みなさんこんばんはー
前回からの続きです。
「貨物鉄道博物館」を見学した後、「丹生川駅」から再び北へ一駅、「伊勢治田(いせはった)駅」にやって
来ました。

この駅でも、上下列車が交換します。

駅名板です。
「員弁郡」という文字を消した跡がありますが、例の「平成の大合併」で、ここ「北勢町」をはじめとして近隣の
4町が合併し「いなべ市」となったためです
(ちなみにここでは「三重県員弁郡北勢(ほくせい)町」から「三重県いなべ市」となりました)
「員弁(いなべ)」とはなにか由来のありそうな名前ですが、この周辺で奈良時代に本拠を構えていた物部氏
の一族である「猪名部(いなべ)氏」の名前から来ている、いわゆる「難読地名」です。
このように奈良時代以来の由来があるようですが、「大合併」で市になった際に「ひらがな」にしたのは単に
「難読だから」なのでしょうか…(批判するつもりはさらさらありません。念のため)
地名にも歴史や由来があるもので、それが「ひらがな」になるのはともかく、例はあえて出さないですがその
土地と全然縁もゆかりもない地名になってしまったり、イメージだけとしか思えない市名をつけたりと、「そも
そも地名って一体何なんやろう」と考えさせられることが多いものです。
地名にはきちんと意味があるものでしょうから、大事にするということもまた一計ではないかと私は思います。

さて、この「伊勢治田駅」には広い側線がありまして、現在は使用されていない予備の電気機関車や電車が
留置されていました。
この機関車は、埼玉県の「秩父鉄道」から移籍して来たものだそうです。

下車したのは私ともう一人だけでした。
改札を出ると、広い駅前広場がありました。
さて、ここからは徒歩で、三岐線に並行して流れる「員弁川」を越え、同じ「旧・北勢町」で川向かいの「阿下喜
(あげき)」へ向かいます。
歩いて2キロほどで、いい運動になります。

道すがら、住宅街を通り抜けます。
セミの鳴き声だけが響きわたる、静かな街でした。

しばらく歩くと、津(三重県)から彦根(滋賀県)に至る国道306号に出ます。
正面には「藤原岳」が見えます。
山肌がむき出しになっており、土砂の採掘をしているようです。
中部国際空港(セントレア)の建設工事の際、埋め立て用の土砂がここで採掘され、「三岐鉄道」で運搬されて
いたそうです。
道路標識に「彦根 関ヶ原 四日市」とあります。
「滋賀・岐阜・三重」の三県が、実は近接しているということをあらためて実感します。

歩くこと30分ほど、「阿下喜」の集落に入って来ました。
ここで昼食を兼ねて休憩。
最近オープンしたという立ち寄り湯「あじさいの湯」で汗を流すことにします。
なかなかきれいな施設で、温泉は熱くもなくぬるくもなく…いい感じの湯でした。
温泉から上がったあと、畳敷きの休憩所で大の字になってしばらく爆睡してしまいました\(-o-)/

昼食を済ませ、併設のお土産やさんに入って時間をつぶします。
地元産の野菜、焼きまんじゅうなどが並ぶ中こんなものも。
最近見ないものですが、ユーモラスですね。
次回に続きます。
今日はこんなところです。