本屋大賞を考える。 | きゃりーぱみゅぱみゅ様がスキすぎてキレそう

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本屋大賞とはなんでしょう?

 

まあ、本屋大賞も2004年から始まっていて、それなりに知名度もあるから、本が好きな人、だけではなくて、本屋に足を運んだことのある人は、名前ぐらいは聞いたことがあるでしょう。

 

その元々の動機は、こちらにまとめられています。

 

「書店員緊急座談会/「本屋さん大賞」を作ろう!」(PDFファイル:86KB)

 

本が売れないので、お祭りを作って売り上げを伸ばしたい、という動機から、書店員さんが一番売りたい本、というのがよく説明されるところ。

 

実はこの「売りたい」というのが微妙な言い回しで、その動機としては面白いとか恐いとか、果ては自分は面白くないけど紹介だけはしたいとか、盛り上がりそうだ、とか、「売りたい」という言葉の中には、いろんな要素があるだろうと思う。

 

ま、でもワタクシがこの賞を好きなのは、選考過程の透明さ、かな。もちろんそんなこと完璧に担保するなんてことは不可能なんだけど、やっぱりそこには拘って欲しいと思う。

 

自分は権威的なものが大嫌いで、押しつけも大嫌いで、自分の好きなものは自分で決める、決めたい、と常々思ってる。とはいえ、だからこそ、売れてるもののか、評価されてるものとかにはめっちゃ興味ある。なんやかんやと、ヒットしてるもののの方が、全く前知的なく選んだものよりも、やっぱり面白いと思える確率は高い。

 

レコード時代には、ジャケ買い、というのがあって、いや、もちろんこれはCDだって、本だって通用する話なんだけど、内容は知らずに装丁、デザインに惹かれて買う、というもの。

 

内容は二の次で買ったはずなのに、いざ接するとめっちゃいい、なんていうレアな経験をすると、パチンコの大当たり、競馬の大穴、みたいなもんで取りつかれちゃったりする。こうなると、何が目的なのか、意味不明だけど、生きるってそもそもそういうことだ。

 

ん?

 

なんか話が全然違う方に向ってるな。

 

だから「売りたい」という微妙な言い回しには惹かれる面と反発する面があるんだけど、少なくとも、権威を笠に着るような賞、特に文学界でもっとも権威のあるとされてる、芥川賞、直木賞は大嫌い。特に直木賞は筒井康隆大先生を・・・・・。(以下なんども書いたので略)→賞そのものが嫌いなので、受賞作はダメと言ってる訳では全くありません。

 

てなわけで、今年の本屋大賞の発表もそろそろ近づいてまいりました。

4月9日に発表です。

読書ブログの界隈では、みなさん、予想に花盛りのようなんですが、こういった予想とかするの面白いよね。

 

大昔は、今年のレコード大賞はだれ? とかで盛り上がったなあ。

 

ワタクシも、楽しんで、予想したいと思います。

 

今年の候補は、以下の10作品。

 

『アルプス席の母』早見和真(小学館)
『カフネ』阿部暁子(講談社)
『禁忌の子』山口未桜(東京創元社)
『恋とか愛とかやさしさなら』一穂ミチ(小学館)
『小説』野崎まど(講談社)
『死んだ山田と教室』金子玲介(講談社)
『spring』恩田陸(筑摩書房)
『生殖記』朝井リョウ(小学館)
『成瀬は信じた道をいく』宮島未奈(新潮社)
『人魚が逃げた』青山美智子(PHP研究所)

 

あっ。いま思い出したけど、この中で、触れたことのある作品、4作だけだった。笑

半分もなかった。だから、触れてない作品が選ばれた時は、もうワタクシの鑑賞眼の責任ではありませんね~。笑。

 

audibleが悪いんや。さっさと配信せんから。笑(発表後に配信予定があるものはある。)

2作は、ついこのあいだ慌てて聞いたんだけど。

 

その4作は、上記の順番で並べると、

 

『アルプス席の母』早見和真(小学館)

 感動するらしいけど、その前のイジメ描写で脱落。受賞したらそこは我慢して(飛ばして)もう一度聞いてみたいとは思ってます。

 

『死んだ山田と教室』金子玲介(講談社)

 この作品が受賞したら、一昨年以来の、納得いかない別世界の選考。まあ納得いかないことは、世の中にゴマンにあるけど。

 

『成瀬は信じた道をいく』宮島未奈(新潮社)

 これはめちゃくちゃ面白かった。成瀬シリーズはもう永久シリーズ化させて、ワタクシが死ぬまで書き続けて欲しい。

 

『人魚が逃げた』青山美智子(PHP研究所)

 昨日ブログにアップした。最&高に泣ける、という話ではないが、じんわりじんわり迫ってくる。作者さんの構成力、そして暖かいまなざしに惚れる。

 

の4作だけど、取ったら信じられない前二つ、どっちが取っても納得の後二つ、ということになりますね。

 

『成瀬は信じた道をいく』宮島未奈(新潮社)は、本屋大賞創設以来、初の2年連続受賞なるか。(二回取った人はいますね。)

 

『人魚が逃げた』青山美智子(PHP研究所)の青山さんは、4度めのノミネートで、初の戴冠なるか。

 

という、どちらが取ってもそれぞれニュースバリューのある選考結果になります。

 

こういった時に、2年連続だから、とか、4度目のノミネートだとか、そういう作品に付随する属性は、絶対に切り離すべきだと思うんだが。

 

ワタクシがこの2作で選ぶなら・・・・・。う~~~~~~~ん。死ぬ。決断力がないのに選べません。えっと、ど・ち・ら・に・し・よ・う・か・な・き・ゃ・り・ー・ぱ・み・ゅ・ぱ・み・ゅ・さ・ま・の・い・う・と・お・り・・・・。

 

う~ん。

青山美智子さんの作品としては、特別突出してる感じはないけど、イチローが例年並の成績だと言っても、それはもう突出して偉大なだけで、青山美智子さんに取って欲しいかな。成瀬すまん。あんた、賞とか全然気にせんでしょ。

 

ちなみに、下馬評では、『生殖記』朝井リョウ(小学館)の評価が高いようでしたよ。

 

 

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あのさ。全部読んでから予想すんだぞ、普通は。