中学時代の友人に感化されたこと | kuwanakenのブログ

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プラス思考は、好きじゃない。
前を向いたり、しゃがんだり、
振り返ったり、無理をせず、
幸せレンガを、積んでいこう。

 10年ぶりの中学校同窓会は、とても楽しくてあっという間に時間が過ぎて行きます。クラスごとのテーブルが11も並んで、僕らはJ組。今ではほぼ同世代ともいえる先生を交えて、和気藹々と思い出話に耽ります。

 

 同期とはいえ、100人も集まれば知らない顔の方が多い。遠くから満面の笑顔で手を振られても、誰か思い出せない。近くへ寄って名札を見て「おお、A君か久しぶり」そんな場面もしばしば。記憶を引き摺り出しながら話し込みます。

 

 ひとしきり自慢話をしてから、「M君は最近何してるの」と尋ねれば、「FX始めた」「エエッ、FX?」すかさず隣のT君が「僕は仮想通貨やってる。ビットコイン」これには、恐れ入りましたとばかりに口をぽかん。

 

 定年も遠に過ぎて、みんな暇を持て余しているはず。その中で、バスケットにブログと意気盛んなところを見せつけようとしました。あにはからんや、FXやら、ビットコインやら。まさに、一本取られたというところです。

 

 ご時世というか、あちらこちらでLINEの交換。僕も何人かと友達を増やしましたが、なぜかT君とはトークのやり取りができません。何回挑戦しても届かず、業を煮やしておざなりに。ところがT君は「もう一回」と何度も繰り返します。

 

 そして、見事テキストが届きました。T君の根気良さには脱帽です。聞けば現役の検査技師とか。さもあらんと感心しきり。「認知症予防に円周率を三百桁覚えた」とひけらかしてはみますが、根気で負ける羽目になるとは。

 

 根気良さは僕の一番の取り柄でした。結婚を渋っていた美しい恋人にも、くじけず説得を続けてゴールイン。蕎麦屋の修行もパソコンの技術も、根気良く続けたことが実を結びます。それが、ここへ来て少し鈍ったようです。

 

 認知症は真っ先に記憶から始まると思って、日頃から記憶力に磨きを掛けています。しかし、根気も大切な要素と改めて気づきました。T君のおかげです。只今の目標は「記憶力と根気が薄れたら、認知症を認知する」ことです。