連鶴を思いっきり小さくしてみた | kuwanakenのブログ

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プラス思考は、好きじゃない。
前を向いたり、しゃがんだり、
振り返ったり、無理をせず、
幸せレンガを、積んでいこう。

 連鶴は15センチ四方の越前和紙で折ることが多いです。小さな紙で折る理由は安上がりだからです。越前和紙が60センチX90で2千円くらい。貧乏性の身には、大きな紙で折ると高くつくような気がしてなりません。

 

 15センチ四方で「青海波」や「雛遊び」を折るのは、ちょっと手ごわいです。でも、たくさん折っているうちに、ストレスなしで楽しく折れるようになりました。美しい妻は「これ、小さくて可愛いね」とほめてくれます。

 

 自分の背が低いので、小さいことと可愛いことを一緒にしたがるのかもしれません。妻は生まれつきのぶりっ子なので、小さいことを大いに自慢しているのか。それとも、小さい姿に合わせてぶりっ子をしているのか。

 

 枕草子の「うつくしきもの」でも、「なにもなにも ちいさきものは いとうつくし」とあります。「瓜にかきたるちごの顔・・雛の調度・・」どれもこれも、元あるものを小さくする。ミニチュア思考といったところです。

 

 ふと思いついて、もっと小さな連鶴を作ってみました。15センチ四方の4分の1。7.5センチ四方の紙で、周りの鶴はそのまた4分の1の1.875センチ四方。目を凝らして、爪の先で折ったり曲げたり、四苦八苦。

 

 初めは多少のストレスはありましたが、慣れてくると楽しい方が優ってきます。それでも、何重にも重なる「迦陵頻」や四方が繋がる「青海波」などは、折れようはずがありません。簡単にアレンジした「雛遊び簡易版」が程良いといったところです。

 

 折り上がった連鶴を見た妻が「わぁ、ちっちゃ。それも、ちゃんと鶴になってる」とべたぼめ。ミニチュアは日本人だけに限ったものじゃありません。ジオラマなどは世界中で発生しています。でも、日本人の手先の器用さは定評があります。

 

 小さくとも、ちゃんと美しいのは、日本人の器用さならではないかと思います。僕のミニチュア連鶴を外国人が見たらなんというでしょうか。高く売れるかも。いやいや、日本人の奥ゆかしさを忘れてはなりません。