企画展示「鉄道車輛の塗色の魅力とその変遷ー大阪府立図書館の近郊を走る近鉄・大阪メトロ車輛」2 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。

「大阪府立図書館(大阪府東大阪市)」1階のロビーで、明日まで行われている「鉄道車輛の塗色の魅力とその変遷ー大阪府立図書館の近郊を走る近鉄・大阪メトロ車輛を中心にー」という、企画展示を拝見しに来た際の様子をお送りしています。
 
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さて、貴重な近鉄電車のグッズがたくさん展示されています。
 
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展示の中央にあったのが、この「運転士用時刻表」
「スタフ」とも呼ばれるもので、運行される各列車ごとにつくられた、列車種別・駅名・時刻などを記したもので、運転士はこれを見ながら列車の運転に当たるというものです。
 
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展示されているものの中には、こんな古い木製の「スタフ差し」もありました。スタフの時刻も手書きということもあり、いい味わいだと感じます。
 
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こちらは、最近使用されているものでしょうか。
 
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運転士さんの乗務は、休憩をはさみながら、泊まりを含む長時間の不規則なものになる場合が多いと言います。そういったことからでしょうか、勤務ごとにまとめられたスタフの裏面には、こんなメッセージも。
 
人命を預かる大変なお仕事なのだなと感じます。
 
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それでは、展示されているたくさんのスタフを拝見してみたいと思います。
 
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こちらは「準急」のもの。
「名張行き(三重県名張市)」、「第1745列車」と記載があります。
「上本町駅(大阪市天王寺区)」始発の列車ですが、途中の「高安駅(大阪府八尾市)」で交代した運転士さんが携帯しているものとわかります。
 
例えば、その「高安駅」の箇所をさらに詳しく見ますと「解放」「交代」「待」「1725」という記号が見られます。
「解放」は「この駅まで連結していた車両の切り離し作業があること」、「交代」は「運転士の交代」、「待」は「通過列車待ち」、「1725」は「通過列車の列車番号」を意味しています。
そういったことで、乗務に当たっている列車の状態が一目でわかるようになっている次第ですが、趣味的に見てもこれは興味深いものだと感じます。
 
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こちらは「区間快速」のもの。
「鶴橋駅(大阪市生野区)」を出発すると、次は県境を越えた「五位堂駅(奈良県香芝市)」に停車するというのがわかるのですが、近鉄電車のそれで特徴的なのは、途中の通過駅がカタカナで(それも省略されて)表記されていることでしょうか(「フセ→布施」「ミト→弥刀」「ヤモ→河内山本」「タヤ→高安」「コク→河内国分」)。略し方も特徴的です。
 
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スタフには、各列車にかかわるさまざまな情報が凝縮されているのだなと感じます。
 
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そんな中、スタフの傍らに置いて、それに加えて「列車種別」を確認する掲示も展示の中にはありました。
「快速急行 臨時 あやめ池停車」とは、平成16(2004)年まで「奈良線」の「菖蒲池駅(奈良県奈良市)」の駅前にあった「近鉄あやめ池遊園地」への観光客輸送のための臨時停車を喚起したものです。
 
小学生の頃、遠足などで幾度も行ったことのある、個人的に思い出の遊園地だったのですが、閉園してからもうそんなに経つのかと感慨に耽ってしまいます。現在では学校施設に様変わりしていると言います。
 
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展示されているスタフを観察していますと、一角のものだけ「紙製」のものばかりです。「JR天王寺駅」に隣接する「大阪阿部野橋駅(大阪市阿倍野区)」から発着している「南大阪線」系統のものでした。この系統の路線のみ、他の路線と比較してサイズも大きいものが使用されていたようです。
同じ会社ながら、そういった差異があるのも興味深い点です。
 
次回に続きます。
今日はこんなところです。