みなさんおはようございます。
前回からの続きです。
三重県・志摩半島を走る「近鉄志摩線」、複線化に伴って廃止となった「単線区間」
の痕跡を求めて歩いています。
「旧・穴川(あながわ)駅」構内にやって来ました。


駅構内跡からも、まだ先へ線路跡は続いているので歩いてみます。

右手は複線の「現在線」。
ちょうど、特急「伊勢志摩ライナー」が通過して行きました。

50メートルほどでしょうか、歩いたところで線路跡は藪の中へ。
「現在線」との合流部分までもう少しなのですが、進めそうもないのでここで引き返し
ます。

こちらが「現・穴川」駅。
この「穴川トンネル」の開通で、さきほどの旧線区間が廃止となりました。
ここから鳥羽方面へ、「各駅停車」で4駅ほど戻ります。

「穴川駅」から各駅停車で4駅目、「五知(ごち)駅」に到着しました。
ここから次の「白木(しらき)駅」までの間にも、複線化された際に長大トンネルが
新設されたのですが、それまでは「三重県道167号線」に沿って旧線が存在して
いました。
次は、県道沿いに「白木駅」までの旧線跡をたどってみたいと思います。


「五知駅」から鳥羽方面へ、現在線からゆるやかに分かれる路盤が旧線跡です。


現在線との接続部分の俯瞰する図です。
築堤がそのまま残っています。

しばらくは、高い雑草もない歩きやすい旧線路跡が続きます。
「賢島起点 11キロ」のキロポストを発見。

県道にぴったり沿う感じで進みます。

旧線には結構な角度の急カーブもあったようですね。
この情景、いまにも向こうから電車がやって来そうな感じもします。


架線柱の脇に、「区界標識」を発見。
近鉄の社章が入っているので、紛れもなく「近鉄の敷地」であることがわかります。


この一駅間、「志摩市」と「鳥羽市」の間にある「五知峠」を越える区間でもあり、
結構なアップダウンが続きます。
峠の半分近くまで来たところだったでしょうか、とても歩けるような状態ではない
藪に埋もれてしまったので、県道の方を歩くことにします。
次回に続きます。
今日はこんなところです。