
今日は、珍しく?仕事に関する話題を、ひとりごちながらお送りしたいと思います。過日、帰宅するとこの封書が自宅へ届いていました。

いつもお世話になっている、大阪・谷町六丁目の「福祉人材センター」からでした。いちおう、なにがあるかわからないので(笑)求職登録をしているので、折に触れて、このようにさまざまな案内を送って頂いています。

封書内にはこのようなチラシが入っていました。人材センターなのでやはり求職に関するものが中心なのですが、内容は毎回気になるものばかりです。

「離職した介護福祉士等の再就職支援セミナー」…
国家資格として、介護現場で就業する際には求められることの多い「介護福祉士資格」(わたしも持っていますが)ですが、実は資格保持者の4割程度は現業に就いていない(≠介護以外の仕事をしている)と言われています。
以前から言われていますが、有資格者であっても仕事がハードな割りには、それに見合う賃金では到底ない…ということがその理由として大きいのでしょうが、一方では、近年これの受験資格を取得するための要件が急に厳しくなった(介護施設などでの長大な実習期間が必要になった)という、まるで真逆と思える変化も見られます。

管轄する国、厚生労働省としては「ホームヘルパー二級」という、「介護福祉士」の前に取得することの多い、いわば介護の仕事に就くための基本になるこの資格を廃止、「介護職員初任者研修」という課程をその代替えにし、それから「介護福祉士」を…ということが、ここ数年の時流になっているようです。
勤務先の事務方と話をしていたりしますと、就業の際にはやはりその「初任者研修」なりの資格を持っていることが目に見えて求められるようになりつつある(もしくは入職してから取得するようにしないと)、などという話になりました。でもどのみち、求人をかけても人は集まらないそうですが…

しかし、どのみちハードな肉体労働に見合う報酬でないと…というのは変わらないものです。メディアの報道でも、介護職員への「処遇改善加算」という制度で実入りを増やす、ということがここ数年、話題になっているのですが、実感としては、大きく変わったなあということが実感としてはありません。

そんなことを考えながら、チラシにこの文字を見つけました。

そういえば先日、所用で仕事先の区の社会福祉協議会に行った際、このチラシをもらっていたのを思い出しました。
こういった制度はまったく知りませんでした。少し調べてみたのですが…
■離職介護福祉士等届出制度
2017年4月1日より離職介護福祉士等届出制度がスタートしました。
社会福祉法の改正により、2017年4月1日から介護福祉士資格をお持ちの方は、離職時に都道府県福祉人材センターに届出ることが努力義務となりました。
また、努力義務ではありませんが、就業中でも介護福祉士資格をお持ちの方は届出ができます。さらに、介護職員初任者研修、介護職員実務者研修、旧ホームヘルパー養成研修1級・2級課程、旧介護職員基礎研修を修了された方もぜひ、ご登録ください。
…高齢社会が進むなか、介護の仕事はますます社会的に重要な仕事となっています。介護職として働く人は増え続けていますが、現在、そして近い将来、介護を必要とする高齢者も増加し続けているため、介護の資格、技術、経験を持つ方々は、とても貴重な存在です。
そこで、国は社会福祉法を改正し、介護福祉士の資格を持つ方々が、介護の仕事から一度離れても、いつでも円滑に介護の仕事で再び活躍いただけるように、都道府県福祉人材センターに届出ることを努力義務として規定しました。

福祉人材センターに届出、登録していただくことで、介護に関わる最新情報の提供や研修によるスキル維持・向上のサポート、就職の意向をもった時には、最適な就業場所を紹介するといった福祉人材センターによるサービスを継続して提供させていただくこととなりました。
また、介護福祉士とは異なり法律による努力義務はありませんが、介護職員初任者研修、介護職員実務者研修、(旧)ホームヘルパー養成研修1級・2級課程、(旧)介護職員基礎研修を修了した方も、福祉人材センターに届出ると同様のサービスを提供させていただきます。(リーフレット文面より)

介護業界というのは、一般的に人の出入りが激しいものです。
どうも、前職を辞めた介護福祉士の、スムーズな同業界への移行であったり、その他では現在、他の仕事をしている、いわゆる「潜在的な介護福祉士の掘り起こし」を行うというのが、この施策での目的になっているようです(これは「介護福祉士」に限らない話だと思うのですが)。
高齢化がものすごいスピードで進む今日、必要な人材を確保することが急務であると言われて久しいですが、本音を言うと、やはり報酬や保障がもう少しあれば…というところがいちばん大きいところではないかと思えます。
そのあたり、この制度の導入で、状況が少しずつでも変わってくれればええなあと思った次第です。
すがるような思いなのは、実はわたしだけではないはずです( ゚Д゚)

ただ、収入の改善という、目先のことだけでは解決しない問題が、この業界には山積しているようにも感じます。
それはまた項をあらためて愚痴りたいと思います(笑)
今日はこんなところです。