京阪電車の常設資料展示施設、「SANZEN-HIROBA(さんぜんひろば)」(大阪府枚方市、京阪電車樟葉駅前の「くずはモール」内)で行われていた「ヘッドマーク類」の期間限定展示を拝見しています。

今日はこちらのショーケース展示から見て参りたいと思います。

「貴船もみじ灯篭」…赤と黒地のデザインがおしゃれですね。
「京都の奥座敷」として人気の観光地、「貴船(きぶね、京都市左京区)」で行われた「紅葉ライトアップのイベント」の際のものです。
ただ、「貴船」には「京阪電車」は通じていません。
終着の「出町柳駅(でまちやなぎえき、同)」から乗り換えた「叡山電車 貴船口駅(えいざんでんしゃ きぶねぐちえき、同)」が最寄り駅です。

こちらも「同じイベント」のもの。複数個のデザインがあったのですね。
ただ、先ほどの「赤・黒地」のものは、「出町柳駅」で「叡山電車」に連絡する「京阪特急」に掲出されていたものでした。

最近は、大阪方面から運転される「快速特急 洛楽(らくらく)」が、終着の「出町柳駅」で「叡山電車」や「京都バス」などへ連絡していることをPRするケースが多く見られ、該当する列車にはこのような「大原連絡」、「比叡山連絡」、「鞍馬連絡」と銘打たれたヘッドマークが掲出されています。

こちらも「貴船もみじ燈篭」ですが、先の二つから2年後の「平成24(2012)年秋」に使用されていたもののようです。デザインは異なりますが、風流さを感じます。

続いてはこちら。

この「三つのヘッドマーク」は、この「6000系」に掲出されていたものです。樟葉にて。

「旧塗装時代」の「6000系」の姿です。枚方公園にて。

「6000系」は、「昭和58(1983)年3月」に登場した通勤型車両です。
同年12月に予定されていた「架線電圧の600ボルトから1500ボルトへの昇圧工事」に際し、それに対応出来ない旧型車両群を置き換える目的で大量に投入された形式で、現在では「112両の陣容」を誇る「京阪最大の車両形式」です。

これらは、その「6000系」の登場から30年を迎えた「平成25(2013)年」に「記念ヘッドマーク」として掲出されていたものです。
ヘッドマークにデザインされているこの「緑の濃淡」は長年、京阪電車のイメージカラーとして親しまれているものです。

こちらは、なかなか高級感があります。

「ブルー地」を基調としたデザイン。シンプルですが、デフォルメされた車両デザインが印象的です。
ところで、この「6000系 30周年記念ヘッドマーク」には、実はもう一種類ありました。

「第四のヘッドマーク」を掲出した「6000系」。淀屋橋にて。

今回はこのヘッドマークの展示はありませんでしたが、こちらのデザインも好感が持てるものです。

現在、掲出中の「5000系 45周年記念ヘッドマーク」。京橋にて。
近年、こういった「○○系××周年記念」という趣旨のヘッドマーク掲出は多く見られるのですが、いずれも「一種類のデザイン」にとどまっています。
このように「四種類ものデザインが準備されていた」、ということから、この「6000系」
という形式はなにかしら特別な意味合いがあるのではないか…と思えたりします。
次回に続きます。
今日はこんなところです。