前回に引き続き、昨日の2月25日(土)に改定された京阪線の新ダイヤについて、あれこれ勝手な考察を繰り広げるということをしています。
前回の記事はこちらです↓
「平成29年2月25日 京阪線ダイヤ改定を時刻表から勝手に考察する 前編」
(2017年2月25日アップ)

京阪線各駅に置かれている、新ダイヤ改定に関するこのリーフレットやプレスリリース、公式ホームページで閲覧が出来る時刻表をもとにして項を進めて行きたいと思います。今日もよろしければおつきあいください。

最初は、こちらの「淀屋橋・中之島発 平日夕方ラッシュ時間帯の運転パターンを変更」という項目について見て参りたいと思います。

新ダイヤ、平日中之島駅発の時刻表から拾ってみるのですが、昼間時のそれを見ますと運転される列車は黒文字、つまり普通のみの設定となっています。
種別や運転間隔にはこれまでと大きな変化はないのですが、今回のダイヤ改定では、夕ラッシュ時の中之島駅発の優等列車の設定に変化が見られます。

こちらは中之島線・中之島駅、旧ダイヤの平日夕ラッシュ時の時刻表です。
17時以降には、快速急行(紫色で表記、樟葉ゆき)が20分おきに設定されているのが特徴でした。ビジネス街を東西に横切っている中之島線発ということで、そちらからの帰宅輸送を意識したであろうと思われる設定でした。

そして新ダイヤ、同じ中之島駅の平日夕ラッシュ時の時刻表です。
これまで設定されていた快速急行が準急(水色)に変更されることになりました。

ところで、こちらは本線・淀屋橋駅の新ダイヤ、平日夕ラッシュ時のものを拡大しているのですが、17時以降には20分おきに快速急行が設定されることになりました。
そういうことで、従来、中之島線・中之島駅発だった快速急行を本線・淀屋橋発に変更する代わりに、淀屋橋発だった準急の一部を中之島駅発に入れ替えるという形態になりました。今回の新ダイヤの目玉、平日洛楽の設定と比べては目立たないように思えるのですが、ある意味、大きな変更に感じられるものです。

かつて、平日朝ラッシュ時に運転されていた、中之島線直通の「通勤快急おりひめ」。交野線私市(きさいち)駅始発で枚方市から本線に入り、中之島線へと直通していた。平成25(2013)年3月のダイヤ変更で廃止(京都方面から運転される、平日朝ラッシュ時の「通勤快急」は今回の新ダイヤでも継続して設定されている)枚方市にて。
中之島線開業(平成20年10月)以来、同線に直通している優等列車、なかんずくその「快速急行」という種別はこの路線の、ある種シンボル的な存在だったのですが、年を追うごとにその設定数が減少しつつあります。
今回の「快速急行→準急」という種別変更(中之島線発としては種別の格が落ちてしまう)という変更も、そのような近年の風潮だとも捉えられるのですが、それ以上に、混雑の激しい本線の輸送改善という意味合いがあってのことなのでしょうか。今後の動向も気になるところです。

そして、こちらの動きも発表されていました。
「昼間時間帯の普通列車の運転区間延長」についてです。
現行、また新ダイヤとも、昼間時の大阪方では普通列車の設定は6本/時(10分おき)となっているのですが、そのうち萱島発着となっているうちの1本を、枚方市まで区間延長するというものです。

旧ダイヤで平日昼間時の枚方市駅発、大阪方面のものを見ますと…
この駅始発の中之島ゆき普通が20分間隔で14、34、54分発。

新ダイヤでは、同じくこの駅始発の中之島ゆき普通が4、24、34、54分発。
運転間隔が20分・10分・20分…と不規則ですが、特急・普通との接続が改善されることになるようです(昼間時の「2分発特急」が、あらたに区間延長される枚方市始発の「4分発普通」に接続)。
先ほども触れたのですが、不規則に「20分」と運転間隔が空いているこの間には、ここから大阪寄りの萱島でここ始発の普通列車が入ることで、萱島以西の大阪方では従来通り、普通列車は10分おき(毎時6本)の運転本数が確保されることになります。

「平日洛楽」のあらたな設定が注目されるように感じるの今回のダイヤ改定ですが、やはりというか、今年中に導入予定だという「京阪特急プレミアムカー」に関連する動向を見据えたものかなとも感じられました。
その導入の際には、このダイヤ形態を踏襲するのか、はたまたあらたな変化があるのかなど、興味はつきません。
おつきあいくださりありがとうございました。
今日はこんなところです。