多度峡天然プールは、多度川を堰き止めて水を溜めています。プールといえども自然の中の川遊びです。市営プールのように大勢の監視員がいるわけではありません。毎年犠牲者が出る川遊びと何ら変わりはないのです。

 

 プールに飽きた子供たちは、上流や下流へ行きたがります。そこはほとんど自然のままの川です。流れの速い瀬もあれば、急に深くなる淵もあります。しかも水中には足元の不安定な石や岩ばかり。不意にドボンと沈んでもおかしくない。

 

 もちろん、一時間ごとの休憩もありません。大人の目の届かないところで沈めば、誰も気づかないままそれっきりということもあります。川遊びは命の危険を伴うということを忘れてはいけないのです。

 

 ミニバスケットボールのイベントとしての多度峡天然プール、その日の参加者は二年生から六年生までの七人。親御さんには、「川遊びは命の危険を伴います。団体行動を取れるよう言い聞かせてください」と釘を刺しました。

 

 ただ、親御さんがどれほど気を留めてくれるかといえば、怪しいところ。現に一番自由行動の多いB君に、「今日は絶対僕のいうことを聞いてね。じゃないと死ぬよ」と念を押しても「・・・」決して目を離さないと肝に銘じました。

 

 プールだけで遊んでくれれば、それに越したことはありませんが、それは無理というもの。「飽きた、上流へ行きたい」上流下流と場所を変えるたびに、何度も人数を数えます。移動ではB君の手を離しません。

 

 そうかといって、ピリピリばかりしていては楽しくありません。「なんでいうことを聞かないかな!子供だからか」なんてね。中学生で参加してくれたAちゃんにも、トイレの付き添いなどのお願いができたのはありがたかったです。

 

 水温20度は冷たいけど、僕もザブンと飛び込んで泳ぎたい。でも、この時ばかりは大人になって我慢します。せめて頭だけでも冷やしたいと、ときおり水の中に頭をつけて身を律することしきり。