「新ダイヤの京阪特急はOKeihan!」2016年3月19日「京阪線ダイヤ変更」を考察する~後編 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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みなさんこんにちは。今日の話題です。

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「19日(土曜日)始発」より「ダイヤ変更」となった「京阪線(京阪本線・交野線・宇治線の総称)」について、その概要を私見から考察するということをしています。

前回の記事はこちらです↓
「新ダイヤの京阪特急はOKeihan!」2016年3月19日「京阪線ダイヤ変更」を考察する~中編(2016年3月20日アップ)
http://blogs.yahoo.co.jp/rushdoor/36952850.html

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今回は「特急列車以外の変更点」について取り上げたいと思います。

ここ10年ほどの京阪の「ダイヤ変更の内容」を顧みますと、「特急」においては「平成15(2003)年」の「枚方市・樟葉駅への追加停車・10分毎の運転化」以降、その形態はさほど変化が見られません。

ただし、「特急以外の列車」については「種別(急行、準急など)の変更」、「運転区間の変更」など、毎ダイヤ変更時に結構な差異があるように感じられます。

ここでは「特急以外の日中の列車運行形態」について、前回の「ダイヤ変更」と今回のそれとを比較してみます。

※前回のダイヤ変更
「急行」 淀屋橋~樟葉間 3本/h(20分毎)
「準急」 淀屋橋~出町柳間 3本/h(20分毎)
「普通」 中之島~出町柳間 3本/h(20分毎)
   中之島~萱島間 3本/h(20分毎)

と、「特急以下の列車」については「急行・準急・普通」の三種類が設定されていました。

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今回の「ダイヤ変更」では…
「準急」 淀屋橋~出町柳間 6本/h(10分毎)
「普通」 中之島~枚方市間 3本/h(20分毎)
        中之島~萱島間 3本/h(20分毎)

というように、「準急・普通」の二種類に揃えられました。

殊に、「大阪方の優等列車」については「特急(10分毎)・急行(20分毎)・準急(20分毎)」と、停車駅の異なる種別が入り組んで設定される形態となっていましたが、これが「特急(10分毎)・準急(10分毎)」と統一されることで、利用客にわかりやすい設定になるものと期待されます。

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ところで、今回の「ダイヤ変更」で俄然(?)注目を浴びるのがこの「枚方市駅の京都方に設けられている留置線」でしょうか(画像、中間に設けられている線路)。

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先ほども触れましたが、「中之島~枚方市間折り返しの普通列車」(赤い矢印)が日中、20分毎で運転されることになったため、この「留置線」が「日中も」使用されるようになりました。

「日中も」と記載したのは、平日朝夕のラッシュ時間帯には「枚方市止まり」の「準急」や「区間急行」、「普通」が大阪方面から少なからず運行されており、その折り返しにこの留置線が使用されているからです。今後は、日中もここに列車が留め置かれることになるということで、個人的には「新鮮な感じ」を受けます。

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その他の変更点についても見て行きたいと思います。
項目「4」の左側、「下り始発列車」についてです。

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今回の「ダイヤ変更」では「始発・終発列車の繰り上げ・繰り下げ」も合わせて行われていますが、ここでは「始発列車の繰り上げ」について考察したいと思います。

「樟葉~枚方市駅間」からの「平日下り(大阪方面)始発列車」について取り上げるのですが、従来(旧ダイヤ)では…

区間急行 淀屋橋ゆき(P0503A列車)※赤い矢印
枚方市 05:05発(始発列車)→京橋 05:31着→淀屋橋 05:37着

準急 淀屋橋ゆき(M0501A列車)※青い矢印(淀始発)
樟葉 05:10発(始発列車)→枚方市 05:17発→京橋 05:39着→
淀屋橋 05:45着

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そして、「新ダイヤ」では上述の「2列車」を統合するような形で、

準急 淀屋橋ゆき(M0501A列車)青い矢印
樟葉 05:00発(始発列車)→枚方市 05:08発(始発列車)→
京橋 05:29着→淀屋橋 05:37着

という列車が設定されています。

「枚方市駅」からの「京橋・淀屋橋駅」への到着時間にさほど差異はないのですが、「樟葉~御殿山駅」からの場合は「10分程度」、これら大阪方の駅への到着時間が繰り上げになっています。

なにげないものかも知れませんが、その列車からの「京橋駅からの接続」について以下をご覧ください。

京橋 05:36発→(普通 環状内回り)→大阪 05:42着
大阪 05:46発→(普通 吹田ゆき)→新大阪 05:49着
※従来の「樟葉~御殿山駅発の始発列車」では間に合わず。

(参考)※上記の1本後では…
京橋 05:49発→(普通 環状内回り)→大阪 05:55着
大阪 06:00発→(普通 京都ゆき)→新大阪 06:03着

新大阪 06:00発→(みずほ601号 鹿児島中央ゆき)→岡山 06:50着→
広島 07:26着→小倉 08:12着→博多 08:29着→熊本 09:04着→
鹿児島中央 09:48着

これが「一本後」となると・・・
新大阪 06:25発→(さくら541号 鹿児島中央ゆき)→岡山 07:15着→
広島 07:56着→小倉 08:50着→博多 09:07着→熊本 09:47着→
鹿児島中央 10:44着

ということで、「始発の山陽新幹線に大きく関わる接続の改善」だというのです。

早朝には列車本数も少ないですし、接続も概してうまくいかないことが多いので、これは「大きな朗報」なのかも知れないですね(※実際のご利用に関してはいま一度ご自身で時刻表などをご確認ください。万一の責は負いかねます)。

続いては「以前より個人的に気になっていた運転形態」についてです。
今回の「ダイヤ変更」で変化がありましたので、最後にそれを取り上げたいと思います。

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京都方の終着駅、「出町柳駅を日中に出入りする列車の動きを示したもの」です。
先ほど述べた「気になっていた運行形態」というのは、旧ダイヤの「出町柳駅での普通・準急列車の3分折り返し」です。

通常、終着駅で列車が折り返しをする場合、ある程度の余裕時分が設定されています。ところが、旧ダイヤではこのように「到着から発車まで3分」という、見方によれば「大変せわしない状況」になっていました。

もちろん、多数の列車が高頻度で運転される「ラッシュ時」などにおいてはよくある事例なのでしょうが、そのような時間的な制約のない「日中」の時間帯において、このようなダイヤ設定になっているのは珍しいように思えます。

実際、「出町柳駅」でこの「3分折り返し」を観察したことがあるのですが、折り返し列車の到着時には交代の乗務員の方が既に乗務員室付近に待機しておられ、交代すると間もなく「車内放送」がはじまり、同時に運転士さんによる「ブレーキテスト」が行われる…という光景が展開されていました。

この状況には理由があり、この「準急(あるいは普通)」で「特急」が停車しない次の「神宮丸太町駅」からの乗客を「三条駅」で後続の「特急」に接続させるためでした(反対方向の場合は「三条駅」で「特急」が「準急(または普通)」に接続)。

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この運転形態も、新ダイヤでは「倍以上の折り返し時分」が確保されたために「余裕のある折り返し」となりました。

以上、「京阪線新ダイヤ」について、私見から考察をしてみました。
看板列車である「京阪特急」に関する改善点が主なものですが、個人的には来年度に登場予定の「座席指定車両・京阪特急プレミアムカー(仮称)導入」につながる礎石の「ダイヤ変更」のように感じられるとともに、今後の動向についても大変注目されるものではないかと思います。

おつきあいくださりありがとうございました。
今日はこんなところです。