ラストランイベントはじまる!山陽電車3000系のとある活躍の日を振り返る | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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みなさんこんにちは。今日の話題です。

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今日は、神戸と姫路を結ぶ「山陽電車」に関する話題をお送りしたいと思います。これまで、主力として長年にわたり活躍していた「3000系」という形式の一部が、引退するというプレスリリースをご覧頂いています。

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「記念ヘッドマーク」が掲出されるとのこと。いずれの編成も、昭和40年代前半に製造されたもので、車歴は50年前後のものだとわかります。

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この「3000系引退」に当たっては、2年前から運転が開始されたこの「6000系」の増備があるようです。3両×5編成が存在していて、「普通運用」から二編成つなげての「直通特急」運用まで、フレキシブルに対応が可能というのが大きな特徴のようです。

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一度、実見したことはあるのですが…まだ乗車したことはありません。

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ということで、続々登場する新型車両・6000系の導入に合わせ、この3000系という形式は徐々に数を減らしていくことになりそうです。

今日は、その3000系が主役で活躍していた頃の記録を中心に、その様子をお送りして行きたいと思います。よろしければどうぞおつきあいください。
いずれも、平成12(2000)年10月の記録です。

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まずはこちらの写真から。「普通 阪神大石」と方向幕にありますが、自社線の東端「西代駅(にしだいえき、神戸市長田区)」から神戸高速鉄道に乗り入れ、そしてその先の阪神へも直通し、その大石駅(おおいしえき、同灘区)まで乗り入れるものです。高砂(たかさご)にて。

山陽の直通特急・普通列車は、日中はいずれも15分おきの運転がなされているのですが、姫路~神戸間の直通運転が設定されており、運転区間は直通特急ともども比較的長距離にわたるというのが特徴です。

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ところで、これはこの写真を撮った「高砂駅」駅舎です。
特急が停車する、市の中心駅としての役割を果たしています。

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この高砂市は、兵庫県中部に位置する都市です。
旧国名では「播磨(はりま)」に相当するところで、その東に位置していることから、ここを含め周辺は「東播(とうばん)」と呼ばれています。

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「高砂駅」周辺の地図より。加古川を越えた北東には、JR神戸線(山陽本線)の「加古川駅」(同加古川市)があり、神戸・姫路方面いずれの輸送においても競合しているという関係にあります。

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高砂駅を出た神戸方面の電車は、駅東側の「加古川橋梁」を渡って行くのですが、結構、川幅が広いことがわかります。駅から少し歩いた、この河川敷でカメラを構えていたようですが、そこにちょうどその3000系がやって来ました。

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ちょっと見づらいのですが…方向幕は「特急 阪神三宮」となっています。

先ほども少し触れましたが、自社線の「西代駅」から神戸高速鉄道の先では、現在でも、山陽は阪神と相互乗り入れを行っています(山陽と阪急の相互乗り入れは平成10年に廃止)

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そういうことで「山陽の阪急線内への乗り入れ」は、すでにこの2年前に廃止されていたのですが、列車によっては「阪急三宮」という行先のものがやって来ました。
乗り入れが廃止になっているのになぜ阪急…となるのですが、「阪急三宮駅」は現在も「阪急・神戸高速鉄道との境界駅」となっているので(阪急の神戸高速乗り入れは現在も継続されている)そのような表記になっている
という次第です。
ただ、目的地が同じ「三宮」でも、列車によれば阪神駅に行くのもあれば、阪急駅に行くのもあるので、さまざまな意味で、ちょっとややこしい感を受ける表記のように感じられます。

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続いては、5000系の「直通特急」が通過。
「阪神梅田~山陽姫路間」を結ぶ、両社の看板列車です。

現在の「直通特急」は15分間隔での運転ですが、この当時はまだ30分間隔で、その間には先の3000系を用いた「山陽車での阪急(または阪神)三宮ゆき特急」の設定がありました。

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こちらも5000系ですが、普通列車です。

この形式の多くには転換クロスシート(乗客が座席の向きを自由に転換出来るもの)が設置されているので、なかなか「豪華な普通列車」です。現在は、この運用が先ほどの「6000系」によって行われていることが多いようです。

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続いては、路線の西端・山陽姫路駅(同姫路市)にやって来ました。
東西に走るJR線に対し、山陽は南北方向でこの駅へは入線して来るという路線形態です。

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系列の山陽百貨店に、その「山陽姫路駅」は入居しています。
改札を入りますと、やはり3000系と5000系が停車していました。

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こちらは「直通特急 阪神梅田ゆき」。
これで大阪・梅田まで文字通り直通で行けますが、ライバル・JRの新快速より運賃は安いものの、所要時間は1.5倍ほど要するという列車です(停車駅や所要時間で見ると、JRの快速列車と同じようなものでしょうか)

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隣には、先ほども触れた、3000系の「特急 阪神三宮ゆき」が発車待ちをしていました。同じ「特急」でも、こちらはロングシート(窓に背を向けて座るタイプ)なので、車内設備に結構、差がありますね。

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また、この3000系列には「ステンレス製」の車両もありました。
こちらの塗装は朱色がメインで、先ほどの鋼製タイプの車両とは印象がだいぶと異なります。的形(まとがた、同姫路市)にて。

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ところで、記録にはこの写真もありました。
平成7(1995)年1月17日に発生した阪神・淡路大震災で、この山陽電車も大きな被害を受けたのですが、この時には徐々に復旧が進み、部分的に運転再開がなされた時の様子でした。同年3月14日、月見山(つきみやま)にて。

被災地に住んでいた友人を訪ねに神戸へやって来た時の記録なのですが、この時には、東須磨駅(ひがしすまえき、神戸市須磨区)からこの駅(同)まで、部分運転がなされていたように記憶しています。

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こちらも同じ日、震災から約2ケ月後の「阪神三宮駅」ホームで発車を待つ、ステンレス製編成の3000系。震災では、乗り入れ先の神戸高速内での被害が特に大きかったので、他社線内に車両が取り残されるという例が多く発生しました。

こちらの編成もその例で、阪神・神戸高速から山陽線内へ戻れなくなった山陽車、こちらでも、復旧が終わった区間から部分的に運転再開がなされた阪神・神戸高速線内の運用に入った時のもののようです(「西灘(にしなだ、同灘区)」は、阪神電車の駅です)。

あまり乗車する機会のない「山陽電車」なのですが、わたしにとってはこの会社といえばこの形式、というイメージが強い「3000系」について取り上げました。徐々に引退が近づいて来ているとはいえ、これからも現役で残る編成もあるようで、今後の活躍にも期待したいと思います。

今日はこんなところです。