SANZEN-HIROBAを訪ねて その6 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんばんは。
今日は、天気予報通り暑い一日でした(`^´)
昼休憩に外出した折には、半袖でも全然支障なかったですね。。。
 
前回からの続きです。
京阪電車樟葉駅前(大阪府枚方市)にあります、大型商業施設「くずはモール」内の
「SANZEN-HIROBA」の、半分ほど入れ替わったポスターギャラリーを見て回っています。
 
イメージ 1
 
今日はこちらから。
 
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「古都の地下を南北に貫く鴨東線」のポスターです。
昭和63(1988)~平成元(1989)年頃のものと思われます。
 
「鴨東(おうとう)線」は、京阪本線の「三条」から北上し、鞍馬・貴船・八瀬などを結ぶ
叡山電車の始発駅である「出町柳」とを結ぶ、全長2.3kmの短い路線です。
京阪本線とは一体的に運行され、「鴨東線」という名称のみは、一般の案内向けにはあまり使用されていないので、聞きなれない方もおいでだと思います。
 
この「鴨東線」の構想は古くからあり、もともとは京阪の路線としてではなく、大正13(1924)年に「叡山電車」の前々身である「京都電燈」(当時は、電気会社が鉄道会社を兼業として運営していた例が多かった)が、出町柳から三条大橋までの延長線を計画したことに始まります。
 
ただ、諸般の事情でこの計画は頓挫し、戦後になった昭和47(1972)に、京阪が中心となって「鴨川電気鉄道」という会社を設立し、「鴨東線」の工事が進められることとなりました。
「鴨川電気鉄道」は「鴨東線」の開業直前の平成元(1989)年に京阪に吸収合併され、「京阪鴨東線」となり、同年の10月に「三条~出町柳間」が開業しました。
開業前には、出町柳を経て「叡山電車」と「京阪電車」との相互乗り入れも計画されており、京阪の2600系は「叡山電車」でも乗り入れ出来るように、最少2両でも編成が組めるようにされていましたが、実際は輸送量の大きな違いから、相互乗り入れ計画は立ち消えとなりました。
 
ただ、この「鴨東線」の開業で、大阪中心部から「鞍馬・貴船・八瀬」そして「比叡山」方面へのアクセスが格段に改善され、沿線の開発も進み、経営難に陥っていた「叡山電車」は乗客を大幅に増やすこととなり、一気に息を吹き返しました。
 
ちなみに、このポスターの右下、「京阪電車」ではなく「鴨川電鉄」と記載されていますので、非常に珍しいものではないかと思います。
 
イメージ 3
続いてはこちら。
「深草駅が生まれ変わりました」のポスターです。
昭和62(1987)年の改装の際のものと思われます。
 
「深草駅」は、京阪本線の丹波橋以北で退避設備のある数少ない駅でもあります
(この駅以北では、三条駅まで退避設備のある駅はありません)。
そのため、ラッシュ時には普通列車が特急・急行などにまとめて抜かれるなど、一部の普通列車ユーザーからはあまり評判が芳しくない…と言われた区間です。
 
というのも、この「深草駅」こそ、わたしの通っていた学校の最寄駅だからです(^O^)
 
学生当時(中書島・丹波橋の特急停車が始まる前=京阪特急が「京橋を出ますと、京都の七条まで停まりません」の時代です)に大阪から通っていたわたしは、京橋から丹波橋まで、混雑した急行に延々と乗り、普通列車に乗り換えてこの駅まで通っていました。
 
朝の行きはいいのですが、夕方になると深草駅に大阪方面の普通列車が入線したかと思うと、急行と後続の特急に立て続けに2本連続抜かされていた記憶があります(当時のダイヤでは、昼間時急行は樟葉で特急の通過待ちを、夕方は丹波橋で特急通過待ちをしていたためでしょうか)。
 
帰路によく一緒になった友人(鉄ちゃんではありません)は、「あ~あ、またかいな」とつぶやき、「2本退避」の間に、わたしを誘い2人で喫煙コーナーでたばこをふかしていたのを思い出します。
 
しかし、わたしの卒業直前には特急の「中書島・丹波橋停車」が始まり、大阪方面からの京都市南部(殊に伏見方面)へのアクセス時間は大幅に短縮されました。
「ああ羨ましい…」と嘆いていましたが、この頃は、特急がさらに「枚方市・樟葉」にまで停車するとは、想像もつかない時代でした。
いまから15年くらい前の話です…もうすっかり昔ですね。
わたしも年を食ったもんです<(`^´)>
 
次回は、訪問時、同時に開催されていた、京阪電車が所蔵する「車両プレート」や「銘板」などの「特別展示」の様子をご紹介したいと思います。
 
今日はこんなところです。