昔、リアルくまのプーさんと言われたワタクシ。プーさんには非常に思い入れがあります。もっというと、ピグレットが実は一番好きだったりするのですが。
ということで、見てきました、「プーと大人になった僕」。
まだ劇場公開中ですので、ネタバレなしで感想です。
期待が大きすぎた。と、これに尽きます。
もうね、全っ然悪い映画じゃないです。むしろ素晴しい映画です。
ただまあ、定番中の定番ですね。
このタイトルから、
昔子供だった僕。
大人になった僕。
プーさんに再会して子供の頃の気持ちを思い出す僕。
という展開が読めて、まあ、もちろんその通りになって、そこはいいんだけど、こう、なんといいますか、味付けというかプラスアルファがもうちょっとあればなあ、という感じかな。
映画見ている時に、ワタクシ一人っ子で母子家庭で、だから鍵っ子で、夜一人が怖くて、プーさんじゃないけど、さる(だったと思う)のちっちゃいぬいぐるみずっと持ってました。多分小学校入る前ぐらいまで。もう名前忘れちゃったけど、確かに何かつけてたのは間違いない。だって呼びかけられないしね、名前ないと。
スヌーピーのライナスの毛布みたいに、もうず~っと持ってました。まさに精神安定剤でした。
最後ボロボロになって、見かねた母親が新しいのを買って捨てられたけど、新しいのはまるで見向きもしませんでした。
多分全く同じだったけど、同じじゃないんだよね。まあもちろん、年も取って、卒業時期と重なったということもあったんでしょうけど。
ずっと一緒に居てくれたよなあ。オバケ怖くて、抱きしめて寝てたなあ。親指が口に入るタイプのぬいぐるみで、入れたり抜いたりして遊んだっけ。
なんてことを思い出して見てました。
この映画の中では主人公のクリストファーロビンが、小さい時のことを忘れて、子供や奥さんを放ったらかしにするんだけど、ワタクシには、それがまるでありませんでしたね~。(笑)
嫁さんはまだしも、子供が小さいときはず~っと一緒に居てました。ず~っと一緒に居られる仕事にして、居られないと思ったら、未練なくスパッと辞めて子供と一緒に居ることを最優先してました。まあ、馬鹿っすね。今苦しんでますけど。(笑)ちなみに、後悔は一切してません。
だから、大人になれない単に年とっただけの子供なワタクシは、クリストファーロビンにはなれず、かといってプーさんの世界に生きてる訳でもないし。
てなことで、ちょっと居心地悪かったです。
でも、プーさんが映画の中で言ってたセリフがあるんです。ひとつだけちょいネタバレで。
どこかへ行きたいと決まっていると、どこかが来てくれる。
これはすごいいいセリフだなって思いました。
ちゃんと行きたいところを決めないとなと。そんな風に思いました。
それはきっと、今仕事に忙殺されている人も一緒なんだろうなと思います。