「JR東日本」全線完乗を目指す旅、新潟駅から未乗線区の「上越新幹線」に乗ること、ここ「越後湯沢駅(新潟県南魚沼郡湯沢町)」で途中下車したというところです。

さて、ここで途中下車したのは…
12番線にやって来る「ガーラ湯沢ゆき」に乗るためです。
「上越新幹線」から分岐しているものですが、途中に駅はなく、わずか1.8kmほどの短い路線なのですが、なにかと「特殊な路線」として知られているものです。それについては、記事の中で追々取り上げたいと思います。

やって来た「たにがわ83号 ガーラ湯沢ゆき」に乗り込みます。東京駅からの列車ですが、自由席はご覧のとおりガラ空き。ほどなく発車します。

では、その「ガーラ湯沢駅」までの車窓の様子をご覧頂きたいと思います。
このあたりの「上越新幹線」の他の駅と同じく、重厚な屋根が覆う構内を過ぎ…

新潟方面へ向かう線路と別れて行きます。

高々架になっている、本線から徐々に下がって行きまして…

「上越新幹線」上下線の下にもぐり込むように進んで行きます。

そうこうしているうちに、本線からはすぐに西側へ別れて行きます。
車窓の右手、その奥には「上越新幹線」の本線路が、ちょうどトンネルとトンネルの間の覆いに入って行くところで…



そこで「ガーラ湯沢駅」に到着しました。
この間、新幹線にしてはかなりの徐行運転で、3分ほどだったでしょうか。

わたしの乗車した車両はがらがらだったのですが、階段に近い車両からは、大きな荷物を持った乗客がどっと降りて来ました。

さて、この「ガーラ湯沢駅」と「越後湯沢~ガーラ湯沢間」の路線についてもう少し掘り下げてみたいと思います。


この「ガーラ湯沢駅」の運賃表より。
一般的な位置づけは「上越新幹線から分岐している路線」なのですが、法規上は、並行している在来線の「上越線支線」という扱いになっています。
ただ、使用している路線と車両は「新幹線規格」なので「越後湯沢駅までの運賃(140円)」の他に「特定特急料金(100円)も必要」という、珍しい路線です。

ホーム先端部より、東京方面を望む。左手は「上越新幹線」の本線。
もうひとつが、この路線と「ガーラ湯沢駅」は「冬季限定の営業」だということでしょうか。その理由は、改札を出るとすぐにわかるそうですが…

改札階に上がりますと、ホーム屋根の上には、やはり融雪のための「スプリンクラー」が大活躍でした。
そのおかげで、屋根には雪のかけらひとつありません。


所持していた乗車券では、この駅には経路をはみ出して乗車してしまうので出札口できっぷを清算。出口に進みます。

時刻表を見ますと、すべて「東京駅」まで直通する列車ばかりが10本です。
わたしのように「この路線だけを利用しよう」というのは、おそらくは鉄道ファンだけなのでしょうね(汗)


ところで、その「東京ゆき」の列車、改札は「発車時刻の15分前から」とただし書きがなされています。列車本数も少ないことと、安全面を考慮したことからでしょうか。「列車別改札」と呼ばれる方式です。

さて、その改札口周辺には「私を新幹線でスキーに連れてって」と、うら若き女性が誘惑!をしているのですが、この駅の最大の特徴というのが…



改札を出るとすぐに「ガーラ湯沢スキー場」があるということでしょうか。
「冬季限定営業」というのは、その理由があったためです。
ですので、冬に合わせてこの「ガーラ湯沢駅」を訪問するようにした、という次第です。いや、列車で来れてよかったです…

では、新幹線の駅と同居している、スキー場の施設をぶらぶらしてみます。

スキーウェアを扱うお店、売店、おみやげ屋、レストランや…

こちらは、スキー板やスノーボード板、靴などのレンタルでしょうか。


このように、新幹線を降りてあちこち歩き回ることなく、道具を揃えてあとはゴンドラに乗って思う存分滑走!というのが大きなウリのようです。
館内の地図を見ても、改札口(赤い枠内)からゲレンデへ向かうゴンドラ乗り場(青い枠内)までは一直線です。いや、これはおもしろいですね。

ところで、今回の旅はスキー目的ではないのですが、せっかくなので外へと出てみることにしました。
しかし、スキーなんていつ以来連れて行ってもらってないんやろう…と思います。確か、中学生の頃が最後だったような。

一歩、外へ出たところはこのような感じ。もう「スキーゲレンデ」ですね。
スキー板を抱えた人たちと、あまたすれ違うのが大変印象的でした。

目の前で行われていたのはちょうど、外国人向けのスキースクールでしょうか。あちこちから中国語が聞こえて来ました。東京からのアクセスも新幹線一本なので抜群ですし、外国人観光客もたくさん訪問するのでしょうね。

そして、雪国といえば「かまくら」もずらっと並んでいました。

自由に入っていいようでしたので、ちょっとお邪魔してみます。

中はさぞかし寒いのでは!と思ったのですが、意外にも暖かかったです。
外では、時折強風が吹きつけていたこともあったのでしょうか。
しかし、よく出来ています。しばらく、ここで過ごしたかったくらいなのですが、旅の途中だったことを思い出しました(笑)
次回に続きます。
今日はこんなところです。