みなさんこんにちは。今日の話題です。

朝日大阪夕刊 平成31(2019)年3月12日付け 9面(社会面)より。
当ブログでも度々取り上げておりますが、いよいよ今月16日に全線開業する
「JRおおさか東線」の新線区間に設けられる「城北公園通駅(しろきたこうえんどおりえき、大阪市旭区)」についての記事が掲載されていました。

思えば、この駅を含めた区間の全線開業まで、数えることあと3日。
長年、工事の様子を間近で観察して来た身としては楽しみで楽しみで仕方ありません。どのような記事か、ちょっと拝見してみたいと思います。

記事の見出しにもありますが、この駅は「旭区」と「都島区」との境に位置しています(駅の所在地は「旭区」)。駅名称にある「城北公園」は、大阪では菖蒲園が有名な公園で、駅からは1kmほど離れています。
あらたに、路線の北の起点・終着駅となる「新大阪駅(同淀川区)」からはわずか3駅・8分ほどと、大変便利になる沿線のひとつでもあります。

ところが、この「城北公園駅」という名称を決定するに当たり、旭・都島両区それぞれでさまざまな思惑があったようです。この駅だけとは言わずですが「あたらしい駅名」というのは開業後もずっとそのイメージが残る訳ですから、その地域の方々にとっては「一大事」なのかも知れません。
この駅に関しても、旭区側では「城北公園通」、都島区側では、郷土の俳人
「与謝蕪村(よさ・ぶそん、1716-1784。江戸時代中期の俳人、画家)」にちなんで「蕪村」の名を入れた案をそれぞれ提案していたそうです。
最終的には、駅の近くを通る「城北公園通」から駅名は採用されたので、旭区側の案が通った訳ですが、都島区側にも配慮したのか、駅の都島区側の出入り口を「蕪村口」にし、さらに駅スタンプにも一言入れたり、構内に蕪村像の設置を行うのだとのこと。結局、駅名に「蕪村」の名は入りませんでしたが、いろんな経緯があったのですね。

さらに興味深い記述もありました。
全線開業する「おおさか東線」には、いわゆる「難読駅」という、地元住民以外では読みづらい駅名が連なっている…というもの。
確かに記事にあるように、この路線では、昨春開業した「衣摺加美北駅(きずりかみきたえき、大阪府東大阪市)」や「放出駅(はなてんえき、大阪市鶴見区)」、「鴫野駅(しぎのえき、同城東区)」などでしょうか。
また、これはJR西日本でしか見られない独特のものですが、新駅が開業する際に、近隣に他路線の駅がある場合には「JR」を冠した駅名にするという例も、この「おおさか東線」では「JR淡路駅(同淀川区)」や「JR野江駅(同城東区)」などが開業することになっています(今回の開業で11駅目だそうですが)。駅名から見ても、実に特徴ある「新区間開業」になります。
その難読駅「衣摺加美北駅」開業についてはこちらもどうぞ↓
当ブログ
本日開業!「JRおおさか東線・衣摺加美北駅」訪問記
(2017年3月17日アップ)

「西日本の難読駅名」なるリストも載っていました。
確かに、どれも独特な読ませ方をさせるなあと感じるものばかりです。
ちなみに上から3つめの「野江内代駅(同城東区)」は「おおさか東線」の新駅「JR野江駅」から近いところにあり、徒歩での乗り換えも可能です。

文中でも触れましたが、待望の全線開業、新大阪延伸まであと3日ほど。
次回は、全線開業前最後の「おおさか東線」関連記事として、これまで定点観測していた、新開業区間にある「鴫野駅(同城東区)」の変貌についてお送りしたいと思います。
今日はこんなところです。