ワタクシ、ざっとサバよんで50年ほど阪神ファンやってまいりましたが、昨今、もうつくづくヤになってまいりました、きゃりーぱみゅぱみゅ様。
よく対巨人戦で伝統の一戦、などと言われますが、ようするに虐殺され続けた関係というだけで、カモにされつづけたというだけのことを何をエラソーに言っているのでありましょうか。
阪神が巨人に勝ったとき「弱い巨人にまた勝った」なんて言いますが、コンプレックス丸出しで笑かせてくれます。
東京に対する大阪、という対抗意識は立派でも、リーグ分裂後、巨人は優勝36回、対して阪神は5回しかしておりません。しかも日本一に限りますと、巨人22回に対して阪神は実に1回こっきりというありさま。
プロ野球の歴史は巨人の歴史であり、巨人を優勝させるリーグがセリーグであり、実質巨人リーグです。巨人はもう、その巨大な権力を駆使して、巨人のみが強くなるように、ルールそのものに手を入れる、出来レースでした。
だから、その反骨心からアンチ・巨人であるという姿勢は、実に正しいと、これは今でも思います。
それではワタクシが愛してきた阪神タイガースは、どうなんでしょう?
確かに歴史をひもときますと、1リーグ時代はほぼ巨人と五分に闘っており、阪神が85勝84敗3分けとわずかにリードしておるのであります。
しかしながら、リーグ分裂後は、975勝728敗、68引き分け(巨人さんから見て)と、圧倒的にカモにされているのであります。(2018年のシーズンまで)
実は中日さんの方が巨人に分がいいし、それどころか実は阪神はトータルで中日さんに負け越してます。ヤクルトさんにも負け越しているんじゃないかな? いやもう、恥ずかしくて調べる気にもなりません。
そういう意味では、実はセリーグの伝統の一戦とは、巨人対中日なんですよね。たまたま、これは仕方ないのですが、中日さんのエリアよりも大阪の方が人口が多いからファンも多くて人気があるだけ。
いえ、別にですね。負け越しているのはいいんですよ。というか、極端にいうと、負けてもいいんです。次本気で勝つ気があるなら。
この圧倒的な対戦成績に蓋をして、まるで二大ライバルチームのような言いぐさ。いや、それはむしろ中日さんでしょうよ。
確かにほんと、昔は強かった。んでしょう。あんまり知らんけど。
流石に長い歴史の中では、突然変異的に強い年もありましたよ、ええ。掛布、バース、岡田の三連続バックスクリーンは現地で見てましたよ。あの年は強かった。でも、続かなかった。
弱いチームの典型で、継続が出来ないんです。
いえもう、それももうどうでもいいんです。問題は、とにかく、必死で勝つ気がないことなんです。
ワタクシがファンになってからの、阪神の黄金期というのは、2003年、星野監督で優勝したシーズンから、2008年までの6年間です。ほんとうに応援してて楽しかった。
その余韻で2010年なんかは優勝しない方が難しいぐらいの個人成績だったのに、優勝しなかった。まあ、阪神の本領発揮ですね。
とにかく勝つことに必死な姿。これが見たいんですよね。だから、それを阪神に注入してくれた星野監督には本当に感謝してます。もう一度阪神の監督をやって欲しかった。もちろん、戦力的にはその前の野村監督が種をまいてくれたことも感謝してます。
あと選手では金本選手でした。本当に伝説と言っていい選手で、金本選手の現役の頃の阪神が、まさに阪神の黄金時代でした。原巨人、中日落合との三つ巴は、今思い出しても鳥肌が立ちます。
岡田監督も、星野監督の遺産があったとはいえ、本気で勝つということを考えてくれた監督だったと思います。
結局のところ、それ以降の真弓監督、和田監督とも阪神のフロントに意見することが出来なかったってイメージですね。
金本監督は、選手時代の素晴らしさから少々ダメでも我慢しようと思ってましたが、鳥谷選手の扱いが少々どころでは無かったので、今年の途中から阪神戦は中継を見ることもボイコットしてました。(笑)
現役時代、あれほど巨人を倒すことに執念を燃やしていたのに、監督になってからは、巨人に圧倒的に負け続けたのは皮肉というか、やっぱり執念が空回りしたんでしょうか。
阪神については、もう鳥谷選手が監督になった時に戻りたいなと思います。
今年は大和選手が気になったのでDeNAを応援しておりました。
そして来年ですが、今もっとも勝つことを渇望している球団、巨人をちょっと応援してみようかなって思います。
とにかく、必死な姿を見たいわけです。フロントも現場も必死になって。
二位でいいから優勝するな、とかいうフロントはもう解散しちゃってください。
そりゃやっぱりルールまで変えてドラフトやFAも巨人が自分のことを考えてるだけなんでヤなことはヤなんですけど。
それでも広島が圧倒的に強い今(別に嫌いじゃないけど)、過去の栄光を取り戻すべく必死になってる、いや、なるであろう巨人を応援して、また憎らしいぐらい強くなったら、次は一番本気で巨人を倒すことを考える球団を応援したいと思います。
とりあえず、巨人さん。腹立つぐらい強くなってください。