JR東日本 全線完乗への道!その68 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。
「初夏の信州」を巡る旅の記録です。

時刻は夕方の5時をまわったところ、この時期、まだまだ陽は高いです。
朝早くに大阪を出発し、あちこちを見てまわったので少々疲れました(汗)

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到着したのは「別所温泉駅(べっしょおんせんえき、長野県上田市)」です。

この駅なのですが、「博物館?」というようなレトロな佇まいです。
では、さっそく「細見ウォッチング」をして参りたいと思います。

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まずは、ホームに掲げられた広告看板。

「余分な文言」が一切入っておらず、ただひたすらに商品名が大きく掲出されていて、個人的にはこういったものの方が「訴求性」が強いように感じられます。

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そして、「駅名標識」ですが…まるで「戦前」のものを見ているようです。

もっと言えば、広告にある「酒造店」の「電話番号」、「(川辺)」、「2甲」という記載があるだけですね。このような表記は見たことがありません。
「現在のように電話が普及する前(交換手につないでもらうような時代?)」のものでしょうか。

いやー、これはすごいです。

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改札口を出ます。

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天井には大きな「送風扇」。まるで「おしゃれな喫茶店」のようですね。

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駅舎を外から眺めた図です。外観もやはりまさしく「洋館」ですね。

念のため、繰り返しますが「博物館」の類ではなく、「現役の駅舎」です
「大正10(1921)年」の「開業当初」からのものだそうです。

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では、この「別所温泉」については…
「各駅停車全国歴史散歩21 長野県」
(市川健夫・小林寛義共著 河出書房新社刊 昭和54年4月初版 絶版)
から拾ってみたいと思います。

信州の鎌倉、中世文化の残照 別所温泉

かんがい用水で県下一の鯉の養殖
  別所線の走る平野は塩田平(しおただいら)である。北を除いて三方を山にかこまれた四方四㌔にみたない沖積扇状地平野である。秀麗な西の夫神山(おがみやま、一二五○㍍)と南正面の突こつとした独銛山(どつこやま、一二六六㍍)が目立つ。
 この平野には溜池が多い。年間一○○○㍉にもみたない寡雨地である上に山が浅く、流出河川の水量が少ないからである。(中略)
方々の溜池で鯉の養殖が始まった。今では佐久鯉をしのぐ長野県一の養鯉地となった。

雨乞いの祭り
  終点は別所温泉駅。ここは古い温泉で、開湯一二○○年の歴史をもつといわれ、清少納言の「枕草子」には七久里の湯として記されている。塩田平の西南隅で、夫神山と女神山との間から流出する愛染川の谷口に位する。
  女神山は夫神よりも低いが、山容はウリ二つで、いかにも夫につれ添う女の神山であり、だれがつけたか、川名もにくいばかりである。夫神山は水に乏しい塩田平の雨乞いの山でもあった。(中略)
  温泉は田沢・沓掛温泉にくらべると、規模ははるかに大きい。厄除観音として信仰を集めている北向観音堂を中心に、院内、大湯の二つに分かれる。二○軒の旅館からなる湯の町である。泉質は硫黄泉で胃腸病、リューマチに効果がある。

鎌倉文化の宝庫
  塩田平は”信州の鎌倉”といわれ、鎌倉時代の史跡に富んだところである。まず地元から始めよう。
  右手裏山には有名な安楽寺八角三重塔がある。鎌倉時代末期の建築で、八角の平面はわが国ではこれ一つしかない貴重な存在である。(中略)
  隣接する常楽寺には鎌倉時代の再興で、天台宗に属し、鎌倉時代に密教教学の中心として学僧が多く集まった寺である。(中略)
  別所から独銛山麓を東へ三㌔ほどたどったところに中禅寺薬師堂がある。鎌倉初期につくられた長野県最古の建築として貴重である。(後略)

(出典同 P234-235)

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「信州の鎌倉」という呼ばれ方をされていたのですね。
先の書籍でもありましたが「鎌倉時代につくられた史跡が多い」ということに由来するようですが、駅周辺の地図を見ていますと、なるほど、狭い地域にたくさんの寺があります。

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今日は、この「別所温泉」で一泊する予定にしています。

それでは、同行者と待ち合わせ予定の旅館へ向かいたいと思います。
すでに旅館に入っているはずですが、果たして無事に到着出来ているのか!?

次回に続きます。
今日はこんなところです。