お歳暮のカタログが届く。
私には毎年、
お中元とお歳暮を贈る方がいる。
仕事を紹介してくださった方と、
生活のサポートをしてくれた親戚。
かれこれ15年以上、
感謝の気持ちを込めてお贈りしている。
「御恩返し」
心ばかりだけど、
そんな想いを持ち続けてきた。
カタログをめくりながら、
その方々の嗜好を想像し、
何をお贈りしようか?
悩む時間もまた楽しかった。
でも、ふと思った。
お世話になった方々に御返しする。
それだけでいいのだろうか。
私が受け取った喜びや安堵の気持ちを
他の人にも感じてもらえたら、どんなに素晴らしいことだろう。
喜びのバトンを他の誰かに渡すことで、お世話になった方々の真心がより輝き、素晴らしいものになるのではないだろうか…と。
お歳暮と共に、数珠玉のように繋がっていく喜びをお届けできるよう、私も誰かのお役に立ちたいと思った。