渋沢栄一は、泣くか笑うか、怒るのか | kuwanakenのブログ

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プラス思考は、好きじゃない。
前を向いたり、しゃがんだり、
振り返ったり、無理をせず、
幸せレンガを、積んでいこう。

 新しい紙幣が7月3日から発行されます。経済効果は1.6兆円とか。儲かるのはATMや券売機などの機械メーカーです。儲かった会社が設備投資をして、関連会社に儲けが広がる。その会社の給料が上がって消費が増える。これが天使の経済効果です。

 

 最初に負担するのは券売機などの機械を買い替える飲食店など。あるラーメン屋さんは一軒あたり150万円の負担。お金のない店は買い替えを控える。券売機メーカーは需要が少ないので値引きをする。誰も儲からない。

 

 そして、券売機の買い替えを控えたラーメン店も、機械が安くなってから替える。その元を取るために、ラーメンを50円値上げする。最後に消費者が値上がりを甘んじて受ける。これは、経済効果が消える悪魔のシナリオです。

 

 変更には偽造防止の意味もあります。その昔、図書館でコピーを取ろうとして蓋を開けたら、お札が何枚も並んでいました。ずいぶん間の抜けた偽札作りです。そんな偽札でも、無期または3年以上、窃盗や傷害よりも重罪です。

 

 新紙幣には3Dホログラムが付きます。角度を変えると渋沢栄一さんが右を見たり左を見たりして、なかなか見事なものです。それよりも、いっそ笑ったり怒ったりしたら、新紙幣も人気が出てくると思うのですがどうでしょう。

 

 そういえば、若い頃に紙幣の顔の部分を折っておもしろがったことを思い出します。夏目漱石さんが、情けない顔をしたり、泣いたり怒ったりするものです。紙幣を傷つけると違反ですが、折ることくらいなら許されるでしょう。

 

 世はキャッシュレスに向かっています。政府は中央銀行デジタル通貨を検討しています。それが実現すれば、電子マネーも仮想通貨も怖がらなくてすみそうです。おじいちゃんおばあちゃんでも、安心して使えるかも。

 

 かくいう僕も御多分に洩れず、ほとんどがカードなどのデジタル決済。旅行などは一銭も使わず。もはや、一銭は死語かも。現金を使うのは業務スーパー一軒だけですが、そこが一番安いので財布に現金は欠かせません。妙な話です。