みなさんおはようございます。
前回からの続きです。
「ひらかた大菊人形 龍馬伝」が開催されている、「ひらかたパーク」を訪問しています。

菊の鮮やかな色、香りと、菊師さんの職人芸を楽しんで来ました。
と、出口にこんな人が…

まわりがざわざわしていてよく聞き取れなかったのですが…
「3D龍馬」だそうです。
「成長した日本の姿を見に来たのぜよ!」などと、連呼していました。
ちなみに、この「3D龍馬」の隣にパンフレットを持った案内の人が居たので、どうやら「商品」としてのデモを
やっていたようです。

続いては、「菊人形100年」の歴史を振り返るパネル写真展です。

おお~大仏がありますね。
そもそも、「その年のNHK大河ドラマ」が「大菊人形」のテーマになっていたのですが、かなり昔はそうでは
なかったようですね。

「人形浄瑠璃」の場面ですね。
「人形」を扱う人も「人形」です(笑)

こちらは「忠臣蔵」ですね。殿中でござる。

こちらは「風林火山」と「毘沙門天」なので、「信玄と謙信」ですね。
甲冑の菊の装飾が妙にしっくり来るような気がします。

こちらは「太閤記」、「秀吉の茶会」の一場面でしょうか。

展示の最後には、「記念写真コーナー」なるものがありました。
「新婚旅行」で薩摩を訪れた「龍馬」と「お龍」ですね。

人形を自由に見られるので、普段は見ることの出来ない裏面をのぞいてみます。
細かく造形された骨格に、細い菊を編みこんで装飾しているのがわかります。

日常、目にする「大輪の菊」ではなくて、花も小さい品種のようです。
これを必要に応じて束ね、衣装が模様作られています。

人形を下から見たところ。
すき間なくびっちりと、しかも細かい作業なのがわかりますね。
この技術…何十年も修行しないと身に付かない、と言われるのもうなずけます。

こちらは「胴殻(どうから)」と言われる「骨格」です。
しかし、この細かさ精密さ…
これを作る時点から相当な手間暇ですよね。

「菊人形」に使用する菊は、「人形菊」と言われる特殊な花なのだそうです。
それも1週間から10日前後で枯れたり変色したりするので、その都度植え替えが必要という、大変デリケート
なものです。
毎年、何気なしに「菊人形」を見ていましたが、ここまでの労力を注いでいたとは…
今回、裏方の作業を知ることが出来たおかげで、関係者の方々に本当に脱帽です(^^ゞ
菊人形に限らず、「伝統産業」と呼ばれるもの、後継者が育たない、ということをよく耳にするのですが、技術が
いったん途絶えてしまってからでは「復活」させるのもやはり困難なのでしょうね。
この先も、ぜひ伝承して行って頂きたい技術だと思います。
次回に続きます。
今回はこんなところです。