(ヤフーブログ 2019年4月21日アップ分)
みなさんこんにちは。前回からの続きです。
先月、路線延伸の事業計画が認可された「大阪モノレール」東大阪市方面への南進区間(なかんずく東大阪市内の区間)をたどるということをしています。
市内に入って二つ目の新駅「仮称・荒本駅」周辺を、また、今回の南進工事でのひとつ大きなポイントになりそうな、高架の「阪神高速」をさらに高架で乗り越えるという場所をあれこれと探索して来ました。
続いてやって来たのは、その新駅が目の前に設けられることになる「東大阪市役所」、22階にある展望ロビーです。
ここからの眺望はなかなかのもので、地元民としては比較的名所の少ない?東大阪でもオススメのひとつです。
天候の良い日には淡路島まで望めると聞いたことがあるほどですが、天候の悪い日でも、大阪市内の観光名所「あべのハルカス」などがはっきりと眺められます。
さて、本題に戻ります。北方向からやって来たモノレールは、この市役所の東側ギリギリを通り、南側にある「阪神高速道路13号東大阪線」を越え、さらに南下して行きます。
この展望ロビーにやって来たのは、その南進区間を上空からたどってみようということからです(南方向を向いています)。
それでは、さっそく観察してみたいと思います。画像、赤い線が建設される軌道の想定ルートです。
前回、前々回の記事でも触れましたが、モノレールの高架軌道は市役所の東側を通過。
「阪神高速高速」を3~4階の高さレベルで乗り越え、南側へ抜けます。
その後は「阪神高速」に並行している「中央大通」から「府道大阪中央環状線(以下『中環』)」とを短絡する抜け道となっている市道の上を通り、再び「中環」沿いにルートを戻します。
少し引いてみますと、このような位置関係になります。
ちょうど西方向を向いたところ、この先を進むと大阪市内中心部という方角です。
眼下には、実に複雑に入り組んだ「阪神高速」と「中環」に沿って走る、「近畿自動車道」とを連絡する「東大阪ジャンクション」の構造がよくわかります。構造もさることながら、観察していますとなかなか、興味深いものです。
原則的には「中環」沿いに走るモノレールが、ここで「仮称・荒本駅」へ迂回したルートを採っているのは、この複雑で高さもあるジャンクション部分を避けるということも理由のひとつとしてあるようです。
そして「中環」沿いに戻ったモノレールはそのまま南下。
今回の南進計画の終着駅「仮称・瓜生堂駅(うりゅうどうえき)」へと向かうことになっています。
「仮称・荒本駅」からのルートをさらに拡大。
文字で記すとややこしいのですが、抜け道の市道から「中環」に入ったところで、「阪神高速」の大阪市内方面からの出口アプローチ部分を乗り越え、「中環」とそれに並行する「近畿自動車道」との間の空間に落ち着きます。
そして、そのまま南へ進みます。
展望ロビーから見るに、この空間には木々が生い茂る緑地帯になっているようで、その幅も割にありそうな感じを受けます。
矢印の先端部分が「近鉄奈良線」との交点、すなわち「仮称・瓜生堂駅」が設置される場所に当たります。
ところで、モノレール建設にともなう都市計画の地図を見ますと…
この緑地帯の部分には、本線に沿って「仮称・瓜生堂車庫」も設けられることになっているようです。
「車庫」と言っても、よく想起するような幅広い敷地のそれは確保出来ないので、かなり細長い形状のものが設けられるようです。
現在、大阪モノレールの車庫は「万博記念公園駅(大阪府吹田市)」の西側に設置されているのですが、この東大阪市方面への南進が実現すると、総延長30kmを超える「日本最長のモノレール」となります。
運用する車両数も増加するのでしょうし、そういったことでの車両基地新設のようです。
完成すれば、このような感じになるでしょうか(奥の黒い□付近が「仮称・瓜生堂駅」。赤い線が本線、青い線が車庫)。
それでは、続いては今回の南進計画の終着駅となる「仮称・瓜生堂駅」予定地に向かい、そちらでも周辺を探索してみたいと思います。
次回に続きます。
今日はこんなところです。