昨春、「大津市歴史博物館」で開催された「江若鉄道(こうじゃくてつどう)の思い出展」を訪問した際の様子をお送りしています。

ところで、このような「博物館の展示」では、館内の写真撮影が出来ないケースが多いのですが、やはりこの企画展でも同様でした。

ただし、一部にのみこのような場所がありました。
さらに、これが「展示の大きな目玉」だったので、しっかり収めて来ました☆

それがこちら、正面入ってすぐに置かれていた「浜大津駅(はまおおつえき、滋賀県大津市)」周辺のジオラマです!

このジオラマ、本題の「江若鉄道」以外にも、「浜大津駅」に乗り入れていた「京阪電車」の線路、駅、車両や沿線の建物なども、実に忠実に再現されています。
規模が大きいのはもちろんなのですが、本当によく再現されていて(実際の光景を見たことがないので、写真などでの知識しかありませんが・・・)見どころが実にたくさんありました。
昭和40年代前半、廃止直前が舞台だそうです。
ちょっと興奮ぎみになったのですが(笑)順を追って拝見してみたいと思います。

さて、先ほど触れましたように、この模型の舞台は「浜大津駅」です。
「江若鉄道」の始発駅として主要な駅のひとつだったのですが、それと併せて「京都・大阪方面」からの「京阪電車京津線(けいしんせん)、石山坂本線(いしやまさかもとせん)」の二線も乗り入れる、「一大ターミナル駅」だったそうです。

まず模型中央に設けられた「江若鉄道」の「浜大津駅」から見てみたいと思います。
「昭和6(1931)年」の開業時からの駅舎ですが、洋風のおしゃれな意匠です。

駅前には踏切があります。
この画像手前にはびわ湖観光の拠点である「大津港」があり、列車やバスから降車した観光客がこの踏切を渡って港へと向かっていました。
奥の道路上を走っているのは「京阪電車」です(後日取り上げることにしています)。
現在の「大津港」についてはこちらもどうぞ↓
当ブログ
京阪電車「ミシガン&大津線1日フリーきっぷ」で行く 秋のびわ湖でブッフェクルーズ
その8(2014年11月17日アップ)

意外にも「浜大津駅」はホームが1面のみの構造でした。
その代わり、貨物列車と兼用の引込み線が数線敷かれていて、観光シーズンなどにはそこに停車している列車を順繰りに、ホームへと入れ換えしていたようです。

「始発駅」ではあるのですが、よくある「行き止まり式」ではなくて「中間駅」のような構造になっています。
「貨物基地」があったことと、この先で「京阪電車石山坂本線」と線路がつながっていたためと推測されます(これについても後日、項を設けて取り上げたいと思います)。

「浜大津駅」を遠景から望んだところ。

こちらは、ジオラマの横にあった「沿線地図」(こちらも写真撮影が可能でした)。
ここから「湖西方面」へと鉄路を延ばしていました。
次回に続きます。
今日はこんなところです。