みなさんこんにちは。前回からの続きです。
先日、「阪急百貨店うめだ本店(大阪市北区)」で開催されていた、夏の人気イベント「鉄度模型フェスティバル2019」を訪問した際の様子をお送りしています。
今年も、たくさんの展示があってさっそく見どころがいっぱいの会場なのですが…
その一角に、こんな巨大な展示もありました。
おなじみ「0系新幹線」。
背景はパネルなのですが、この特徴的な「鼻」の部分が実物だとのこと。目の前でしげしげと観察すると、結構大きなものだなと感じます。
ちなみにこの鼻部分を取り外すと、実車では非常用の連結器が入っていました。
そういったことで、こちらでは「0系新幹線」にまつわる鉄道部品がいろいろと展示されていました。
この青い座面のシート!いや、懐かしいですね。開業時から使用されていたものだとのことですが、いまのようにリクライニングするものではなく、取っ手を持ち前後に動かして向きを変えるものです。
わたしが子どもの頃には、親に連れられて旅行で新幹線に乗る時には、必ずといってこのシートでしたので、印象に残っています。
他にも、運転台に取り付けられていた速度計も。アナログなのが、いまとなってはシンプルでわかりやすく感じます。
こちらも同じ速度計ですが、「客室内用」と但し書きがあります。おそらくは、ビュッフェなどに取り付けられていたものでしょうか。
新幹線が登場した当時には、速度が200km/hを越えると、乗客から大きな歓声が上がることも多くあったようです。
こちらは無線アンテナ。これも目の前で見ると、大きいものなのですね。
その横には「行先表示器」。現在では、新幹線のみならず一般の鉄道でも、徐々に姿を消しつつあるものだなと感じます。
私事ですが、小学校の修学旅行(行き先は広島でした)でこの「0系」に乗ったのですが、その時にはこの表示が「修学旅行」になっていたことを思い出しました。こんな幕表示もあるのだなと感心したのを覚えています。
その隣には、大きなヘッドマークも展示されていました。
「いこま」「せっつ」「やましろ」…いずれも、関西に所以のある名称ばかりですが、これらは東海道新幹線が開業する以前、東海道本線で運転されていた電車急行で使用されていたものです。
個人的には、この「いこま」が気になります。裏面は「六甲」だそうですが…
「いこま」は、大阪・奈良の府県境にそびえる「生駒山(いこまやま)」から採られた列車名称です。
東部大阪に住んでいる者としては、毎日目にする親しみのある存在ですので、これが列車名になっていたとは、ちょっとうれしくなります。
近鉄けいはんな線「新石切駅」にて。
その隣には、ブルートレインで使用された数々のベッドマークも掲げられていました。
20年ほど前までは、数は少なくなっていたものの、東京や大阪から九州へは幾つかの列車が健在でした。
また私事ですが、若い頃は大阪駅から長崎や大分、熊本方面など、よくこれを利用して貧乏旅行したなあと感慨にふけってしまいます。
格安高速バスや、LCCが全盛の現在ですが、いまも残っていたらどうなっていたのかなと思ってしまいます。寝台車ですと、横になって休めるというのは他の交通機関では出来ないことですから、ひょっとしたらそういった需要というのは割りとあるのでは…とも思えたりします。
さて、ここまで見て来た旧国鉄、JRの貴重な展示は、「京都鉄道博物館」の所蔵品なのだとのこと。そんな中、入り口脇に居たこちらもそのうちのひとつでした。
「JR西日本」が発足して間もなく、民営化によるサービス向上の一環として、乗客からの意見箱が各駅に設けられたのですが、それに合わせて登場したキャラクター「キク象」が居りました。 これも懐かしいなと感じます。
さすがに、地元の小駅には居なかったのですが大阪駅などの大きな駅には「キク象コーナー」なる問い合わせのカウンターがあり、そこにはこの「キク象」が居たのを覚えています。
民営化直後の小学生だったわたしにしてみればものすごいインパクトのあるピンクの象さんでした。思わぬ久しぶりの再会になりました。
次回に続きます。
今日はこんなところです。