
大阪環状線に約40年ぶりに登場した新型の専用車両、323系について、昨日に引き続き取り上げて参りたいと思います。
さっそく昨日、仕事帰りに見て来ました↓
当ブログ
「ついにデビュー!大阪環状線に新型車両323系が登場 前編」
(2016年12月24日アップ)

朝日大阪朝刊 社会面 平成28年12月25日付け。
デビューは昨日、午後4時9分に京橋駅を出発する内回り電車からだったそうですが、新聞には京橋駅に入線するその一番電車の様子が載っていました。
写真を見る限り、報道陣を含めギャラリーの数がものすごかったようですね。

関西では大注目されたデビューから一夜明け、25日となりました。
ここは昨日、一番列車が出発した「京橋駅(きょうばしえき、大阪市都島区)」です。今日は日曜日なのですが、朝から所用があったのでこの駅から環状線に乗車することにしていました。

ネットニュースなどを見ていますと、昨日(24日)走っていた323系は1編成のみだったそうですが、今日からはさらに複数の編成が運転に入っているとのこと。
ということで、念願の?初乗車が出来るかと期待してやって来た訳ですが…

ですが、外回りを待っている間、反対側の内回りホームにさっそくその323系が入って来ました!

昨日、天王寺駅で遭遇したのはすでに日が暮れてからでしたので、明るいこの時間に見ますと、これまた車両の印象が異なります。しかし、格好いいデザインです。

そして、到着を待っていた外回り電車(左側)も323系でした!そういうことで、2編成のすれ違いまでも収めることが出来ました。乗れないまでも、運が良ければ見られればええなあと思っていたので、これは期待すらしていなかったことです。

ということで、ここからは「323系初乗り」の様子をお送りしたいと思います。
側面には大型のフルカラーLEDが装備されているのも大きな特徴です。

ところで、昨日天王寺駅で遭遇した編成の行先表示器にはクリスマスツリーの姿が映し出されていました。なかなか粋なことをするんやなあ、と思ったのですが、この表記は、昨日に運行開始になったトップナンバーの編成のみで見られたものだそうです。乗車した編成はそれとは別のものだったので、残念ながら表記はナシでした。

では、こちらは京橋から乗り込んだ外回り電車です。
車内は予想外に空いていましたので、あちらこちらと観察することが出来ました。

運転台は2軸ハンドル式。左がマスコン(アクセルの役目)、右がブレーキのレバーになっています。この様式は近年のJR西では主流になっているものですが、計器まわりを含めてすっきりとした印象を受けます。

車内に入ってひときわ目を引くのが、客用ドア上に二つ並んだ液晶ビジョンでした。

向かって左側では列車の種別や行先、停車駅の案内が流されています。
列車の進行方向の表示など、わかりやすいデザインです。右側のモニターはCMなどの映像が主なものでした。

各車両の端、車端部にも同様のものが設置されていました。
これほど数が多いと、案内にはなにかと便利ではないでしょうか。

その脇には、「FREE Wi-Fi」の表記を見つけました。
最近は駅構内など、あちらこちらで目にするものですが、おおよそ関西の通勤電車ではあまり見たことのないものなので少々驚きました。こういったところでも、いままでにない形でのサービス向上がなされていることが伺えます。
また、車内放送も自動アナウンスされるもので、こちらも環状線車両としては初の試みとのこと(環状線に乗り入れる「関空・紀州路快速」ではすでに使用されている)。

他にも、その車端部付近には広い車椅子スペースが設けられていました。
環状線という多数の乗客の利用に特化した車両ですが、ゆったりとした印象です。

続いては、扉や座席回りの様子を見て参りたいと思います。

側面の客用扉数は、これまで環状線専用で運用されていた車両のものとは異なり、3扉仕様です。この形式の最大の特徴のひとつでもあるのですが、その分、車内の座席幅はゆったりと取られているとともに、扉間の座席長さがかなりあるということもあってか、仕切りが設けられています。座席自体もバケットシートが採用されており、座り心地は従来のものと比べて良好なように感じられました。

側面の窓もかなり大きく取られています。普段、通勤で通る道のりの車窓なのですが、この大きく、開放的な窓を通して見ますとまったく別の景色のようです。

天井に目を移しますと、黄色の吊り革がずらっと並んでいました。
最近のJR西日本の車両では統一されている仕様で、急ブレーキをかけた際などにとっさにつかまることの出来るよう、このように目立つ色を使用することで視認性を高めるという目的があるというものです。

ということで、あっという間の初乗車でした。これまで、環状線の主力であったオレンジ色の旧・国鉄時代からの車両とはやはりまったく異なるもので、おおげさですが、ほんとうにこれが環状線なのかとさえ錯覚するほどでした。

このあと、所用があったのでここで323系を下車、乗り換えました。
「新今宮駅(しんいまみやえき、大阪市浪速区)」でした。

所用を済ませたのち、再び京橋駅まで戻って来たのですが、ここでも323系に遭遇しました!なんだか、運がいいように感じます。


今度は、外回り電車として発車して行きました。
長年、旧・国鉄時代からのオレンジ色の車両がその顔となっていた環状線ですが、「たいがいは年季の入った車両がやって来る環状線にもついにあたらしい時代が到来するのか」と肌で感じた、323系のデビューの様子をお送りしました。
今後の展開にも注目をして行きたいと思います。
今日はこんなところです。