阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で行われた「日本生命セ・パ交流戦2018 阪神vsソフトバンク」戦を、あちこち寄り道しながらの観戦記をお送りしています。

さて、やって来たのは「阪神尼崎駅(同尼崎市)」です。
大阪・神戸を結ぶ「阪神本線」と、大阪難波・奈良方面へ向かう「阪神なんば線」との実質的な分岐駅になっていることもあり、鉄道趣味的に大変興味深い駅でもあります。
そういえば、過去にも取り上げたような↓
当ブログ
「夜勤明けに遠回りして阪神電車にちょい乗り記 前編」
(2018年1月6日アップ)

ところでこの駅の配線やホームというのは、なかなか考えられた便利なものだなと、降り立つ度に感心させられます。ここまで乗車して来たのは、右端の尼崎止まりの急行、その隣には、腰下が青い塗装の普通列車。

その普通列車の隣には「神戸三宮駅(神戸市中央区)」へ向かう快速急行が停車中。乗り入れ先の近鉄電車からの直通列車です。
例えば、大阪梅田からこの駅止まりの急行で、ここから神戸方面に向かおうという乗客はどうするか、というと…

急行と快速急行の間に停車している、この普通列車がミソで…

普通列車の扉が左右両側ともに開放されていて、ホームから車内を通り抜けることが出来るようになっています。そういうことで、階段を上下することなく、この場合だと「急行→快速急行」との乗り換えが平面上で出来ます。
上り線(大阪・難波・奈良方面)も同様の構造ですが、これは便利ですね。

「この駅ならでは」の便利な光景の中、快速急行が発車して行きました。

続いて、中間に停車していた普通列車も発車。あっという間のことでした。

この「阪神尼崎駅」の神戸方には車庫からつながっている引き込み線、営業線とつながっている引き上げ線が複数あり、このように、停車中の列車や駅に出入りする列車とが入り混じり、迫力ある風景が日常的に展開されます。
この画に写っているのはすべて「阪神車両」ですが、場合によっては相互乗り入れしている「近鉄電車」「山陽電車」も加わるなどするので、一ヶ所で目にする車種の複雑さというのは関西随一ではないかと思えます。

そんなことを考えていると、車庫から別の編成が出庫して来ます。

相互乗り入れ先の行き先、近鉄電車の「東花園(大阪府東大阪市)」を表記している編成。この駅始発の普通列車になるもので、いったん、先ほどの引き上げ線へと入線して行きます。

そうこうしている間に、先ほどは普通列車が入線していた5番線に特急がやって来ます。配線の具合も、なかなか複雑なものなのだなと感じます。
これが停車している間に、今度は先ほど快速急行が停車していたホームに近鉄電車に直通している「なんば線」からの、尼崎止まりの普通列車が到着。

ところで、甲子園球場で阪神の試合がある日には、直通特急・特急列車(乗り入れている山陽電車も含めて)の運転台には、この「タイガースマーク」が取り付けられるのも阪神電車ならではの光景です。
ちなみに「高校野球」の際には別のデザインのものが取り付けられます。


そしてこの神戸方面へ向かう特急と、引き上げ線へ向かう尼崎止まりの普通列車が同時に発車。


そして、先ほど車庫から出庫し、いったん引き上げ線に入っていた「普通 東花園ゆき」が入線…と、鉄道趣味的には見ていてまったく飽きない、駅に出入りする列車の動向です。

ホーム先端から、神戸方面を望む。複雑なポイントが興味深いものです。
そういうことで、まだまだ観察を続けたいこの駅の様子なのですが、きりがないのでひとまずここまで…ということにします。その代わりと言ってはなんですが、せっかく「阪神尼崎」へやって来たので、前回の記事でも取り上げたあの「名物」を再び、味わおうかということにしたいと思います。
次回に続きます。
今日はこんなところです。