みなさんこんばんはー
前回からの続きです。
三重県北勢地区の「阿下喜(あげき)」から、今や貴重な存在になった「ナローゲージ(線路幅が762ミリと狭い)」
の「三岐鉄道北勢線」に乗車しています。

「阿下喜」を出発します。
「窓を全開にして走る」という、一昔前まではよくみられた風景ですが冷房車が普及した現在ではまずお目に
かからない光景です。
でも、走り出すと意外にさわやかな風が入って来て、心地よいですね。

田園地帯から次第に住宅密集地へ入り、その中を縫うように走ります。
意外にも車内が混んで来ました。
終点「西桑名」近く、JR関西本線と近鉄名古屋線を跨ぎます
(ちなみに、「三種類の軌道幅の鉄道(JR:1067ミリ、近鉄:1435ミリ、三岐:762ミリ)が揃っている」この地点、
世界的に見ても大変珍しいそうです)

「阿下喜」から50分ほどで、終点「西桑名」に到着しました。

ホームであらためて乗車して来た電車を観察しますが…
やはり小型ですね。
真新しい塗装が施されてはいますが、年季の入った車両のようです。

改札を出ますと、窓口の横にはオリジナルグッズのコーナーがありました。
タンプラ―に沿線紹介のDVD、チョロQ…など結構な種類があります。

そういえば、ホームにもこんな広告もありました。
「北勢線」にある「大泉(おおいずみ)・穴太(あのお)・馬道(うまみち)駅」にちなみ、それぞれの駅の一文字目
を取った「大穴馬乗車券」なる記念乗車券。
ご丁寧に「祈祷済み」とは…
ちなみに「運気向上・学業成就・縁結び」のご利益があるそうです(^O^)

ここで、「「ローカル私鉄」の旅も終点です。
隣接するJR桑名駅に向かいます。

「その手は桑名の焼きはまぐり」と昔の人は言ったそうですが、現在では名古屋や四日市へのベッドタウンと
化した「桑名」です。
ここから名古屋駅へ向かいます。

桑名から名古屋までは、近鉄名古屋線と並行して走る区間が多いところです。
また、東海地方を代表する河川を次々と渡る、なかなか見応えのある車窓が続く区間です。
まずは「揖斐川」と「長良川」を渡ります。
この二つの川は、ここから下流に3キロほど下った地点で合流し伊勢湾につながっています。

続いては「木曽川」です。
豊かに水を湛え、堂々とした雰囲気ですね。
しかし「大きな河川が近接している」というのは、裏を返せば「水害との闘い」があるといったところでしょうか。
中学校の地理の時間で「輪中(わじゅう)」というのを学習しましたが、これは「堤防で守られた川と川の間に
存在するこのあたりの地区」のことを指すようです。
海面下より低い地区が続き、1959(昭和34)年9月の「伊勢湾台風」では甚大な被害に遭った地区です。

三つの川を渡り、「三重県」から「愛知県」に入ります。
この「関西本線」は、田畑の真ん中を走ってくれるので空をとても広く感じられる区間でもあります。
入道雲が印象的です。

しかし、「秋」を感じさせる雲も見られます。
やはり9月、秋は確実に近づいているようです。

名古屋駅が近づいて来ました。
高山本線で飛騨方面に向かう特急列車が出番を待つ車庫の間を通り抜けます。
名古屋からは東海道本線で一路西へ、大阪へ向かいます。

米原駅(滋賀県)です。
関ヶ原までは快晴だったのですが、峠を越えた滋賀県では雨が降っていたようでした。
ここからは新快速で大阪までは1時間40分、京都の手前で日が暮れてしまいました。
さて、「18きっぷで真夏の旅」、これにて5日目、そして全ての予定が終了しました。
これまでも「旅」は数え切れないほどしてきた私ですが、こうやって自分がこなしてきた行程をまとめ、アップすることでその記憶を再認識することが出来るというのは、また新しい視点が見えたような気がして自分自身とても
新鮮な気分でもありました。
次回は、この「18きっぷで真夏の旅」の総集編ということで、一つのテーマである、各回で乗車して来た「ローカル私鉄」のことをピックアップして取り上げたいと考えていますので、あと1回ほどお付き合いくださいませ。
今日はこんなところです。