みなさんこんにちは。今日の話題です。

こちらは先日訪れた「大阪府立中央図書館(大阪府東大阪市)」です。
おらが街にある大規模な府立図書館で、ちょくちょく利用しています。
今日、ここへやって来た理由というのは…

図書館1階のロビーで行われている「鉄道車輛の塗色の魅力とその変遷ー大阪府立図書館の近郊を走る近鉄・大阪メトロ車輛を中心にー」という、企画展示を拝見しに来た次第です。3月10日までの展示なので、明後日までです。

この図書館の最寄り駅は「近鉄けいはんな線 荒本駅(あらもとえき)」。
タイトルにありますように、図書館近郊には「近鉄電車」や「OsakaMetro」が走っています。それをテーマにした展示のようですが…
今日からは、この企画展示の様子を取り上げたいと思います。

図書館というと「撮影禁止」がデフォルメのように感じますが、ありがたいことに、この展示に関してだけは「撮影可能(書籍展示は除く)」とのこと。そういったことでみなさまへご覧頂くことが出来ました。ありがたや。

それでは、さっそく展示を拝見して行きたいと思います。


中司さんという親子の方が、趣味で撮影された近鉄電車の写真や、コレクションの展示に協力されているようです。
どんなものがあるのか、これは楽しみです。



まずは写真から。2府3県にまたがる、広大な路線網を誇る「近鉄電車」。
シンボルである「近鉄特急」の他にも、趣味的に大変興味深い車両群が活躍しています。最近では、特急車両の新塗装化も進んでいるのも気になります(3枚目の画像、右上下の二つ)。
その隣には「OsakaMetro」車両の写真もあります。
「大阪市交通局」から「OsakaMetro」へと民営化され、今年6月で丸2年。
「2025年関西・大阪万博」の招致も正式に決定しましたし、これまで公営だったものから民営に変わったことで、さまざまな「縛り」がなくなり、あらたな取り組みもなされつつあるようです。
そういったこともあり、こちらもその変貌が楽しみなところです。

図書館の直近を走る「近鉄けいはんな線」の「7000系」車両。
これと相互乗り入れしている「OsakaMetro中央線」が、先ほど触れた「2025年関西・大阪万博」の主要アクセスとして、大阪湾の人工島「夢洲(ゆめしま)」まで延伸される構想があります。
解説にもありますが、昭和61(1986)年に「近鉄東大阪線」として開業した時から、車両の塗装は一貫してこのデザインが使用されています。わたしにとっては見慣れた「地元の電車」です。

こちらは、おそらくは日本中でも珍しい存在になるでしょうか。
早朝に伊勢の港に揚がった海産物などを満載し、奈良・大阪へと行商人とともに運ぶ「鮮魚列車」。なかなか見られない列車です。
字幕は「回送」となっていますが、実際に運転される際には「鮮魚」という表示がなされます。なにかとインパクトの大きい列車です。

それでは、気になる展示を拝見して行くことにします。

まずは「駅名標」が鎮座していました。
「豊津上野駅(三重県津市)」の駅名標、間近で見るとこんなに大きなものなのかと少し驚きます。その下の短冊のような駅名標は、ホームの柱に取り付けられているものです。「東青山」「伊勢石橋」「長太ノ浦」「小俣」…いずれも近鉄電車、三重県内の駅のものです。

その裏面には、なんと圧巻の光景が広がっているではないですか。
電車の「行先表示器」が設置される以前に使用されていた「行先板(サボ)」がずらりと並んでいます。



いや、サビがあったりしていい感じです。使用感がすばらしいです。
近鉄電車の「行先板」は実に特徴のあるもので、種別によって色を変えたり(快速急行・区間急行・急行は赤色、準急は緑色、普通は青色)、行き先によって「〇」「□」「◇」「T」「Δ」「∧」…などと背景を変えることで識別出来るようにしていたり…と、見ているだけでも興味深いものがあります。路線網の広大な分、どれくらいの種類があるのかわからないほどです。
しかし、いまから30~40年ほど前のものばかりなので、実に貴重なコレクションをされているのだなと感心します。
次回に続きます。
今日はこんなところです。