行雲流水的くっぞこ -36ページ目

角川mini文庫 ラフカディオ・ハーン「怪談」

 怪談特集! 番外編!

 20年くらい前ですかね。角川文庫で「角川mini文庫」という豆本(?)が発売されていました。

 ラフカディオ・ハーン「怪談」

 角川mini文庫について、文庫本の半分くらいの大きさ。ページ数は120ページ程度。という小ささで、ポケットに入れて気軽に持ち運べる大きさの文庫本を目指したそうなんですね。

 左に置いているのは通常の文庫本です。

 そういうコンセプトなので、おそらくメインターゲットは若者だったと思うんですね。だからラインナップも名作の傑作選や、ジュニア向け小説(今でいうライトノベル?)系の小説が多かったので、当時の私にはあまり響かなくてあまり持ってないんですよね。


 この「怪談」は言わずと知れた小泉八雲(=ラフカディオ・ハーン)の日本を舞台にした怪奇小説の傑作選。「雪女」や「耳無し芳一」など代表作が9編収められています。


 角川mini文庫のラインナップは若者向けでしたけど、この小ささというのは本好きにはフェチ心をくすぐられるんですよね(笑)

松原タニシ「恐い間取り2」

 怪談特集3!

 松原タニシさんの事故物件怪談本の第二弾が出ました!

 松原タニシ「恐い間取り2」


 松原タニシさんは1982年兵庫生まれのお笑い芸人さん。


 元々は2012年に北野誠さんの心霊番組「北野誠のおまえらいくな」で、幽霊が出るという事故物件に住んで幽霊を撮影する、という企画があって、北野さんの事務所の後輩である松原タニシさんが抜擢されたんですね。

 事故物件というのは、殺人・自殺・孤独死(死後かなり経過して発見されたとか)があった住宅の事。

 松原さんはその企画が終わった後も色々な事故物件に住み続け、今お住みになってる家で10軒目だそうです。


 この本のコシマキに書いてあるように、その事故物件に住んで起こった心霊現象をつづった前作「恐い間取り」が15万部の大ヒット!

 そして何と実写映画化! 「リング」で有名な中田秀夫監督! 主演はジャニーズ事務所の亀梨さんだそうで今月封切だそうです。

 「おまえらいくな」で実際の心霊現象が撮影された映像があるのに、映画化ってどうするんでしょうかね? ホラー映画っぽくお話を盛って行くんでしょうか?

 主演がジャニーズ事務所の方なので、プロモーションで色んな番組でお見かけする事になるんじゃないのかな?と思いますね。


 それでこの「恐い間取り2」なんですが、前作以降に住んだ事故物件の様子、松原タニシさんが取材した家にまつわる怪談、松原さんが取材して数泊した事故物件の様子などなど、事故物件に特化した怪談本となっています。

 前作より読みごたえがありましたね。色んな心霊スポットに行かれたからなんでしょうかね。

 これは前作もそうでしたが、収録された怪談に登場する全ての住宅の間取りが図面付きで紹介されるので想像が膨らんで恐いです!

 でもやっぱり松原さんがお隅になった事故物件のお話が強烈ですね~

清野とおる「東京怪奇酒」

 前回のブログの記事で「怪談特集!」とあおった割に間が空いてしまいました~(反省)

 今回は怪談ルポ漫画。実は清野とおる先生の漫画を買ったのは初めてでした。

 清野とおる「東京怪奇酒」


 清野とおる先生というと、一般的にはタレントの壇蜜さんのダンナさんとしての認識が強いのかな(笑)


 怪奇酒って何?

 第一話で詳しく描かれてますけど…

 霊感が全くない清野とおる先生が、知人に聞いた心霊の体験談の場所を実際に訪れて、そこでお酒を飲むことで酩酊と恐怖心がごちゃまぜになって、ある種の興奮状態になる → 気持ちいい!(笑)

 …というドキュメンタリー漫画です(笑)

 いわゆる心霊スポットに行くのに怖いから一杯ひっかけていく感じの逆?(笑) それを意識的にやってるというか本末転倒というか(笑)


 怖いし面白いし笑えるし、一緒に登場するアテや料理も美味そうですし、色々な方面に興味深いです(笑)


 少し余談を…

 「東京怪奇酒」って書名は何か似たような本あったよ~な?と考えていたんですが…思い出しました!

 柴田錬三郎「三面怪奇塔」! あ~スッキリ!

 でも冷静になって改めて考えると「怪奇」しか合ってない事に気付く!(笑)

川奈まり子「実話奇譚 奈落」

 やっと梅雨明け! そしていきなり暑い! …と毎年ブログに書いてる気がしますけど(笑)

 梅雨明けということで怪談特集!

 川奈まり子「実話奇譚 奈落」


 川奈まり子さんの実話怪談は怪談だけでなく、その怪談の現場が分かっている場合追加取材をおこなったりするんですよね。怪談ルポみたいな感じで、臨場感が出てきます。

 この「実話奇譚 奈落」もそのスタイルの実話怪談となっています。

 怪談はあくまでも伝え聞いたものですけど”実話怪談”ですからリアリティが必要だと思います。巻末の参考資料の数の多さも収録された怪談のリアリティが増しますよね。


 印象的な話としては、

 本人も気付いていないオチが不気味だった「赤い吊りスカートの子」

 まだまだお話が終わっていない「公園の子供たち」

 心霊話なのか?生き霊なのか?訳が分からない「姉」

 某有名女優の死後に作られた人形にまつわる話「人形」などなど。


 前書きやあとがきで語られている川奈まり子さん自身の心霊話もなんだか怖いな~

 

横溝正史「悪魔の手毬唄」かまわぬバージョンカバー

 角川文庫の夏の文庫本フェア「カドフェス」!

 カドフェス限定で、既刊の角川文庫のカバーを手ぬぐいメーカー「かまわぬ」とコラボした柄のカバーに変えて、毎年数冊だけ出しています。


 今年の「かまわぬ」とのコラボカバーは…横溝正史「悪魔の手毬唄」!(笑)

 これは手に入れるしかないでしょ?(笑)

 この柄で「マスではかってジョウゴで飲んで、日がな一日酒浸り…」ですからね(ある意味合ってるかも? 笑)

 「悪魔の手毬唄」を知らずに、このカバーでダマされた人いるんじゃないかな~と(笑)


 取りあえずおなじみの杉本一文さんのイラストカバーの「悪魔の手毬唄」と並べてみました(笑)

 実は、20年位前に角川文庫の横溝作品はリニューアルしていて、多くの本が絶版となりました。今はサブタイトルに「金田一耕助ファイル」と銘打って、大人向け金田一登場作品だけ刊行しているんですよね。


 本自体も以前のものと少し変わって、イラストが入ったり、

 目次が以前より少しだけ凝ってたり、

 巻末の解説が無くなっていたりと、いくつかリニューアルしてます。このかまわぬ「悪魔の手毬唄」もリニューアル版です。

 もちろん杉本一文さんのイラストは良いですけど、このカバーも良いなぁ~