何人も好きな評論家の人は居る。その中の一人、岡田斗司夫さんが、ベタ誉めしてるのをたまたま見つけた。
こりゃみないとあきませんやん。
と思いつつ、本当におもしろいのか、いや、恐いのか、もちょっと確認したいと思って、ホラー映画ならこの人、ってことで、怒りくまさんのところに行って、この映画を採り上げていないか調べたんだけど、
残念ながら、採り上げられて居なかった。
確かに、くまさんの守備範囲からはちょっと外れてるかもな。そいえば、めちゃくちゃ恐い「ドント・ブリーズ」も確か採り上げていなかったし、「クワイエット・プレイス」も、採り上げてなかったはず。
でもま、いちお、観てみた。
ほっほ~~。
ちょっと見る前に軽くネットの評判を観てみたんだけど、いろんな人がいろんなことを書いてて、なるほど、語りたくなる種類の映画であった。
これは岡田斗司夫さんが、言っていたのか、ネットで見たのかもう既に痴呆症に片足つっこんでるワタクシは既に忘れたが
ホラー版ウォーリーを探せ
エッチ版リング
の合作という感じであった。
リングは呪いのビデオを見ることによって、呪いの対象が移っていくのであるが、こちらは、なんとエッチした相手に呪いが移っていく。笑
しかもである。
A(⇒呪われている。)
Bと致す。Bが呪われる。
だが、ここで、BがCに移すよりも前にBが殺されたら、次に殺されるのはまた戻ってAになるというのだ。笑
じゃAがころされたらその前にも遡る訳ですよね。
どこまで遡るのか、むしろそっちが知りたいぞ。
どこがホラーだ。とついついつっこんでしまうワタクシ。
いやいや、なるほど、ホラーらしく、というか、ワタクシは常に論理的に考える人間なのであるが、明確なルールはない。めちゃくちゃご都合なのである。
つまり、殺されるまでの時間などが明示されていないので、結局は人類皆殺しってことかよ? とか、そもそものスタート地点はどこやねん? とか、論理的思考で映画を追求するワタクシなのであった。
ただ、呪われると、自分にしか見えない相手に追いかけられる、という設定が、まあウォーリーを探せ的なのだけど、追いかけてくる人は姿を変えるので、だれがそれか分らない。しかも自分しか見えない。確かに恐いね。
けれど、映画では、本当に息絶えたのかは謎なのだが、ピストルが当たる。いや、それで倒しちゃ面白くないじゃない。だからたぶん本当には倒せてないと思うんだけど。
まあ、出てくる人が全て若者で、若者らしくお馬鹿で、そのお馬鹿具合をむしろ楽しむ映画なんだろうね。
観た人が語りたくなるというのは(ワタクシも含めて)、ラストが実に曖昧なところ。絶対に続編があるとしか思えない、放置された伏線の数々、と思って調べたら、続編は今年撮影が始まるそう。
ん~、でも続編は見ないかな。
論理的なワタクシの恐怖心を煽るには、まだまだ全てが足りないのである。
岡田斗司夫さんがオソロシイと言うのは、岡田さんが遊びまくっているからだと推測するのであった。
☆
★
何言ってんだ。暗いと怖くて眠れないから、部屋の電気点けたまま寝るくせに。
昔一晩だけ寝た女がストーカー化する映画(危険な情事)があった。その時、ワタクシの知り合いでめちゃくちゃ持てまくってて、とっかえひっかえ遊んでいたが、映画を観てめちゃくちゃびびってた。けど、ワタクシはどこが恐いのか分らなかった。ワタクシはそんな経験もなければ、そんなことしたいとも思わないから、全く違う世界の出来事だからである。
全くあり得ない設定の映画よりも、遥かに遠い世界の話なのだ。なんか悲しい気持ちにもなるけど。
ジョーズに遭遇する方が圧倒的に可能性は高い。
ワタクシは自分に引き寄せてしか考えられないから、同じ理由でこの映画も全く怖くない。最後主人公のことが本当に好きで、心配していた男の人と手を繫いで前を向いて歩くシーンで終わるのであるが、この人の気持ちはよく分かる。
ワケワカメな映画であったが、この男の人と、最後とにかく前向きに歩いて終わる、というところは実に良かったのであった。
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☆ 映画が見られる平和な世の中なだけでとりあえずは幸せ
☆☆ 単なる動く絵を越えて迫ってくるものは確かにある
☆☆☆ お~、なかなかいいじゃん。
☆☆☆☆ 幸せな時間を過ごした。映画って素敵。
☆☆☆☆☆ めちゃめちゃいいじゃないの。きゃりーぱみゅぱみゅ様「シネマJohn!」には及ばないけど。
★ 再び見るには、きゃりーぱみゅぱみゅ様の絶賛が必要。
★★ 再び見るには、きゃりーぱみゅぱみゅ様の支持が必要。
★★★ 再び見るには、きゃりーぱみゅぱみゅ様の興味が必要。
★★★★ おっ。興味あり。きっともう一度は見るであろう。
★★★★★ 残り少ない人生の貴重な、かつ新しい音、映画、書籍を探求する時間を割いてでも見る価値あり。きゃりーぱみゅぱみゅ様「シネマJohn!」には何者も及びませんけど。