ボランティアは献身的であらねば | kuwanakenのブログ

kuwanakenのブログ

プラス思考は、好きじゃない。
前を向いたり、しゃがんだり、
振り返ったり、無理をせず、
幸せレンガを、積んでいこう。

 車椅子ツインバスケットボールは、ボランティアの人たちで支えられています。移動や着替えに留まらず、大会運営や審判もボランティアの内です。ゲームの記録や時計管理のテーブルオフィシャルも、ボランティアの重要な役目です。

 

 先日の愛知大会では、一宮北高のバスケットボールチームがテーブルオフィシャルを務めてくれました。朝早く一宮総合体育館へ着くと、すでに高校生諸君がコート設営にあたっています。ゴールを倉庫から出したり、テーブルを並べたり。

 

 僕は車椅子ツインバスケット特有のラインを引く役目です。「誰か一人手伝ってください」「はーい」高校2年のHちゃん。「進路は決まってるの?」「はい。愛知県警です」「すご!」道理で立ち居振る舞いがキリッとしています。

 

 ゲームが始まると、審判とテーブルオフィシャルとは頻繁に声を掛け合います。スコアラーへファールのレポート、ショットクロックの確認など。テーブルオフィシャルには慣れている人たちですが、ツインバスケット特有のルールに戸惑いもあります。

 

 ゲーム中、テーブルオフィシャルの生徒がスマホを見ていました。「何を見てたの」つい声を荒げます。「ルールを確認していました」一理あります。「分からないときは仲間や審判に聞いて。スマホはやめよう」と冷静に諭します。

 

 決勝前に、テーブルオフィシャルの生徒が遅れて席に着きました。腹が立ちます。「どうして遅れたの?」「スコアラーが決まりません」面倒な役をやりたがらないようです。「審判も面倒くさいけど、僕は楽しんでやってるけどね」「・・・」

 

 ボランティアは「無償の奉仕」と思っている人が多いです。奉仕には「神様仏様やお上に無償で尽くす」という意味があります。ちょっと違う。若い頃、ボランティアでお金をもらいことに抵抗があって悩み、YMCAのKさんに相談しました。

 

 Kさんから「有償ボランティアという言葉があります。その概念は献身的です。有償無償ではありません。もらったお金は美しく使いなさい」と教わりました。高校生諸君、ボランティアは献身的であらねばなりませんぞ。