北森鴻「親不孝通りディテクティブ」
最近、小説本について書いてなかったなぁ~と思って、久々に(笑)。福岡を舞台にした、重くない連作ハードボイルド(ソフト・ボイルド? 笑)
北森鴻「親不孝通りディテクティブ」(2001年)
北森鴻さんは、1961年山口生まれ。1995年「狂乱廿四考」で作家デビュー。2010年逝去。
タイトルに”親不孝通り”(福岡市中心部にある通りの通称)と付いてる通り、福岡を舞台とした連作ハードボイルド小説です。福岡ダイエーホークスの初優勝の話題が出てくるので、1999年のお話だと思います…多分(笑)
この連作短編集の主人公は、”テッキ”こと鴨志田鉄樹と、”キュータ”こと根岸球太の、中学からの同級生コンビ。二人の名字からとって”カモネギ・コンビ”と呼ばれています。二人とも30歳手前。テッキは冷静沈着、キュータはオッチョコチョイでケンカっぱやくてお調子者と、対照的なコンビです。
二人とも学生時代は悪ゴロだったんですが、今では、テッキは長浜の屋台の大将、キュータは結婚相談所の調査員と更正(笑)しています。テッキは屋台の大将ですが、裏のお仕事として、昔のグレていた頃の色んな経験やツテを使って探偵の真似事もやってます。
他の登場人物として、キュータが勤める結婚相談所の社長で、以前はテッキ・キュータの高校の担任だった華岡妙子(30代後半)。高校時代から二人とも”オフクロ”と呼び、憧れていたので今でも頭が上がらない(笑)
あと、ライブハウス「セブン」のオーナー兼歌手の通称「歌姫」。年齢不詳で、1966年に来日したジョン・コルトレーンが、お忍びで「セブン」へやってきて歌姫とセッションした、という伝説(噂?)を持つ人。
そして、博多署の腕利き刑事なんだけど、地元を拠点とする広域暴力団のG組と太いパイプがあって、そっちの仕事もアルバイトで引き受けているという人。キュータは、荒れていた20代前半にこの刑事に逮捕されたことがあり、今も目を合わせる事が出来ない(笑)
テッキ・キュータに、これらの登場人物が絡んで大活躍というお話です。
テッキ・キュータの軽妙な口調のおかげで、このブログの初めに”重くないハードボイルド”と書いたとおり、コミカルで読みやすいです。でも、扱ってる事件自体は結構重くて、そのアンバランスさがちょっと切ない読後感につながる感じがありますね~
特に、キュータのしゃべる博多弁は、良い味出してます。私は福岡の人間ですが、福岡市内からかなり離れた所に住んでいるので、博多弁ではありません。似たような言葉ですけど(笑)
福岡が舞台のお話ですけど、特に福岡の観光名所や名物料理が出てくるようなミステリーじゃないので、派手さはないんですよ。ただ、テッキがやってる屋台は、福岡や久留米の繁華街の通りには、ずらずらと並んでいるので、屋台自体が福岡の観光名所の一つと言えるのかもしれません。
この本の表題「親不孝通りディテクティブ」は、この中に収められた連作の一篇のタイトルです。それがそのまま表題になっているので、テッキとキュータの二人の活躍の舞台が、特に「親不孝通り」というワケじゃないんですよ。福岡を知らない人には関係ない事なんでしょうけどね(笑)
そして、この本には「親不孝通りラプソディ」という続編があって、そちらはカモネギ・コンビの高校時代の活躍譚が書かれた長編になっています。この本を読んで、ご興味がある方はどうぞ。こちらも面白いです。
うーみじ
梅雨明け前の大雨ってよくありますけどね。今年は、昨日になりますが町内を流れる2つの川の堤防が一ヶ所づつ切れて、洪水になってしまいました。
たまたま私の住んでる家は、浸水しなかったんですが、同じ部落で浸水してるところもあったそうですし、今回は住んでる場所がたまたま良かったというだけで、分からないですね。
避難を呼びかける町の広報車が回ってましたが、避難所になってる公民館の周りが浸水していて、逆に避難するほうが危ないという、笑えない現実も。
1日経って、雨は小康状態で水は引いていってるみたいなので、とりあえず一安心といったところです。
タイトルの「うーみじ」と言うのは、方言になるんですかね~
「うー」は「大」、「みじ」は「水」。
うーみじ → 大水 → 洪水 のことです。
藤子・F・不二雄(大全集)「T・Pぼん」
藤子・F・不二雄大全集の「T・P(タイム・パトロール)ぼん」なんですが、これで「T・Pぼん」を買うのは3回目なんです。好きなんですよ~。タイムマシンもののSF漫画です。
藤子・F・不二雄(大全集)「T・Pぼん」
1978~79年に「少年ワールド」、1980~86年に「コミックトム」に連載・掲載された作品です。
ひょんな事からタイムパトロール隊に加入することになった中学生の並平凡(なみひら・ぼん)の、タイムパトロールでの活躍譚。
タイムパトロールの主な活動は、過去の事件事故で命を落とした人を助けること。でも助ける人はタイムパトロール本部から指示された人だけで、勝手に助けることは出来ないんです。そこで、いろんな葛藤が生まれるんですけどね。
しかも助ける人には一つの基準があって、命を助けても後世に影響が無い人。例えば、早死にした歴史上の人物で、もし長生きしてれば今の世は違ったモノになったのかも?と言われる人がいますよね。吉田松陰や坂本龍馬みたいな。そういう人は救えないんです。
濃厚なドラマですが藤子漫画なんですよね。タイムパトロールになったとは言え、それ以外では、並平凡という名前の通り、普通の平凡な中学生。もちろんタイムパトロールということは周囲には秘密です。
ドラえもん・怪物くん・オバケのQ太郎と同様に、そういう平凡な日常に入り込む異常な世界。それが全然異常に感じられない藤子ワールドがこの漫画にも存在しています。
そして、面白いのが、「フォゲッター」という機械。腕時計みたいに手首に巻くものなんですが、これを作動させると、周囲の人の脳に作用して、フォゲッターを付けた人を記憶できなくなる→つまりその人をすぐ忘れてしまう→その人は存在しなかった、という事になるんですね。過去へ行った時に動かせば、その時代に自分たちが居た事自体が無かったことになる機械なんです。
それで思ったんですが、タイムマシンが存在しない理由のひとつとしてよく言われるのが、「もし将来タイムマシンが出来るなら、なぜ未来人がタイムマシンを使って今姿を見せないのか?」という事。実はこのフォゲッターという機械が、その疑問へのF先生からの回答なんですよ(笑)。
(問)「何故未来人は姿を見せないの?」
(答)「来てるんだけど、フォゲッターを使ってるから我々が覚えてないだけ!」(笑)
そして何故わざわざ「T・Pぼん」を3回も買ってるのかと言うと、フォゲッターを使い間違えて記憶が無くなったワケじゃなく(笑)、新しく単行本が出る都度、単行本の収録数が違うんですよ。もともと、全部で35話あるんですが、なかなか全話収録されなかったんですよ。
私が初めて手にしたのは、15年位前に手に入れた中央公論社から出ている中公文庫版「T・Pぼん」(全3巻)。この文庫版に収録されているのは24話。
次に手に入れたのが2002年に嶋中書店から出ていた、コンビニによく置かれているような廉価版の「T・Pぼん」(全5巻)。表紙に「復活・幻の6話収録シリーズ」と書かれている通り、前述の文庫版に未収録の6話が追加された30話が収録されています。「え!ぼんに未収録話があるの!?」と飛びつきました(笑)
そして、今回の大全集版「T・Pぼん」(全3巻)。これには、全集だから当たり前かもしれませんが(笑)、35話全てが収録されています。
この全集版3巻の巻末には、編集者の綿引勝美さんの解説が載っているんですけど、その中で、小学館から出た「藤子不二雄の異説クラブ入門」のインタビューのときの話で、
(以下抜粋)『…(TPぼんの)単行本未収録の話がありますが、という問いに、「あと一本描くと良いのですが、いつになるか」…』
とF先生は仰られたそうなんですね。これを読んで、妄想してしまったんですが、単行本に未収録の話が多かったのは、ただ単に単行本一冊にまとめられるだけの分量がなかったからなんじゃないのかな~?と(笑)
SCATMAN JOHN「SU SU SU SUPER キ・レ・イ」
ピーパッパッパラッパ!
テクノポップ+スキャットという組み合わせで15年ほど前に一世を風靡したスキャットマン・ジョンさんのシングルです。
ひげにスーツ姿で、打ち込みサウンドに乗せてスキャットで歌うダンディーなオッちゃん!というのはインパクトありましたよね~しかもデビューされたのが50代過ぎてからでしたから!
SCATMAN JOHN「SU SU SU SUPER キ・レ・イ」(1996年)
スキャットマン・ジョンさんは、1942年米国生まれ。1994年デビュー。1999年逝去。
このCDジャケットの、スキャットマン・ジョンさんの2頭身キャラが、ドリフを思わせる感じで好きなんですよね~ひげダンスをしたら似合いそうな(笑)。CDのレーベル面にもこの2頭身キャラのシルエットが登場しています。
タイトルに日本語が付いてることからも分かるように、日本でのマキシ・シングルです。
CDの解説によれば、1stアルバムは、日本で240万枚以上売れたそうなんですね。そういう事もあって、スキャットマン・ジョンさんが出演されたテレビCMが何本か流れてました。このシングルは、カネボウの化粧品のCMソングだったものです。
スキャットマン・ジョンさんのカネボウのCM映像(youtube)
当時はテレビをひねれば、どこかの局でスキャットマン・ジョンさんの姿と声が見れてたワケです。
「SU SU SU SUPER キ・レ・イ」という曲は、後藤次利さんの作曲・プロデュースによるもの。
好きなんですよね~スキャットもたっぷりですし、曲にちなんだ”スパキレスパキレ…”というスキャットも入ってますしね(笑)
”SU SU SU SUPER キ・レ・イ”PV映像(youtube)
このシングルに収録されてるのは5曲。
「SU SU SU SUPER キ・レ・イ」の通常の”ラジオ・エディット”、そのロングバージョン”オールナイト・ロング・ミックス”、”ラジオ・エディット”のカラオケ、そして大ヒットした「スキャットマン」の別バージョン”エクステンデット・ラジオ”、スタンダードナンバーのピアノの弾き語り「ラブ・ミー・テンダー」。
私が好きなのは、長めの”オールナイト・ロング・ミックス”ですね~。時折挿入されるジョンさんの「スッパー・キッレイ」という日本語のセリフがカッコイイです。
ちなみに、この盤に収録されている「カラオケ」というのは、ジョンさんのボーカルの部分だけが入ってないモノで、スキャットは入ってるんですよ。だから、ジョンさんのスキャット”だけ”が聴きたいという時はこれを聴くという(笑)
「いつの間にテレビ」終了
前回のブログでも書きましたが、6月20日で、一年間続いた3DSの内蔵ソフト「いつの間にテレビ」が終了しました。
最初見たときは、少し内容が薄めかなと思って、最初の2-3週は見たり見なかったりだったんですけど、だんだん面白くなって毎日楽しみに見てました。
見れなかったり、見忘れた日もあったんですけど、365日放送したうち(正月も放送してましたから)340日くらいは見てたんじゃないですかね~(笑)1番組あたり2-3分ですから、6番組トータルで見ても、15分程度ですからね。
いろんな番組がありました。
コント番組の「日刊トビダス」、ナポレオンズのマジック教室+マジックの実演「マジック教室3D」、アイドルグループ”アイドリング”の番組「アイドリング」、動物園・水族館の動物たちの番組+干支占い「日テレ動物DEカレンダー」、電車の運転席から見える景色を放送した「ぶらり特選鉄ビュー3D」(隅田川の遊覧船からの景色を放送した「ぶらり特選船ビュー3D」も)、女の子とのデートを彼氏目線で見ていく「まいにち3Dデート」、スポーツ番組「エンジョイスポルト」、彫刻作品や立体アート作品を鑑賞する「3Dちょうこくの森」、大道芸が見られる「週末は大道芸」、宇宙人からのメッセージを放送していたアニメ「宇宙人からの警告」…。
短い期間だけ放送してたものだと、覚えてないものもあるんですけど、なでしこリーグの岩清水選手によるサッカー教室や、日テレのキャンペーンガール”日テレフォトジェニック”の番組、ボーイング747の番組、東北の色々なお祭りを紹介した番組、番組名を覚えていないものも多いんですけどね(笑)
立体であることがなにより面白いんですよね~番組ごとに立体感が違ってましたけど、やっぱり新鮮でしたね。
「鉄ビュー3D」は、結局東京周辺の路線が多かったので、もう少し他の地方の路線も見てみたかったです。京都・高松・広島だけでしたから。
各番組の内容説明も毎日更新されていってました。
「アイドリング」は、あまり変わらなかったですけどね。
ただ、その日番組内容の説明だけじゃなくて、例えば「日刊トビダス」だとその日の撮影の裏話や世間話(笑)
「鉄ビュー3D」だと、路線の周辺の雰囲気とか、その路線の筆者の個人的な思い出話が書かれてたり(笑)
もし「続・いつの間にテレビ」とかあったら、また見たいですね~