松山・広島割引きっぷで行く 春の瀬戸内を日帰り旅 その11 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。

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早朝に大阪を出発、広島を経由して、瀬戸内を巡るという旅をしています。

旅もいよいよフィナーレが近づいて来ました。
ここは有名な「道後温泉」(愛媛県松山市)です。

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にぎやかな商店街が、その「道後温泉駅前」にありました。
これから荷をほどき、まずは外湯めぐりでも…というのはヤマヤマなのですが、これから大阪まで帰らないといけません(涙)

雰囲気だけでも、十分に味わっておきたいと思います。
そういうことで、時間の許す限り、周辺を散策することにしました。

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さて、この「道後温泉駅前」には、まるで博物館に収蔵されているような、このレトロなSL列車が停まっていました。その名も「坊ちゃん列車」

ちょっと拝見して行きたいと思います。

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先頭の機関車。いや、これは小さいですね。
蒸気機関車というと、くろがねの巨大なそれを想像してしまうのですが、まるで様相が違います。これほどですと、家にも置けそうですね(モチロン冗談です笑)

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その後方には、こちらもなんと小さな!マッチ箱のような客車が、2両つながっています。

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趣味柄?まずは、連結器を見てしまいます(笑)

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ちょっと変わった構造ですが、ねじ式連結器という方式だそうです。
両方から出ている鉄板で、お互いの車両を支えつつ、下のねじで連結、固定されています。鉄道黎明期では広く用いられた方式だそうです。

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続いては台車を拝見。こちらは、1両につき台車がひとつしかない「一軸台車」というものです。いずれにしても、高速の走行には向かないもののようですが…

実は、この「坊ちゃん列車」、現役で走っている観光列車です。
開業当初から走っていたものを再現し、一日10往復(土休日には12往復)が実際に運転されているとのこと。これはぜひ乗ってみたいですね。

さすがに「蒸気機関車」ではないそうですが…(ディーゼル車だそうです)

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肝心の車内は、スイマセン…撮り忘れました(笑)
しかし、座席や床、壁面はやはりすべて木製で、こちらの方も実にアンティークな感を受けました。繰り返しになりますが、一度は乗ってみたい列車です。

果たして、どんな乗り心地なのか…

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その「坊ちゃん列車」をあとに、冒頭の商店街の向こうでは、浴衣姿の観光客が集まっていました。旅先独特の、のんびりとしたというのか、実にリラックスした、ゆったりとした雰囲気です。

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このからくり時計のお出ましを、みなさん待っておられるようでした。

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その横には、これは足湯ですね!もちろん、源泉かけ流しです。
せっかく来たのだから…ということで、ここで足湯させて頂きました。
いや、気持ちよかったです。

いまさらながらですが、湯というのは、どうしてこんなに心身ともにリラックスするものなのでしょうか。この、いい雰囲気もあるのでしょうが。

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ところで、「道後温泉」のある松山は「愛媛県」なのですが、その名称の由来には、やはりその「湯」が関わっているようです。再び、先の書籍から。

愛媛の県名は「古事記」の伊邪那岐命(いざなぎのみこと)、伊邪那美命(いざなみのみこと)の国生み神話のこの項(「伊予国は愛比賣と謂ひ…」というくだりがあることから)からきているが、「愛比賣(えひめ)」とはまことに女性的である(「愛比賣」とは「美しいお姫様」という意)。

(中略)また「伊予」は「いゆ(お湯)」を語源とする、といわれる。道後温泉は古代から「伊予」の代名詞のようになっていたようだ(後略 P9)。

なるほど、「おゆ」から「いよ」ですか…(諸説あるそうですが)
長い時間をかけて生まれた転訛というのは、実に興味深いものです。


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そのあとは、駅構内の「坊ちゃん列車直売店」などをひやかしてみました。
グッズがたくさんありまして、なかなか、見るだけでも楽しいものでした。

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店を出て、その裏の「道後温泉駅」の構内に入って来ました。
こちらから見ても、おしゃれな駅舎ですね。

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ところで、この駅は終着駅なのですが、地図を見ますと、その先にも線路が少し延びていることがわかります(青い矢印)。先ほどの「坊ちゃん列車」が停まっていた場所から、直線でちょうど反対側にあたります。

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この線路の先、引き上げ線になっていました。
ちょうど、朱色の電車がぽつんと、折り返しを待っているという風景がそこにはあります。

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そこから、少し駅へ戻ったところ。
警報機のない、踏み切りの石畳がなんともいえない雰囲気です。

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なにかしら、ちょっとした懐かしさを感じさせられる光景でした。

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名残惜しいのですが、そろそろ行かなくてはなりません。
気づけば午後5時半。少しずつ、夕暮れがはじまっている様が情緒的な、この「道後温泉駅前」でした。

次回に続きます。
今日はこんなところです。