある
西口へも足を運んでみることにしました。
京都までは新快速で45分ほど、日中は30分おきの運転と便利なところです。

ところで「彦根」というと、いまはこの柴咲コウさん演じる「おんな城主 直虎」が話題ですね。

主人公・井伊直虎(いい・なおとら、?~1582)の本拠地は、もともと遠江(とおとうみ、現在の静岡県西部)でした。武田・今川両氏という、いずれも有力な武将の領地にはさまれた場所であるという状況は、のちの徳川家康とよく似ているように感じます。

彦根駅、そして近江鉄道の車両基地東側奥に見える佐和山(さわやま)。


「関ケ原の戦い」で徳川方につき、活躍を見せた井伊家は、畿内にも近く、交通の要衝だったここ彦根・佐和山城(さわやまじょう、現在は廃城。彦根城からJR・近江鉄道をはさんで反対側にあった山城)を拠点に、この彦根にあらたな領地を与えられました。


彦根駅前に、井伊直正公像が鎮座していました。

豊臣時代にこの地を統治していた石田三成(1560-1600)に代わり、佐和山城からあたらしい居城として彦根城を築城しようとし、井伊家の彦根初代藩主となったのが、直虎に養育された井伊直正公(いい・なおまさ、1561-1602)でした(彦根城の築城は、死後に子孫によって実現された)。
その後、幕末まで彦根を統治したのがその「井伊家」でした。

そういうことで「彦根」というとまず想起するのは、国宝「彦根城」です。

駅から少し離れているのと、時間の関係で今回は行かないのですが、ありがたいことに?跨線橋の端にこのような「のぞき窓」が設けられていました。

まるで額縁のようですが、駅からのお城はこんな感じ。
よく見えないので、アップにしてみますと…

白亜の白壁と立派な黒い柱の様子は、ここからでもよくわかりました。
いまさらながらですがよくよく考えると、青春18きっぷなどを使った旅でこの駅を通過することは数多かれど、下車するのははじめてかも知れません。


その他にも、JRの改札前にはこのような屏風(複製)も展示されていました。なかなか豪奢ですね。「彦根屏風」というそうです。

さて、彦根城側の西口をうろうろとしていますと、なんとボンネットバスが停車しているではないですか。


後方から見ますと、なかなかユーモラスな表情なのですね。

そうですね、彦根といえば「ひこにゃん」も名物?でしたよね。
駅と彦根城とを、市街地を巡回する観光バスなのだとのこと。

いや~、時間があればこちらにも乗ってみたいところですが…
発車を見送ったのちに、後ろ髪を引かれるような思いで、いよいよ「ガチャコンまつり」が開催されている「近江鉄道ミュージアム」のある、東口へと向かいます。

東西を結ぶ連絡橋から。黄色のさまざまな車両が停まっています。


その反対側では「ミュージアム」、すなわちおまつりの会場の全景がよく見えました。保存されているのは電車だけではなく、機関車も多いようです。

こちらが、まだあたらしい「東口」です。駅前も未開発の区画が広がっている感じで、発展はまだまだこれからというような印象を受けます。

こちらからは、線路レベルで展示されている車両を観察することが出来ました。貨車(右側)も保存されているのですね。

その反対側には、こちらは留置中の車両でしょうか。
保線用の車両も見えますが…思わず目が行ったのが、左側の貫通扉を塞がれた車両でした。

ちょっと見づらくて恐縮なのですが…
妻面(つまめん、運転台がついていない方の車両の端部)に取り付けられた
銘板に、うっすらと「所沢車両工場」(平成12年に閉鎖)という文字が見えました。
現在、近江鉄道で使用されている旅客車両はすべて「元・西武車両」だということを、この銘板を見つけたことであらためて印象づけられた次第です。
次回に続きます。
今日はこんなところです。