社会実験BRT「いまざとライナー」の沿線を巡る その4 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。

 

 

今年4月から、「OsakaMetro今里筋線」延伸計画区間の需要喚起や今後の工事の検討を目的に、「社会実験」として運行が開始された、大阪市東部を南北に走る「大阪シティバス」のBRT(Bus Rapid Transit)「いまざとライナー」について取り上げています。


その「いまざとライナー」に乗るべく、路線の北の起点、「今里駅(大阪市東成区)」へ向かっています。

 

 

 

「鴫野駅(しぎのえき、同城東区)」からおよそ5分、終点の「今里駅」に到着しました。

同じ「OsakaMetro」の「千日前線(せんにちまえせん)」との乗換駅でもあります。

 

 

「今里筋線」の列車は、すべて4両編成のワンマン運転です。

車両自体も小型のリニアモーターカーです。


朝のラッシュ時が終わった頃とは言え、乗車して来た列車から下車する人、折り返しの列車を待つ人、さほど多いようには思えないというのがちょっと気になります。ラッシュ時には、他路線同様に頻発運転がなされているので、事情は異なって来るのでしょうが…

 

 

さて、この「今里筋線」と「いまざとライナー」が結節している「今里駅」というのは、地図で見ますとこのような位置関係です。


中央には「JR大阪環状線」が走っていまして、その外側(東側)にある駅だということがわかります。ちなみに、「OsakaMetro」路線(南港の郊外を走る「ニュートラム」を除く)で全区間、「環状線」の外側を走っているのはこの「今里筋線」だけです。

 

 

前回の記事で「今里筋線では乗客減から近年、列車の本数が削減された」ということを述べたのですが、その理由としては、「環状線」や、OsakaMetroではドル箱の「御堂筋線」と接続していない、郊外輸送に特化している路線ということも大きく影響しているようです。

 

 

そういったことで、「今里筋線」が「郊外を走る路線」ということから、旅客の需要や、さらなる建設費用に対する償還がどのようなものか不透明な部分があるといったことから、そもそもの延伸計画であった「今里~湯里六丁目(同東住吉区)」までの建設が凍結されてしまったという経緯があります。その計画を再度見直し、旅客需要を喚起するなどの目的で「いまざとライナー」の運行が開始されました。

 

 

ところで、「今里」にはもうひとつ駅があります。現在居る「OsakaMetro」駅の南東側の「近鉄今里駅」です。

駅自体は「近鉄」の方が古いのですが、地下鉄駅の方は「大今里(おおいまざと)」と称される地域に当たり、大阪では「五叉路の交差点」があることで知られている「今里交差点」のたもとにあります。

「東成区役所」も近く、幹線道路が交差しているがため、近鉄駅よりかは地下鉄駅の方がにぎわっています。

 

 

それでは、この「今里駅」を少し探索してみたいと思います。

 

 

「今里筋線」ホーム終端部から、その先を望む。

 

 

線路はこの先少し延ばされていて、車止めが見えます。さらに左側の線路へ向かって、片渡り式の分岐器(ポイント)が設けられているのですが、目が行ったのは、行き止まりの線路の先の壁に、丸いトンネルシールドの形がくっきりとあることでしょうか。

あたかも「この先の延伸はいつでも開始出来ますよ!」と言っているかのように見えます。

 

 

反対側の線路も、数十メートルほど先へと延ばされています。見る限り、この先の延伸を見据えた構造であることがわかります。

果たして、この先の延伸は成るのでしょうか。「いまざとライナー」の活躍にかかっているところが大きいものです。

 

 

さて、駅構内に戻ります。

 

 

ホームには、くだんの「いまざとライナー」乗り継ぎのための案内標識がたくさん設置されていました。

この「社会実験運行」に対する力の入れようがわかります。

 

次回に続きます。

今日はこんなところです。