ハーレムとドラクロアとセザンヌ
「入ってよいのですか」 「はい」 黒人宦官長はうなずいた。 男が、このハレムの中に入れば、即、死罪である。 「シナン」 第18章 スレイマニエ・ジャーミー |
ドラクロワはアルジェリアでハーレムの内部に入ることができたよ
うですが、実際に「シナン」を読んだ後だと、緊張してしまいます。
ドラクロア のこの作品(アルジェの女たち)をセザンヌが絶賛。
影に色をつけたのはドラクロアは最初だとか。
赤と緑の補色関係などを利用しているため、鮮やかにみえます。
セザンヌの静物画が有名なのは、以前より知ってはいましたが、セザンヌの作品を本当に「これはいい」と感じたのは、
一昨年のクリーブランド美術展の≪小川≫が最初でした。
その後、どんどん好くみえるようになっていきました。
先日のフィラデルフィア美術館展 で、またセザンヌの風景画をみ
てどうしてセザンヌの絵が好きなのか、そのわけがみえてきまし
た。
風景を幾何学的な形に分解し、形態と色に専念、空が一部にしか
描かれていないので、どの時間なのかわかりません。
一瞬の光にこだわる印象主義の拒絶であるとか。
印象派も、もちろんいいですが、
( 実際、モネ展の「かささぎ」はすごかった )
色の組み合わせに感度があるようです。
フィラデルフィア展の図録の表紙にマティスの「青いドレスの女」
の別刷りの絵が切り貼りでくっつけてあるのが好印象。
ハンガリーにスペイン絵画 Goya(ゴヤ) 、 エル・グレコ(El Greco) の名品
画面左の小さな「受胎告知」は日本にあるのが奇跡といわれている大原美術館のもので、
ていました。
| EL GRECO Mary Magdalene, c. 1580 |
EL GRECO The Annunciation, c. 1600 |
EL GRECO The Agony in the Garden, c. 1610 |
| FRANCISCO DE GOYA Portrait of the wife of Juan Augustin Cea'n Bermu'dez, 1790s |
FRANCISCO DE GOYA The Water Carrier, c. 1810 |
DIEGO VELA'ZQUEZ Peasants at Table, c. 1619 |
| BARTOLOME' ESTEBA'N MURILLO
The Infant Christ Distributing Bread to Pilgrims, 1678--79 |
PETER PAUL RUBENS AND SIR ANTHONY VAN DYCK Mucius Scaevola before Porsenna, before 1621 |
RAPHAEL (RAFFAELLO SANTI) Portrait of Pietro Bembo, 1504--6 枢機卿のピエトロ・ベンボ |
エル・グレコの『ピウス5世
の肖像』もどこかでみたような記憶が
ありましたが、調べてみた結果、ティツィアーノの「パウルス三世」
を世界美術館紀行でみたのと混同している、との結論に達しま
した。
ちなみに、ティツィアーノはカール5世の肖像画も描いており、
これ(右図の一番左)はプラド美術館にあります。
美術史美術館でこの肖像画 をみたときに、これは以前みたよう
な? と思ったのはこれのせいだったのではないかと、いまされ
ながらに感じています。
マドリッドのプラド美術館でまず、エル・グレコをいくつもガイドさん
の説明を受けながら鑑賞した、翌日、1Dayツアーでトレドへ。
このときはじめてスペイン絵画をきちんと説明を受けながら鑑賞
したのですが、ゴヤ や ベラスケス はまだしも、当時、エル・
グレコは....
エル・グレコというとトレドですが、トレドの大聖堂の聖具室で鑑賞
しました。ここのでみたものがどれだったのか確認しようとしてみ
て、改めてエル・グレコの作品が世界中の有名な美術館に収蔵
されているのに気づかされました。
大聖堂ではいくつも宗教画をみたのですが、エル・グレコ のもの
は「聖衣剥奪 」だけだったようです。
トレドでは大聖堂の近くの、サント・トメー聖堂で
「オルガス伯の埋葬 」は3大絵画のうちのひとつだといわれて、
入れ替え制で専用の部屋に入り、鑑賞したのでよく憶えています。
確かに当時の私がみても、すばらしい作品でした。
2年前、ルーブル美術館でみたエル・グレコはさすがにすごい
ものがあると感銘しました。スペイン絵画のエリアは撮影禁止
となっているだけあって、選りすぐりのすごいもの並んでいた
記憶があります。一番記憶にあるのはムリーリョ の「乞食の少年 」。
ブタペスト西洋美術館のコレクションはオーストリア・ハンガリー
帝国時代の大貴族、エステルハーズィ家のコレクションを買い取った
ものが中心だそうです。 一部、ナチスがらみのものは裁判で
返還を求められている(対象は公開していない)ものも。
* トレドのサンタ・クルス美術館には「聖母マリアの昇天」、「受胎告知」があるようです。
[参考]
●絵画の行方は
http://www.szagami.com/backnumber/0083.html
大人のヨーロッパ旅行
http://euro.navi-club.jp/?eid=390920
ブダペスト国立西洋美術館が Sliverlight で3D展示対応
ブダペストを包囲してから6日で、スレイマンはこの都市を落とした。 このおり、イェニチェリたちは略奪を禁止されていた。しかし、その埋め合わせとして、イェニチェリたちは多くの住民を捕らえ、奴隷として売ったのである。 「シナン」 第10章 ヴェネツィア |
ブダペストにつづき、ウィーンまでオスマントルコに取られたら、キリスト教国もさすがに黙ってはいなかったと
思いますが...
13世紀にはモンゴルに侵略され、そしてこの間まではソ連の管理下だった、ハンガリー。
さて、
中欧旅行の時に立ち寄ったブダペスト国立西洋美術館のサイト
にアクセスしてみたところ、Sliverlight
で3D対応していました。
* これを動作させるにはハイスペックなビデオカードなどが
要求されます。
あまりインストールしたくない .net のライブラリを入れて、起動して見回したところ、
”そう確かにこの広場(英雄広場)の光景”でした。
感動もつかのま、すぐにJavaスクリプトエラーが発生しました。
まあ、よくあることなので無視したのですが、2度目のエラー
でマウスが利用できなくなり IEの再起動程度では回復
しないため、これには参りました。 Windows の再起動を
何度か行いましたが、すぐに同様のエラーとなるため、
仕方がないので IE7 を入れてみましたが、無駄でした。
いろいろと検索はしてはみましたが、結局、自力で
wisptis.exe を kill すれば回復することを発見できました。
さて、どうやって扉を開くのだろうか? RPG感覚です。
クリーム色のところを通ればいいようです。
美術館の内部です。エル・グレコの「マグダラのマリア」が見えます。
ダビンチ・コードのベースとなっているようで、これ自体もおもしろいです。
マグダラのマリア
マリアは一体何人いたのか...
現在のところ2部屋分だけ、作成されているようです。
(実際の展示の配置とは異なる)
Second Life 内のシスティーナ礼拝堂 よりも丁寧にできている
かもしれません。
ちなみにIn-world のように、ここでは「飛行」することはできま
せん。
実際の絵画の写真は
欧州鉄道の旅(★世界文化遺産:ブダペスト/西洋美術館)工事中:comevaさんの旅行ブログ
でみることができました。
* wisptis.exe
Adobe製品などからも起動されるらしい。
このプロセスをkill(終了)すると、IE などで日本語入力ができなくなる現象も解消されました。
kill された場合、自動で再開されるようですが、再開されな場合、コマンド プロンプトから
C:\> wisptis.exe でうまくいくようです。
[ 参考 ]
ハンガリー史
http://www.szagami.com/topics/history.htm
わがヴェネツィアの一番の脅威は・・・
| わがヴェネツィアの一番の脅威は、異教のオスマンではなく、同じ神を信奉するキリスト教国なのだ 「シナン」 第9章 詩人の店 |
緋色のヴェネツィア
しかし、改めてこの都市国家の巧みな外交術と、この時代の凄まじさを感じる。
1527年5月 ローマ略奪 。
フランス王フランソワ一世と神聖ローマ帝国皇帝カール5世 の争い、結果としてローマ教皇はサンタンジェロ城 に逃げ出し、そして略奪が行われる。
サンピエトロ寺院からサンタンジェロ城への秘密の通路は
天使と悪魔
このローマ略奪ときの教皇クレメンス7世 の肖像画を探してみたがよいものが見つからない。
どうやらヴェッキオ宮 に「クレメンス7世とカール5世」( ヴァザーリ)の絵があるらしことがわかった。
霊感など強いほうではないが、ここ、
実際にいったときに血塗られた匂いがした、というわけでははないが... 手元の写真やビデオはろくなものが残っていないので、あらためてGoogle Earth でみたところ、ヴェッキオ宮は3D表現はされていなかったが、とてもよいパノラマ写真があった。
これ
はいい。(クリックすると360度表示されます)
ハンニバル
怨霊というと
隠された十字架
[関連・参考]
「天使と悪魔」のテーマによるローマ市内観光
http://tabi-taro.com/record/italy/4.htm
メディチ家のひとびと (de' Medici)
http://www.ekakinoki.com/medici/people.html
「クレメンス7世とカール5世」
http://www.geocities.jp/yamada_1817/index.html http://www.geocities.jp/yamada_1817/renaissance/re_i/rei_1540/1540_vas/1549_vas.html
第9話 暴徒と化した皇帝軍がローマを略奪!
歴史上名高い「サッコ・ディ・ローマ」の顛末
http://dramatic-history.com/karl5/karl5-9.htm
「シナン」 第6章 ロドス島戦記
1519年、マクシミリアン一世の死後、神聖ローマ帝国の皇冠をめぐって、フランソワ一世とカール5世の争いになる。 (中略) カール5世は票を集めるために財産の多くをつぎ込み、結局、フッガー家 の為替手形によって、この争いに勝利したのである。七人いた選帝候の票を、彼らの言い値で買いとったのである。 「シナン」 第6章 ロドス島戦記 |
デューラー
の自画画(ルーブルにて撮影)の右上がデューラーによるマクシミリアン一世
の肖像画でその下はルーベンスによるもの。 いずれもウィーンの美術史美術館。
デューラーの自画像は「美の巨人たち」で 2002/4/6 に放映されていることもあり、シャッターを押したのだとは思うが、いま写真でみても、迫力というか強い意志が感じられる。
時代は宗教改革。ルターに共鳴。
代表作の『四人の使徒 』の最下部 には「世の支配者たちよ。人間たちの言葉を神の御言葉と取り違えてはならぬ」との文字があるというが、写真ではわからないようだ。
この5枚は実物を観ているが、
フランソワ1世はルーブル美術館でなく、アンボワーズにいったときのポスターなどの記憶だと思う。
また、ルーベンスのものはみたはずといった感じ。ルーブルか美術史美術館かといわれても ...
・フランソワ一世
(左下 ルーブル)ロドス島騎士団総長のリラダンに援助の約束をしていたが、
カール5世 (右下 美術史美術館)との戦争が勃発したため、
ロードス島へゆくはずだった戦艦をスペインとの戦いに向けた。
・カール5世はフランスとの戦いやルターなどの対応のため、オスマントルコどころではなかった。
・ヴェネツィアは条約によりキプロスがオスマンの脅威にさられぬことがわかると、この件からは手を引いた。
まてども救援のこなかったロードス島の壮絶な戦いは
ロードス島攻防記
でも以前読んだがロードス島、マルタ島には行かなくては。いつか。
[ 参考・関連 ]
24.騎士団長の館・宮殿内のモザイク in ロードス島:WT信さんの旅行ブログ
http://4travel.jp/traveler/shintch/album/10164602/
スレイマン大帝の戦い
http://www.h4.dion.ne.jp/~kosak/Ottoman.html
ヨーロッパの歴史風景 近世編
西暦1522年、オスマン・トルコ軍が聖ヨハネ騎士団の本拠地ロードス島に侵攻した。
http://www.europe-z2.com/kinsei/ad1522gr.html
シナン 史上最大のモスクに挑んだ天才建築家
シナン(中公文庫 夢枕 獏 著)をみつけて迷わずに購入した。あまりこの著者の作品は読まないのだが、
大聖堂
がよかったので連想買いした。ベネチアを舞台とした小説や映画でコンスタンチノープルのことがよく登場する。決定的なのは
コンスタンティノープルの陥落
であるが、これらの著作はイタリア側の立場からかかれている。「シナン」はオスマントルコ側の立場から書かれており、当時の時代背景やオスマントルコの強さの秘密と思われる点が書かれていて興味深い。 読み進めながらいろいろなことを連想したり思い出したりする。
イスタンブールの戦争博物館の大砲。 ここにいくとEUにトルコを入れたくないと思っている欧州の人の気持ちもわかる。
フィラデルフィア美術館展
今回のフィラデルフィア美術館展
ももう少しで逃すところだった。
・クールベ
の<スペイン女
>は近くでみると「醜く描いているという批判」もわかるが、離れてみると実にいい。
・ドガ の「踊り子のブロンズ像 」を見ることができたのよかった。
ドガの生涯で唯一の展示された彫刻とのこと。
Wikipedia のこの像の写真はあまりよくない。
・ブロンズ像でいうと、ピカソの「道化師」があった。ピカソのブロンズ像には息がとまる。
展示会のカタログの写真はある程度よく撮れている。
いくつか Upload されているものもあるが、やはりこれは写真ではわかりにくいと思う。
名作がいくもあり、アメリカンドリームを思わせる。個々の作品が強すぎるのか、全体としてはまとまりがなくなってしまっていたような気もした。
最後のコーナーのアメリカの作品は新大陸の雰囲気がありまさにアメリカらしい。
個人的にはデュシャン (Duchamp)の「画家の父の肖像 」がよかった。
「セザンヌへの崇拝心と、子が親を思う気持ちにも似た愛情を表現した作品だと」自身で述べている。
彼の主要作品はフィラデルフィア美術館 にまとめられている。
# さすがにUSの美術館のWebサイトはよくできている。
ミケランジェロのピエタとエゴンシーレ
あらためて写真をみてみると確かによく見るほどにすばらしい。
ミラノで「ロンダリーニのピエタ」もみたが当時はよくわからなったが、あらためて動画
ベルベレーデ美術館の上宮でみたEgon Shiele の風景画と一緒にみてみたくなったので試してみた。


システィーナ礼拝堂の天上画に近づいて観る
けれども セカンドライフ内のシスティーナ礼拝堂 は作成されていたようなので早速テレポートしてみたが、よくできている。
入場の際に「コントロールを受けれるかどうか」といった英語のメッセージが表示されたので「飛行は禁止」なのかと思っていたが、飛ぶこともでき、天上画を間近で見ることができた。これには感動した。ログハウスの軒下で上を向いて防腐剤を塗ったときとは少し違うが、ミケランジェロを感じることができたような気がした。 また、ノースリブの服装のアバターで入るのはいけないと感じた。
6ヵ国語で「おしゃべるをやめて静かにしてください」というメッセージを流すと実際の観光ツアーの気分を味わえるかもしれない。
バチカン美術館は In-world には作成されていないと思うが、web サイトにはあった。
ここには至極のラファエロがあった。
http://mv.vatican.va/2_IT/pages/SDR/SDR_03_SalaSegn.html
http://mv.vatican.va/2_IT/pages/PIN/PIN_Sala08.html

動画



マグダラのマリアと聖杯 

