JR東日本 全線完乗への道!その79~気仙沼線BRTで本吉駅から気仙沼駅へ | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。
初夏の東北をひとり旅、宮城・岩手両県にまたがるJR未乗線区、なかんずく東日本震災で被災し復旧が行われた区間を、鉄道代替のBRT(Bus Rail Transit、バス高速輸送システム)線で乗り鉄をしています。

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かつての駅設備がそのまま残る、本吉駅(もとよしえき、宮城県気仙沼市)の訪問でした。

運転休止から6年あまり、駅の南側への線路跡は「BRT専用道」へと改造されているなど、もう鉄路としての復旧は考慮されていないのかな…?などと、個人的にはそれが頭をよぎった次第です。

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さて、ここからは引き続き気仙沼駅へと向かいます。
そこからの折り返し便ですが、少し遅れているようでした。

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車内は、ご覧のとおり貸し切り状態でした。一番後ろの座席に陣取ります。

日中、この本吉から気仙沼までの間、BRTはおおむね1時間に1~2本の設定がなされていまして、かつて列車が運転されていた際とは、比較にならない本数です。そういった利便性の向上という点でも、このBRTというシステムが推進されているのかなとも感じます。

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気仙沼まではここから約30分、再び海岸線に沿って北上して行きます。
このあたりまで来ると、もう宮城県の北端にあたるところです。随分遠くまで来たのだなとも感じます。

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本吉を出ると、国道沿いに再び太平洋が広がって来ました。
しかし、天候が違っていればまた風景も違ったものだったのでしょうね。

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では、このBRTが専用道、つまりかつての鉄道線路を転用したルートを通って行く様子も取り上げてみたいと思います。

ここは「陸前階上駅(りくぜんはしかみえき、同)」ですが…

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BRTの駅の奥には、かつて鉄道として使用されていた際のホームと跨線橋がはっきりと残っていました。BRTはこういった専用道と、従来からの国道などを併用しながら、柔軟に運用がなされているものです。

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かつての踏切はこのように。「一般車通行禁止」との立て看板があります。

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このようにして後方から見ているのですが、行き違いが出来ない幅の舗装道路がずっと続く光景は、なかなか独特なものがあります。それ以外は、ごく普通の道路に思えるのですが。

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続いて「最知駅(さいちえき、同)」を通過。
こちらも専用道上の駅ですが、もともとの鉄路が単線とはいえど、鉄道用地というのはゆったりと取られているものなのだなと感じます。

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しばらくすると、行き違い場所に入りいったん停止。

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そして、専用道(左)から一般道へルートを変更。
こういったことが可能なのがBRTならではでしょうか。

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専用道の方角に目をやりますと、あらたに高架橋が建設されているがためのルート変更だったようです。

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その地道から、再び専用道へ。奥には草むらが見えますが、そちらはまだ未整備の線路跡のようです。

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民家と、畑の裏側を縫って通って行くというのは、市街地を走る鉄道ならではの情景です。専用道でも、そのまま継承されているように感じます。

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並行して走る国道から離れ、どうやら気仙沼の市内へと入って来たようです。専用道には踏切の遮断機も見えます。
これを見ると、完全に「鉄道」ですね。

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ここがバスの転回場や待機所になっているようで、信号待ちしていた車両が離合して行きます。

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とそこに、右側から鉄道路線が近づいて来ました!
ここまでバスでしたのでなんだか、懐かしい気分がするのですが…
県境を越え、一ノ関(いちのせき、岩手県一関市)からやって来た「ドラゴンレール」という愛称のある「大船渡線(おおふなとせん)」です。

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これとしばらくの間、並走します。
かつては、ここにも線路があったのですね。

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結構、広い構内ですね。
「大船渡線」は、右側の2つのホームに発着しています。

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右側にはディーゼルカーも見えます。
BRTと、鉄路の大船渡線とが同じ構内で接続している駅だとわかります。

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本吉から30分ほど、岩手との県境の街「気仙沼」にようやく到着しました。

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BRTを降りるとちょうど、柳津ゆきが発車して行くところでした。

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この気仙沼駅には、ここまで乗車して来た気仙沼線BRT、大船渡線、そして大船渡線BRTが乗り入れているのですが、同じ「大船渡線」でも一ノ関からの大船渡線は鉄路、その先の盛まではBRTと、現在のところこの駅を境にして運行形態が分かれています。

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3・4番線はその鉄路の「大船渡線(一ノ関方面)」が発着。

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4番線には、一ノ関へと向かう列車を待つ乗客が列をつくっていました。

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こちらが、その大船渡線ディーゼルカー。先ほど、石巻や前谷地から乗車して来たものと同じ形式のものです。これはまた後ほど乗車することにしています。

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そして、1番線は気仙沼線、2番線は大船渡線のBRTが発着しています。

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本吉・柳津方面への1番線(左側)。

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そして、陸前高田・盛方面への2番線(左側)。

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このように構内のあちこちを見ますと、後方の陸橋なども含めて鉄道時代の雰囲気がよく感じられます。

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そういうことで、互いに駅の構内でバリアフリーで移動出来るという、実に便利な構造になっています。こういった構造はほかにはあまり見聞したことがありません。

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このあとは、その「大船渡線BRT」で「盛(さかり、岩手県大船渡市)」へと向かうことにしています。
わたしにとってはBRT区間を含め、大船渡線はまったくの未乗区間です。

それでは、いったん改札を出ることにします。
次回に続きます。
今日はこんなところです。