MODEL 500「CLASSICS」
デトロイト・テクノの中心人物、ホアン・アトキンスさんの、1980年代後半のベスト。これは、ベルギーのレコード屋から出たベストですね。
MODEL 500「CLASSICS」(1993年)です。
モデル500こと、ホアン・アトキンス(Juan Atkins)さんは、1962年、米国デトロイト生まれ。1981年に、大学で知り合ったリチャード(リック)・デイヴィスさんと組んだ、”サイボトロン(Cybotron)”としてデビュー。
もともと、ブラック・ファンクを好きだったアトキンスさんが、1970年後半、高校の頃に、ラジオから流れてきたKRAFTWERKに驚き、彼曰く、”凍てついた”そうです。それ以来、アトキンスさんは、テクノポップ、エレクトロポップに傾倒していった、との事。
1980年に、デイヴィスさんと、サイボトロンを結成しますが、1984年にサイボトロンは解散します。その後は、ソロとして”モデル500”名義で活動を始めます。
もともと、アトキンスさんは、KRAFTWERKに、ブラックミュージックを合わせたような音楽をやりたかったそうなので、ソロになった後も、初めの頃の音は、かなりKRAFTWERKっぽいです。そうですね、「COMPUTER WORLD」辺りのKRAFTWERKでしょうか。
このベスト盤に、前身バンドのサイボトロンの音源では、唯一収録されている(モデル500名義でリリースされましたが)、”NIGHT DRIVE(time,space,transmat)”は、KRAFTWERK”ナンバーズ”(「COMPUTER WORLD」収録)ですものね(笑)。かっこいいです。
この曲の副題の”TRANSMAT”という言葉(アトキンスさんが作った造語だそうです)は、以前紹介した、デリック・メイさん
が始めたレーベルの、レーベル名になっています。
このベスト盤に収録されている中でも、80年代の後半の曲では、KRAFTWERK風味は相変らずですけど、だんだんジャズっぽい匂いがただよってきます。よりシンプルな音で作られています。
この辺りの音は、デリック・メイさんの初期作品にも通じる感じです。アトキンスさんの音は、メイさんほど叙情的な感じは少なくて、もっと硬質な感じの音ですけどね。
収録曲”THE CHACE”のライヴ映像 (隠し撮りみたいですけど… 笑)
”3D酔い” と 「ウルフェンシュタイン3D」
毎日遊んでいるわけではないから、というのは、本当なんですが、もう一つ、”3D酔い(スリー・ディー・よい)”をしてしまうんですね。テレビゲームをあまり遊ばない人にとっては、チンプンカンプンな言葉でしょうけど。
今のテレビゲームは、昔の(例えば、ファミコンの”スーパーマリオ”とか)平面的な画面のゲームと違って、CGを駆使した、3次元的な空間の中で遊ぶゲームが多いんですね。主人公の見ている目線で遊ぶゲームだったり、主人公の後ろからみた画面で遊ぶゲームだったり。そういう中で、長時間遊んでいると、車酔いみたいに気持ち悪くなるんですね。これを”3D酔い”といいます。
この”3D酔い”は、個人差も大きいです。私の友人には、3D酔いに全くならない、という人もいます。そして、全部の3D視点のゲームがなるわけではなくて、画面が大きくグルングルン動くのが、酔いやすいみたいです。
私が、この”3D酔い”を初めて体験したのは、スーパーファミコンで発売された「ウルフェンシュタイン3D」(1994年)でした。元々、PCで発売されていたゲーム。敵の要塞に入り、敵を全て倒す、という単純明快なゲームでした。
静止画で見ると、なんだこれ?と思うかもしれませんが、スーパーファミコンにもかかわらず、結構高速で動くんですよ。
youtubeにあった動画だとこんな感じ。 気にならない程度ですよね。
面白いゲームだったんですよ。当時、3D視点のゲームなんて見たことがなかったですし、敵も頭が良さそうな動きで迫ってきて。
ただ、しばらく遊んでいると、”3D酔い”に。そのときは、3D酔いになったのは初めてでしたし、体調が悪いのか、と思っていました。他のゲームを遊んでも、全然その症状は出ないのに、この「ウルフェンシュタイン3D」を遊んだ時だけ、車酔いみたいになるのに気付いたんですね。それでピンと来て、3D視点のゲームを長く遊ぶと、車酔いみたいに、三半規管がおかしくなって、気持ち悪くなるんだな、と1人納得しました。
実は、”3D酔い”という言葉を知ったのは最近で、私の中では、ずっと、”ウルフェンのアレ”と呼んでました(笑)。
Wiiには、○月○日に、どのゲームを、何分遊んだか、ということを記録する機能が付いています。カレンダー画面でそれを確認する事も出来ます。
それを確認していると、私が大体「ゼルダの伝説」を遊んでいる時間は、1回40分~1時間の間でした。どうも、40~50分くらいまでが、”3D酔い”をせずに、「ゼルダの伝説」を遊べる限界みたいです。
40~50分というのは、時間的にも、ちょうどいい感じじゃないでしょうかね。(ホントは遊べる時は何時間も遊びたいんですけどね 泣)
MESHUGGAH「NOTHING」
ジャケット何か好きなんですけどね。
メシュガーは、スウェーデン出身。1991年デビューのロックバンド。
テクニカルなスラッシュメタルを演奏するバンドとして、有名ですね。とは言っても、デビューして15年以上経つのに、アルバム5枚しか出ていません。スローペースなバンドです。
ポリリズムを取り入れた、どこか無機質な曲調は、どこか、横浜のケンソーの小口さんの曲を思い浮かべます。音自体は、全然違いますけどね。
そんなヘンテコ・スラッシュメタルなのに、ギターソロは、アラン・ホールズワースさんぽい感じで。これが、合うんですよ。面白いです。
このアルバムは、4作目。
前作「CHAOSPHERE」は、幾分ストレートな作風で、インダストリアルなメタルになっていました。だから、個人的には、もっと複雑な音を期待していたので、拍子抜けしたアルバムだったんですね。でも、普通ぽい感じで、聴きやすいので、聴いてはいましたけど(笑)。
それで、この「NOTHING」ですけど、前作が前作だっただけに、どうなんだろう?と思っていました。でも、これが、ミドルテンポでポリリズムを多用した、気持ち悪い(逆に気持ちいい)作風で、よく聴いてました。
前作での、インダストリアルな作風を土台にして、テンポを落として、複雑な展開にした感じです。ミドルテンポで、ギッチギッチ歯車がかみ合っていくような。
ボーカルのキッドマンさん、よく間違えないなぁ~?と思うほど(笑)。
このアルバムの1曲目、”Stengah”の2004年のライブ映像。
このアルバムの2曲目、”Rational Gaze”のPV。
実は、このアルバムの発売後に、アメリカでのレコ発ライブツアーが決まっていて、このアルバムを締め切りまでに、満足いく形で仕上げる事ができなかったそうなんですね。ということで、2005年になって、このアルバムを再録音・ミックスし直しています(笑)。
それで、2006年に改めて発売されたのが、これ。
MESHUGGAH「NOTHING」(2006年)です。
ジャケットの色使いが変わっています。個人的には、オリジナルのだいだい色の方が好きですけどね。
ギターソロは、録り直しているので違いますけど、聴いた印象は、そう変わりません。ただ、この再録音盤のほうが、ドラムの音がはっきり聴こえて、若干聴きやすくなったような。最後の曲の”OBSIDIAN”が4分から8分に延びていますね。
ライブ3曲と、PV4曲が収録されたボーナスDVDが付いています。という事で、値段があまり変わらない、こっちの方がお徳ですね。まぁ、そこは好みで。
このボーナスDVDに収録されている”New Millenium Cyanide Christ”のPV。
このPV、おバカなんですよ(笑)。メンバー全員で、移動中のバスの中で、エア楽器を弾いているという(笑)。このPVは、「レア・トラックス」にも収録されています。
SQUAREPUSHER「BUDAKHAN MINDPHONE」
下手な字で書かれた、アルバムタイトルや曲名。何か、夏休みの小学校の工作で作ったみたいな(笑)、何かの配線。
そんなモノクロのジャケット。好きですね。
SQUAREPUSHER「BUDAKHAN MINDPHONE」(1999年)です。
スクエアプッシャーこと、トーマス(トム)・ジェンキンソンさんは、英国生まれ、1994年デビュー。
ジェンキンソンさんと言えば、高速ブレイクビーツ(簡単に言うと、ドラム音を使ったサンプリング音楽のこと)に、彼が弾くフレットレス・ベースが絡む、ドラムンベースが有名です。ジャコ・パストリアスさんが好きだとか。
でも、この頃は、そんなドラムンベースの打ち込みをやめて、全部、1人で楽器(ベース、ドラム、キーボード等)を演奏して、多重録音した作品を発表していました。
何だか、アルバムタイトルは、すごい事になっていますけど(笑)。このアルバムを作る前、ジェンキンソンさんは、タイにしばらく居たそうで、そこで、これを思いついたそうです。彼が演奏するガムランも入ってますしね。
音のほうは、誤解を恐れずに言えば、アンビエント(メディテーショナル)な楽曲を、ジャズバンドが演奏して、そのトラックをジェンキンソンさんがリミックスした、みたいな感じですね。生々しいんですよね。優しいイメージ。
好きなんですよ。スクエアプッシャー(ジェンキンソンさん)の中では、一番よく聴く盤ですね。独特と言ったら独特ですよね。エコーも独特です。
30秒ほどですが、全曲試聴できます。





