SANZEN-HIROBAを訪ねて その64 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。

「京阪電車」の常設展示施設、「SANZEN-HIROBA」(さんぜんひろば、大阪府枚方市。樟葉駅前「くずはモール」内)で行われていた「ヘッドマーク類」の期間限定展示を拝見しています。

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今日は、こちらのヘッドマークから見て参りたいと思います。

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「中之島ウェスト 冬ものがたり2012」なるイベントの「PRヘッドマーク」でした。

大阪中心部、長らく「鉄道空白地帯」であった「中之島(なかのしま)」地域を東西に貫き、「平成20(2008)年10月」に開業した「中之島線」の沿線で開催されている「冬のライトアップイベント」です。

「中之島線」は「ふたつの川に挟まれた島(中州=中之島)」の地下を走っているという土地柄、地上に上がるとすぐに水辺の自然に触れることが出来るという都会ではなかなか珍しい体験が出来るところでもあります。

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こちらも「冬のライトアップイベント」にまつわるものです。

先ほどと同じく、中之島界隈で開催されている「OSAKA 光のルネサンス」の他、関西で人気のイベントである「京都・嵐山花灯路」と「神戸ルミナリエ」を併せてPRするという「光と灯りの街めぐり」に関するヘッドマークでした。

実は、関西ではこのような「冬のライトアップイベント」というものは、「神戸ルミナリエ
」以外ではあまり多くはなかったのですが、ここ数年で規模の大小はあるもののあちらこちらで開催されるようになり、親しまれるものになったように感じます。

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さて、こちらのヘッドマークには「13000系デビュー」と銘打たれています。

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「13000系」とは「平成24(2012)年」から導入された「京阪電車の最新型車両」です。
老朽化が進む従来の車両を置き換える目的で、現在では「4両編成×6本(24両)、7両編成×2本(14両)の合計38両」が活躍しています。

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置き換え対象となったこの従来車両(2600系車両)と比較し、「35%もの電力削減が図れる」という触れ込みもなされるほどの「省エネ車両」でもあり、今年度(平成28年度)にもさらに18両が投入される予定です。

ところで先ほどのヘッドマークには「宇治橋」のイラストが描かれているのですが、この「13000系」が最初に投入されたのが「宇治線」だったから…ということだそうです。

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続いては、こちらのショーケースに移ります。

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「京阪電車のイメージキャラクター・おけいはん」ではありません(笑)
「JRA(日本中央競馬会)」のイメージキャラクター、「ターフィー」です。

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そして、「ターフィー」と対になっているのがこの「淀快速」というヘッドマークです。

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このヘッドマークが使用されていた列車は、その名も「淀快速ターフィー号」というものでした。

写真左側は、「マイル(1600m)史上最強」と称された「タイキシャトル」という競走馬です。おそらく、「京都競馬場」で「平成10(1998)年」に行われた「マイルチャンピオンシップ(G1)」で勝った時のものと思われます。

「天皇賞(春)」(今年は北島三郎さんが馬主の「キタサンブラック」が勝ちました)、
「秋華賞」、「菊花賞」、「エリザベス女王杯」や「マイルチャンピオンシップ」といったG1レースが行われる「京都競馬場」は「淀駅(よどえき、京都市伏見区)」からほど近いところにあり、京阪電車が主なアクセス手段となっています。

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この「淀快速ターフィー号」は、「平成11(1999)年4月」から、京阪電車がJRAと共同で運行を開始した「臨時列車」です。
「京橋駅(きょうばしえき、大阪市都島区)」から「京都競馬場」最寄りの「淀駅」までは「ノンストップ運転」がなされるなど、多くの競馬ファンが利用する人気列車でしたがその「人気の秘密」というのは、列車に同乗している「競馬トラックマン(記者)によるメインレースの予想解説」が行われていたことでしょうか。

わたしも幾度かこの「ターフィー号」に乗車したことがあるのですが、京橋駅を出てそこそこに、車掌室から「これから今日のメインレースの展望と予想をはじめます!」と記者の放送がはじまり、出走馬の情報やレース展望、解説や予想などをじっくり時間をかけて(淀駅までは所要時間が30分ほどかかるので)行うという熱の入れようでした。

また、車内ではお楽しみ抽選券の配布(京都競馬場で当選番号を発表)や、お菓子や飲料の無料サンプル配布などもあり、実に「至れり尽くせり」な列車だったのですが、数年運転されたのち廃止となってしまいました。いまから考えますと実に残念です(+o+)

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そんな「淀快速」のヘッドマークを凝視(!)していますと、気になるものを発見しました。このヘッドマーク、あらたに新調されたのではなく、使用されなくなった別のものに上塗りしたもののようなのです。
その証拠に、赤い矢印には「出」青い矢印には「町」、そして黒い矢印には「心」(「急行」の「急」という字の下部分)という文字を確認することが出来ました。

おそらく、「出町柳 急 淀」というヘッドマークを塗りつぶしたのではないかと思われるのですが、こういったことを見つけるのも興味深いものです。

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ということで、その「淀快速」に挟まれたこちらのヘッドマークを見て参ります。
「ひらかた大菊人形 Finale」…。菊花のデザインが秀逸です。

「ひらかた大菊人形」は、沿線の人気遊園地「ひらかたパーク」(大阪府枚方市、枚方公園駅下車)で「100年近くにわたり開催されていた人気イベント」でした。

毎年、その年の「NHK大河ドラマ」をテーマとして、趣向を凝らした「菊人形」が多数展示され、実に独特の雰囲気を醸し出す「関西を代表する秋のイベント」だったのですが、人形をつくる「菊師さん」の高齢化・後継者不足などがあり「平成17(2005)年」の「義経」を最後に終焉を迎えました(「京阪電車開業100周年」を記念して「平成22(2010)年」に「龍馬伝」で復活、その語は規模を縮小して別会場などで展示開催)。

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このヘッドマークは、その「最後の大菊人形」が行われた際のものです。

「ひらかた大菊人形」についてはこちらもどうぞ↓
当ブログ
「ひらかた大菊人形 今年限りの復活」(2010年6月9日アップ)

「京阪電車開業100周年記念 ひらかた大菊人形 龍馬伝 訪問記 その1」
(2010年11月14日アップ)

「ひらかた菊フェスティバル2014」観覧記 前編(2014年11月20日アップ)

懐かしい「二つのイベントと列車」でした。

次回に続きます。
今日はこんなところです。