京成電鉄で巡る 東京・下町散策 その6 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。
「京成電鉄」に乗り、「柴又駅(しばまたえき、東京都葛飾区)」にやって来ました。

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柴又駅の駅舎です。いかにも、「日本家屋然」という感がしますね。
ひょっとして、この「駅舎の意匠」は、この「葛飾・柴又にまつわる名作」に依ったものなのかも知れませんが…

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駅前広場には、「葛飾・柴又と言えばこの人」の銅像がありました。
ご存じ、「フーテンの寅さん」こと、「車寅次郎(くるまとらじろう)」です。

いまさらながらですが、昭和44(1969)年の第1作「男はつらいよ」から第48作の「男はつらいよ 寅次郎紅の花」まで足掛け26年にわたり、「義理人情」と、旅先の「日本各地の美しい風景」とが人気を博した、名作映画「男はつらいよ」シリーズの言わずと知れた主人公です。

では、「柴又」については、
「各駅停車全国歴史散歩 東京都13上巻(都内23区)」
(東京新聞社会部編 河出書房新社刊 昭和57年12月初版 絶版)
から拾ってみたいと思います。

フーテンの寅さん
 (前略)昼間の賑わいといえば葛飾は柴又、ご存じ”フーテンの寅さん”の映画「男はつらいよ」で、いまや都内でも有数の観光地となっている。東京では珍しい単線区間の京成金町線で、金町駅から南に一駅。寅さんが産湯をつかったという帝釈天(たいしゃくてん)のまつられた日蓮宗経栄山題経寺(にちれんしゅう きょうえいざん だいきょうじ)は、その柴又駅から東へ歩いて五分。草だんご、手焼きせんべい、川魚料理など昔ながらの味の店がずらりと並ぶ門前通りを抜けた突き当りにある。
(出典同 P170)

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映画では、「寅さん」は故郷・柴又へは「年に数回帰ってくる(→騒動が起きる)」ということになっているので、必然的にメインは「旅先の場面」になって来るのですが、寅さんは「望郷の念」が強いようで、ここ「柴又」の情景にまつわる印象的な場面が大変、多く出て来ます。

では、さっそく「柴又散策」をしてみましょう。

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駅を出て、道なりに進むともう「帝釈天」の参道に入ります。

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情緒のある提灯が並べられていますが…
この「参道」にはたくさんの「土産屋、食堂」などが軒を連ねています。

「寅さん」はこの参道にあるだんご屋「とらや」の跡継ぎ、という設定になっています。

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参道の中間あたりに、この「高木屋老舗」さんというだんご屋があります。
「くるまやのモデル」になったお店だそうで、実際に店内で撮影も行われたそうです。

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参道のつきあたりに「帝釈天」があります。

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正面から門を見上げますと、建築からかなりの年月を経た様子がわかります。

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細かな装飾、欄干にびっしりと彫られた装飾が印象的です。

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境内は、意外にも(失礼…)こじんまりとしている感じですが、平日にも関わらず参拝の人々が引きも切りません。

”おいちゃん”と”おばちゃん”
 寛永六年(一六二九)日蓮上人の草創と伝えられ、本尊は日蓮上人自刻の帝釈天板仏。この本尊は一時行方不明だったが、安永八年(一七七九)本堂再建のおり、棟木の上から見つかった。ちょうどこの日が庚申の日に当たっていたので、以来庚申の日を縁日に決めたといわれる。二か月に一回の縁日には、一○万人近い人出となる。「どうですか」などと声を掛ける店の人は、いずれも寅さんの”おいちゃん””おばちゃん”風で、人情味豊かだ。同駅近くには、さる五一年七月、寅さん記念碑もできた。
(出典同 P170)

次回に続きます。
今日はこんなところです。