なんでも鑑定団で、ネクタイ200本700万円とは | kuwanakenのブログ

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 なんでも鑑定団で、ヴィンテージネクタイのコレクターが登場しました。1945年頃のアメリカのネクタイです。紫の幕を取り去ると200本のネクタイが現れます。「おお〜」と歓声が上がりますが、あまり感動はしません。

 

 鑑定額は700万円。場内も拍手喝采ですが、何しろ200本ですから、平均35000円。そのくらいのネクタイなら、Amazonでも売ってるでしょうに。ヴィンテージものでその金額では、「おおっ」と驚く評価額には思えません。

 

 鑑定団のおもしろさは、買った時の値段や現在の価格から掛け離れた鑑定額にあります。もちろん、ハズレの時のズッコケかたも。それが、平均35000円のネクタイでは、歓声も拍手もやらせに思えてなりません。

 

 もっとも、冷めていたのは僕の方に原因があるのかも。何しろ、ネクタイには何の興味も湧かないからです。生涯でネクタイを締めたことが何回あるか。そのほとんどは冠婚葬祭の白と黒。色物のネクタイには全く縁がなかったのです。

 

 中学高校は黒の詰襟、いわゆる学生服。大学でも空手道部だったので、ほとんど学生服。ネクタイを初めて締めたのは、就職活動の真似をして蕎麦屋を回った頃。その後も、仕事着は蕎麦屋の半被や作務衣で事が足ります。

 

 持っているネクタイは十本あるかどうか。その多くは母の手作りです。ひところ絞りに凝っていたので、絞りのネクタイを何本も作ってくれました。その中でお気に入りが一本あります。昨年の兄のジャズコンサートで、何年か振りにつけました。

 

 母のお手製といえば、なんといっても着物です。和裁を生業にしていたので、僕にも何枚か仕立ててくれました。母が喜ぶので、お正月三が日など着物で通していました。ネクタイよりも帯の方が、速くきれいに結べます。

 

 鑑定団では蒔絵を織り込んだ帯に、1000万円の評価が出た事もあります。比べ物にならないといえば、ネクタイに失礼かもしれません。単なる好みの違いです。ただ、鑑定団でネクタイに高値がつくことは難しいと思います。